X06HT(HTC Desire)を2週間使ってみてのまとめ

X06HTことhtc Desire を使い始めて2週間。ほぼ満足。サクサク動くし、タッチパネルも反応がいい。もともとガラケーのサービス(キャリアのメール含む)ほとんど使ってなく、twitterGmail メインだったので、移行による不便もほぼ無し。幾つか不満点もあるが、買ってよかった。

インストールしたアプリ ※必須

Androidは各種設定画面にいくまでの階層が深いので、ホーム画面から一発でよく使う設定にアクセス出来るアプリが便利。Quick Settingはステータスに常駐してくれて、かつ重くならないのでいい感じ。日本語無いけど、全然問題ないぐらい分かりやすい。

Androidは、アプリを明示的に終了するボタンが無いので、使ってないのに裏で起動しているタスクが増え、動作が重くなったり、バッテリーを食ったりする。なので、使っていないタスクを終了するアプリが便利。TaskPanelは動作も軽く、Auto Kill(スリープに入った時に、自動的に指定したタスクを終了する)機能もついていてる。こちらも日本語無いけど、全く問題ない分かりやすさ。

真っ先に入れたアプリ。こいつがないと、一連のアプリを入れるのにも使いづらいAndroidマーケット経由になってしまい、面倒くさい。アプリはまずこいつを入れて、それからPC経由で落とすのが吉。

フリック入力バンザイ! これがないと、タッチパネル連打か、Qwerty配列の小さいパネルの操作になってしまって、とても文字入力する気がおきない。

インストールしたアプリ ※便利

クックパッドのレシピを検索したり、お気に入り登録出来たりするアプリ。Desireのブラウザはかなり使いやすく便利なので、直接表示しても問題ないのだが、専用アプリはやっぱり見やすく使いやすい。頻繁にアップデートもしているようなので、こちらがオススメ。

この二つはセット。青空文庫用の専用アプリは幾つかあるみたいだけど、この組み合わせがベストかと。特に縦書きビューワの見やすさは素晴らしい。正直、紙バンザイ派だった自分だが、これなら、文庫手で持つよりも読み易い、と思ったぐらい。あとは、ページをめくるアニメーションがつけば完璧かと。
ページめくりアニメなんて、機能的には無駄以外の何者でもないのだが、やっぱり本を読んでいる気分ってのは大事かなと。まあ、いずれそんなことも気にならない世代が登場するのだろうが。

インストールしたアプリ ※番外

こいつは、DesireをiPod替わりに使うために導入した、PC用の音楽管理ソフト。iTunesのライブラリやプレイリストと自動的に同期してくれて、かつiTunesでは出来ないDesire向けの転送&同期をやってくれる。
もともとはDoubleTwistを使おうをしたのだが、あまりにも動作が重いので、諦めてこちらを導入。今のところ全く問題ない。

全体的にプリインのアプリ(googleとhtc謹製)の出来がよく、tiwtterとかはそのままpeepを使ってます。また、極端な話、アプリなしのWEBアプリ(ブラウザ)のみでも全然OKなんじゃないかと思えてくる。
不満点としては、たまにUSBがスマートストレージモードのまま解除出来なくなったり、ブラウザが通信で固まったり(ブラウザのタスク終了でだいたいはなおる)、いろいろ固まったので、電源切ろうとするとシャットダウンに30分以上かかったりといったところですかね。まあ、そんなに頻繁にあるわけではないし、対処法さえ分かっていれば特に問題はないかと。
あとは、外側のアクセサリ系がiPhoneなみに充実してくれるとありがたい。ストラップホール付きの痛ジャケットとか出ると完璧です。(爆)

『鋼殻のレギオス』

鋼殻のレギオス (富士見ファンタジア文庫)鋼殻のレギオス (富士見ファンタジア文庫)
雨木 シュウスケ 深遊

鋼殻のレギオス(2) サイレント・トーク (富士見ファンタジア文庫) センチメンタル・ヴォイス―鋼殻のレギオス〈3〉 (富士見ファンタジア文庫) コンフィデンシャル・コール―鋼殻のレギオス〈4〉 (富士見ファンタジア文庫) エモーショナル・ハウル―鋼殻のレギオス〈5〉 (富士見ファンタジア文庫) レッド・ノクターン―鋼殻のレギオス〈6〉 (富士見ファンタジア文庫)

アクション、学園。
チート主人公、ハーレム、学園、バトル、SF、文明崩壊後の世界、といったいかにもな設定がオンパレードな典型的ラノベ。←これは褒め言葉です。アニメ先に見て、それなりに面白かったのだけど、なんか消化不良(主に設定綿)だったので、手を出してみた。
読み易く、アニメに比べ心理描写も丁寧なんだが、バトルの迫力はアニメの方が上かな。バトル描写=映像の方が強いとか必ずしも言えないので、これはアニメと小説の目指す方向性の違いか。残念ながら1巻では、アニメ見て消化不良だった、後半の設定の話までは全然行かないので、続きを読まないといけないのだが、続きを読む気になるほどには、パンチ力が無いのも正直なところ。キャラはいいんだけどね。

『All You Need Is Kill』

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
安倍 吉俊

スラムオンライン (ハヤカワ文庫 JA (800)) 紫色のクオリア (電撃文庫) クイックセーブ&ロード (ガガガ文庫) WORLD WAR Z ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)

