Hatena::ブログ(Diary)

cardrivegogoの日記

2017-03-19

輸入車の存在意義とは?

  アイドリングストップ、自動ブレーキ、オートクルーズコントロール、車線維持システム、自動運転・・・日本市場(とは言ってもトラフィックヘビーな都市部)に向けて自動車技術を極めてハイペースで合理的に導入されています。「世の中に良いクルマを作ろう」これが自動車業界で短期間に評価される最良の「宣伝材料」になっている感があります。ここにきて日本メーカーの意欲は凄まじいものがあり、どんどん予算が付くようでここ数年でも驚異的な進化を遂げています。しばしば「開発のための開発」に陥っているのでは?と思う節もあります。

  例えば某日本メーカーのクルマは、以前なら日本車らしからぬ「シンプル」で「硬派」それから開発者の熱意・意図が伝わってくる「操縦性」が短時間の試乗でも強烈に伝わってきて、「このメーカーは何者だ!!」と印象深い体験であることが多かったのですが、現行モデルを試すと、以前のような輝きが薄いです。トリムはモコモコでアウディの真似?印象は悪くないですしセンスも良いですけど、あくまでプレミアム感の「演出」「押し売り」に終始していて、どうもオリジナリティがない・・・このメーカーの1990年頃の高級モデルは相当にエキセントリックな内装でしたけどね。 

  インパネとヘッドアップディスプレイのデザインは・・・どうも一周遅れのプレミアムブランド調? レクサスやBMWが好む落ち着いた雰囲気を優先させたコンサバ系と、メルセデス、日産アウディのような北米のハイライフ・シーカー向け最新スタイル(リビングに液晶テレビがあるように、コクピットにタブレットを付ける!)のどちらでもない。旧型のフーガに付いていたインパネのお下がり・・・アナログ時計も付けたらどうでしょう?

  早くもケチつけまくってますが、このメーカーの内装が「大きなネック」になることはないです。問題は他にあります。元々はドアを閉めたら感動!!動き出したら感動!!という大手の日本メーカーがあまり意識していない?ような点が引き立つメーカーで、現行モデルになってもその美点は失われていないですけど、どうも内装に力が入っている分、ピュアな感動として伝わってこないです。まあこれも時代の流れなのでしょうけど・・・。他のブランドで実績のあるデザインなどをうまく取り入れつつ、新しいプレミアムブランドとして名乗りを挙げよう!!という意図はわかるんですけど、そこに日本メーカーが罹患している「開発病」が悪影響を及ぼしていて、落ち着くべき車内に、無機質な警告音とガイダンス音声が・・・。設定でどうにでもなるんですけど、試乗車で聞かされると結構嫌かも。

  ディーゼルエンジンのカラカラ音が遠くに感じるような、走行時の車内音。「長時間乗っていても気にならない程度に低減させる」という当たり前の発想だけどなかなか上手く実現できない難しいミッションをやり遂げています。このような基本的な技術の積み重ねで世界を掴む日本メーカーの本気度は素直にすごいと思います!!例えば某ドイツブランドからターボエンジンを供給されている某国産メーカーの搭載車のエンジンと床下の防音能力は、供給元の高級ブランドのモデルを完全に凌駕しています。相手がドイツブランドだと俄然に気合が入るようです。

  日本メーカーによって徹底的に分析されている上に、日本メーカーが想定する「日本市場での理想形」というルールで、ユーザーに判断されるドイツ車はちょっと不憫です。まあ1970~80年代の日本車もアメリカのルールに則って正々堂々と勝負して勝ったわけですから、ドイツ車も(日本では)日本のルールで戦うべきだ!!という意見もあるかもしれません。しかし北米上位の14グループの内で6つを占める(日6米3独3英1韓1)圧倒的な強さをもつ日本メーカーに完全アウェーで立ち向かうなんて、もう無謀もいいところで、実際のところは自動車ライターにカネ渡すくらいしかまともな方法ないって!!

  国民1人当たりのGNIが4万ドルを超えていて人口が1億人以上という国はアメリカと日本しかない(ロシアは1万3千ドル程度)ですから、ロータス、アバルト、アルピーヌ、BMWアルピナといった小規模ブランドは、(規模はどうあれ)とにかく日本市場に活路を求めます。BMWもメルセデスも日本メーカーとシンクロするように、もの凄いスピード感覚で自動ブレーキの装備を進めました。日本のインポーターは「ドイツは最先端」というイメージを必死で守りたかったのでしょうか? でもそんな機能はコンパクトカーでも付いていて当たり前になっちゃいましたけど、自動ブレーキ未設定のアルファロメオなどが不用意に叩かれるのはちょっと不憫です。

  「日本車にない魅力」って当たり前の話なんですけど、実際のところは販売台数が伸び悩むインポーターには、「実験的に導入する」という余裕もなかなかないでしょうし、日本のカーメディアには例えばアルファロメオ・ジュリエッタの素晴らしさをわかりやすく表現する技量もないです。ニューモデルマガジンXの「覆面座談会」でジュリエッタと同じ1.4Lターボ(マルチエア)を縦置きするアバルト124スパイダーがボロクソでしたが、マルチエアーに対する批判は「モーターファンイラストレーティッド」が毎年発売する「ワールドエンジン」に書いてある内容がそのままでした・・・覆面座談会なのに二次情報?ですか。

  例えばこんなクルマはどうでしょうか? 英国で発売されたという「E220dクーペ」。価格は日本円で約563万円だそうです。先代までのCクラスシャシーを使った「偽装系メルセデス」だったEクーペとは違って、今回はEクラスセダンと同じ設計が使われて、ボデーが先代の4745mmから4868mmまで120mm以上も拡大!!その辺で見かける現行のマツダ・アテンザのサイズをそのまま2ドアにした!!これって日本市場ではありそうでなかったタイプです。バブルの頃のソアラやユーノス・コスモみたいなクルマ・・・レクサスが最近LCを出しましたけど1300万円の貴族仕様じゃん。





最新投稿まとめブログ