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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

日本車1990年組・・・フェラーリやBMWがあとからガッツリとパクってますね。

  前回は1989年の日本車はスゴい!!!という話で、今のBMWメルセデスがことごとくパクっているね!!!みたいなこと書きましたが、個人的には1989年組よりも1990年デビューの日本車の方がもっともっと「濃くて」好きです。1989年組の主役級は「セルシオ」「NAロードスター」「R32スカイラインGT-R」「レガシィステーションワゴン」の出色の4台ですが、1990年も全く負けてないです。まずは「初代NSX」!!!それから「三菱GTO」!!!さらに「ユーノス・コスモ」!!!日本車がなかなか踏み込めなかった「スーパーカー」「GTカー」「ラグジュアリークーペ」の3部門でいきなりナンバー1を獲ってしまった年でした。

  おそらく1990年は、日本車が「フェラーリ」「アストンマーティン」「マセラティ」に大接近した年だと思います。1989年の日本車は確かに独創性豊かでしたけども、「正統派」の高級車を作ろう!!!というバブルさながらの試みが強く感じられるのが1990年組です。「フェラーリは博物館行き」とまで言い切ったホンダの自信満々な1台です。確かに当時のフェラーリはダサかった!!!348は失礼だが最もイモなデザインのスーパーカーでした。そしてさらにかっこ悪いことに1994年に登場したF355がプライドもなにも投げ捨ててNSXのデザインを流用したのはフェラーリ最大の汚点。そしてその次の360モデナNSX後期をモロパクでした。しかもなんかダサい・・・担当したアルカンジュリという前衛的なデザイナーはその後BMW5erのデザインもぶっ壊します。

  フェラーリを翻弄した「NSX」に対して、「GTO」はアストンマーティンの顧客を分捕りにいくかのような上級志向のGTカーでした。北米のGTカー市場から一時撤退を余儀なくされたマセラティ(まだフェラーリ傘下ではない)の後釜を狙っての登場だったようです。イギリスやイタリアの高級GTカーと真っ向から勝負ができる圧倒的なパフォーマンスと既に車幅1840mmという車格十分の2ドアボデーこれはスゴい・・・。

  この「三菱GTO」とほぼ同じ路線で投入されたのが「ユーノス・コスモ」で、ユーノスとはマツダが作る欧州車をイメージしたブランドですから、こちらは明らかにマセラティの本拠を狙った意欲的なモデルでした。マツダは90年代に欧州専用に「アマティ」という高級ブランドを立ち上げるビジョンがあり、フラッグシップにはなんと12気筒のフルサイズセダン「アマティ1000」が据えられる予定で、試作車もほぼ完成していたようです。つまりベントレーみたいなブランドを本気で立ち上げる予定だったのだとか・・・まあそれだけの壮大な計画が一旦は動き出してから一気にポシャったわけですから、バブル後のマツダが大混乱になったのも無理ないですね。

さて3台の高級2ドア車が目立ちますが、これ以外にも1990年組には「永遠の名車」として今なお引用される素晴らしい4ドアセダンがあります。「日産プリメーラ(初代)」「三菱ディアマンテ」「ホンダレジェンド(2代目)」・・・。クラウン、マーク�、セドグロだけがセダンじゃない!!!日本車セダンの美しさを非常に高いレベルで示している3台といってもいいです。1990年といえば歴代最高のサニー(7代目)やプレセアといった日産の優雅な小型セダンが光るんですけども、やっぱりミスターGT-R水野和敏氏が初めてタクトを振るった「初代プリメーラ」ですね。

発売から四半世紀が経過して未だにかっこいい!!!だいぶ後に登場した2代目プリメーラは見る影もないくらいに劣化してますから、デザインがいいなあ!!!あれよーく見るとあのクルマに似てないか!?2000年頃にC/Dセグのスポーツセダンの頂点に座ったあのクルマです!!!そうE46の3erですね。どっちがどっちをパクったかって?そりゃ発売年を見れば自明です。

  さらにこの初代プリメーラ(P10系)は、従来の日本車の常識を越えて、乗り心地よりも操縦性に重きを置いた設計になっていて、見事に欧州車に走り勝った結果、欧州COTYで2位になりました。のちにR35で世界の扉を開いた水野さんですが、すでにこのクルマで欧州に風穴を開けています。1997年に発売されたシビックとアコードの「typeR」はプリメーラの採った戦略に大きく影響を受けています(もちろんVテックの魅力もあるけど)。

  沢村さんの解説によると、プリメーラの手法を真っ先に取り入れたのは欧州フォードで、VWゴルフを徹底的に潰した初代フォーカスがそれで、今ではBMWなど欧州の多くのメーカーが追従しているんだってさ!!!デザインだけでなくアシまで日産のパクリかい? けどそのパクリデザインのE46が3er史上で唯一まともなデザインなのもまた事実ですが・・・。

  別にBMWに何の恨みもないのですけども、実は「ディアマンテ」と「2代目レジェンド」のデザインが、そっくりそのままE39の5erにパクられてるんですよね・・・。歴代5erといえば、見事なまでに「ブサイク」ぞろいなんですけども、このE39だけは全く別の部類に属する「イケメン」です。E39の担当デザイナーは日本人の永島譲二氏ですね(最新の7erも担当)。このクルマ得にE39のM5には憧れましたね!!!免許取りたての学生時代でしたけども。1500万円か!いつかは乗ってやるぞ!って・・・。

  1990年組には他にも名車がいっぱいです。ミニバンブームの先駆けとなった、マツダMPVトヨタエスティマが揃って発売されてます。トヨタのセラはコンパクトなボデーにガルウイングという珍車。他にもいすゞジェミニ(3代目)のセダンとクーペが相次いで発売されました。最上級モデル「イルムシャーR」は、1.6LのDOHCターボ(180ps)で、センターデフ&ビスカスカップリングLSD装備のフルタイムAWDで車重1150kg!!!こんなに過激なクルマに乗ってたら、今どきのクルマなんて・・・って感じになっちゃいますよね。


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