SF。
面白かった。同じ時間を繰り返すループもの。なので、ループからの脱出というのがメインの話で、その中での人間環境や葛藤が描かれることになる。
自分は、FPS系のゲームを全然やらないのだけど、その手のゲームを小説化、といってもゲームそのものをノベライズしたのではなく、ゲームをプレイしたユーザーのの体験を、小説という別のメディアで再現しているんじゃないかと。そのあたりのことは後書きに書いてあって、ああ、FPSゲームってそういうものなんだ、と分かった気がする。
正直、設定やキャラもいいだけに、もう少し長く読んでいたかった。

『ブルースカイ』

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)

少女には向かない職業 (創元推理文庫) 推定少女 (角川文庫) 赤×ピンク (角川文庫) 君の歌は僕の歌―Girl’s guard (ファミ通文庫) 青年のための読書クラブ

SF。
面白かったけど、惜しいというか、物足りない感じ。桜庭一樹のハヤカワSFレーベルでの本。魔女狩りの描写とか、作中で展開される”少女”論など、なかなか面白いのだけど、SFレーベルに対して期待されるものを考えると、本筋以外の部分での”濃さ”が足りないんだよなあ。ラノベ→SFの過渡期の作品といったところか。

『ほうかご百物語』

ほうかご百物語 (電撃文庫)ほうかご百物語 (電撃文庫)
京極 しん

ほうかご百物語〈2〉 (電撃文庫) ほうかご百物語〈3〉 (電撃文庫) ほうかご百物語〈4〉 (電撃文庫) ほうかご百物語〈5〉 (電撃文庫) ほうかご百物語〈6〉 (電撃文庫)

学園。和風。ファンタジー
まあまあ。第14回電撃小説大賞の大賞受賞作。良くも悪くも、今のご時世の典型的なライトノベルなんだろうなあ。キャラありきで、会話ベースで、テンポよく話が進む。要は深夜アニメの絵が読んでいても浮かぶような。ただ、正直それだけという印象。勿論、キャラも立っているし、設定も面白く、サクサク読めて、読んでいるときは楽しいのだけど、あとに残るものがない。ラノベにそれを求めるな、という意見もあるだろうけど、個人的には”大賞”クラスにはそれを期待したい。過去に読んだラノベ大賞受賞作(電撃、ファンタジア、スニーカー)はそんなにハズレが無かった記憶があるので、やや期待値が高すぎたかも。。。

『新世界より』

新世界より 上新世界より 上

新世界より 下 狐火の家 クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫) 硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2) 天使の囀り (角川ホラー文庫)

SF
めちゃくちゃ面白かった。凄い。エゲツない。人類文明崩壊後の近?遠?未来を舞台に、超能力を手に入れた新人類と、知能を持ったネズミの戦い、といった世界設定で、少年少女達が冒険をし、大人になっていく。まず単純にストーリーが面白い。正直アドベンチャーものとしては、王道な展開ではあるのだが、ストーリーテリングがうまく、テンポよくよめるリーダビリティの高さ。そして、敵味方両陣営の登場人物が魅力的、さらに、世界観を語る語り口、進化した自然環境=動植物の植生等の緻密な描写も面白い。
と、純粋なエンタメとして一級品なだけでなく、SFとしても素晴らしい(さすがにSF大賞受賞作)。超能力を手に入れた後の人類の歴史、グロテスクに変化した自然とその理由、そういった世界観が全て見事に今=現実を抉ってくる。なによりいいのは、そういった設定の謎解きをちゃんと本の中でやった上で、さらに読後余韻を引かせるだけのラスト(決して気持ちがいいだけの終わり方ではない、というか、決して後味すっきりではないので要注意)になっているところ。個人的に、謎のヒントだけ出して、投げっぱなしの終わり方は好きでじゃないので。
SFを読まない人には、SFって絵空事で、そんなのよんでも何のためになるの?的なことを思っている人が多いのかなと思う。けど、実は全く逆。SF程、現実のグロテスクさを抉ってくるものはないと思う。むしろ、現代を舞台にした恋愛ものなんかの方が、絵空事でファンタジー(ジャンルとしてのファンタジーではないですよ!)、それこそ、そんなの読んだってただの現実逃避だろと思うわけで。
新世界より」もなので、決して読後感がいいわけじゃない。読み終わった後は、正直複雑な気分になる。この複雑な気分ってのを味わうためにSF読んでるんだよね。なので、SF読み冥利に尽きる一冊でした。

『永遠の終り』

永遠の終り (ハヤカワ文庫 SF 269)永遠の終り (ハヤカワ文庫 SF 269)
深町 眞理子

聖者の行進 (創元SF文庫) Nightfall (Bantam Spectra Book) 夜明けのロボット〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) Prelude to Foundation (Foundation Novels) マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1

SF。
良かった。アシモフ唯一の時間ものらしい。ミステリー仕立てで、最後に驚きの真相が、となるなど、エンタメとして面白いのもあるけど、主人公が関わる時間改変、タイムパラドックスが、私的なものでは無く、”文明論”に直結してるのがいい。結局は、未来は白紙、これから無限の可能性があるぜ!っていういつもの話なんだけど。。。
そういうえば、アシモフの本はあまり読んだ記憶がないなあ。