carmine跡地

はてダの跡地です

かわいさは装えない



たぶん、この世で作るのが最も難しいのは、“可愛さ”という女性美である。
仮に上品さは装えても、可愛さだけは装えない。大人の女の可愛さは、“ウソをつけないこと”から始まるからである。
ピュアな心をもっていること、、、と言ってわかりにくければ“テンネン”という名の独特のノリ、テンポの遅さみたいなものが“大人の女”の可愛さをいちばん生みやすいと理解して欲しい。
天然というほどだから、ほとんど天性のものであり、育ちが作るものだから、可愛い女でありたいと気づいてからでは遅いのだ。もっと言えば、“世間知らず”がベースにあり、人に迷惑をかけない程度に世間を知らない、箱入りな感じが、俗世間とは異なるノリやテンポを生む。すっかり世間を知り尽くした大人は、だからどうしても可愛くはならないのである。



斉藤薫女史のエッセイより。
随分前(ファイルの保存日付からする1年半程前です。)にわざわざ書き起こしてまでメモ帳に保存してあった文章を最近発見しまして。なんだこのファイル?と読んでみたら、こんな文章でした。
多分わたしこれ読んで
「これ、こーちゃんのことやないかい!!!」
と感銘を受けたのでしょう。書き留めるほどに。
まーべつにこーちゃんがおんなのこみたいにかわいいとかそういうことではないですが*1、「大人の可愛さ」は女に限ったことではなく男にも共通しているのです。(ただ男性でこの類のかわいさを持っていても社会生活上どうプラスになるのかはよくわからん。確実に魅力のひとつではある。)
可愛さは装えない。
そう、その通りなんだよ。
そんでもってそんなに可愛いのに男前で美人で無骨で仕事人で真っ白でもーたまんないよな。よくもまああれだけドロドロとした世界に身を置きながらも俗世の垢にまみれないものだと感動する。それどころかどんどん垢が落ちていく気すらする。年々かわいくなるもんなー。嗚呼、神様つよし様ありがとうございます。

*1:めちゃくちゃ綺麗な造りのひとだとは思うけど女の子みたいに見えるわけではないからなあ。