扉の外II 読了

扉の外〈2〉 (電撃文庫)

扉の外〈2〉 (電撃文庫)

修学旅行に行くはずだった高橋進一が目を覚ました時、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。 詳しい説明のないまま “ゲーム” が始まり、進一のクラスは訳がわからないままその “ゲーム” に敗北してしまう……。
配給を絶たれ、無気力に日々をすごすだけだった進一たちだったが、転機が訪れる。 新しいエリアが発見され、そして次なる “ゲーム” が始まったのだ。 だが今度の “ゲーム” はさらなる過酷な対立を生むモノだった……!
この “ゲーム” ははたして誰のモノなのか?

 最高だよこれ。手放しで褒めまくっちゃう。
 今回は8組の生徒+前回登場した愛美と蒼井、そして6組の黒川を中心に展開していくというもの。個人的には前回よりパワーアップしてると思った。あ、でもラストはもっと容赦なくエグくてもよかったかも。
 終盤の、アイテム欄が提示されるところは痺れた。こりゃたまらん。

 どうやらこの作者の作品はこういう系統らしい・・・・・・ということは、揃えるしかないなこりゃ。ギスギスして息が詰まるような作品は大好物ですしね。

扉の外 読了

扉の外 (電撃文庫)

扉の外 (電撃文庫)

修学旅行に行くはずだった高校生・千葉紀之が目を覚ましたとき、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。
訳もわからず呆然とする一行の前に、“人工知能ソフィア” を名乗る存在が現れる。
ソフィアに示される絶対の “ルール”。
だが、紀之は瞬間的な嫌悪感から、ソフィアからの庇護と呪縛を拒否してしまう。
紀之以外のクラスメイトは全員そのルールを受け入れ、ルールが支配する奇妙な日常がはじまった。
孤立した紀之はやがてひとつの決心をするが……。

 むむう。どうやら大当たりを引いてしまったらしい。
 今まで★五つを付けてきた作品は、当然面白かったのだけれど、必ずしも「自分の好み」というわけじゃなかったんですな。もちろん、それで★五つというのはすごいこと。ただね、今回は自分の好みにカッチリ合ったんですな。今まで読んだものの中でもかなり、少なくとも今年読んだものだと、ダントツで一番。マジで面白いわ。

 さて、イラストがどことなくアニメのハルヒだけど、デキるオトコはそんな無粋なことは言わないんだぜ。

 ラストに関して色々言われてるみたいだけど、自分はいいと思うなあ。あんなドロドロしたとこから出たら叫びたくもなるって。