モーニングコール

朝、電話で起こされた。
岡田とか言う奴から電話がかかってきた。どうやら女らしい。
俺には岡田とかいう知り合いはいないし、いるけど女じゃないし、第一俺の知り合いにこんなアニメ声の奴はいない。すわ、売り込みか、恋人商法か。なんだろう。まぁ、どれにせよロクなもんじゃないが。だが面白そうだ、と思いちょっとつきあってみることにした。


「もしもしー、東京ライセンスアカデミーのものですが・・・」
声が異常に腹立つ。目の前にいたら殴りたい。


どうやら、資格をとるための学校らしい。
うっさいボケ、と思いつつ電話を続けてみた。
まぁ、相手も仕事でやってんだからな・・・。


「へー、D大なんですねー、私D大の近くのふらんす亭でごはん食べたことありますよー♪」
そうか、貴様の生息地はそこか。あのあたりではたまにアニメ声の女が飯食ってるのを見かけることがあるが、どうやらこの女も混じっていたようだ。畜生。


しらばくして、パソコンの話へ。
ちょっとパソコンに詳しいと知るや否や「あのー、私ちょっと相談したいことがあるんですけどー・・・」
ふざけんな。俺はサポセンじゃない。サポセンにでも電話しろ。金取るぞ。


「パソコンのCPUの使用率が100%になっちゃうんですけどー、ウィルスにやられてますかねー?」
君の頭が一番ウィルスにやられてるんだと思うよ?
とりあえず、いいウィルスソフトをパソコンに入れておけと言っておいた。


とりあえず、携帯の番号を教えろと言ってきたので、デタラメの番号を教えておいた。
これでもう大丈夫だろう。
腹が立ったので、また寝た。起きたら昼だった。