Hatena::ブログ(Diary)

Life in Prison/生きるしかすることがない RSSフィード

2009-04-11

[]ネット通販・インターネット配信で地域格差の是正、という幻 18:04 ネット通販・インターネット配信で地域格差の是正、という幻を含むブックマーク

よく語られる理論として、インターネットは、地方と都市部の情報格差を是正するってのがある。例えば、ネット通販なら、地方ではなかなか流通していないものが、全国いつでもどこでも買える。ネット配信なら、全国ネットでカバーされていない番組が、手軽に見られる。あるいは、地方のレンタルショップでは置いていない作品を見ることが出来る。などなど。

たしかに、環境としてはその通りだと思うが、実際には必ずしもそうはなっていない、実はむしろネット利用の実態の方が、地方と都市部の格差が大きいのでは? と感じることがままある。そう思うようになったきっかけはいくつかあるだけど、直接担当者から聞いた話として、某世界的に有名なキャラクターの直営ECサイトの話が分かりやすいと思うので紹介してみる。

そのキャラクターを扱う会社は、あらゆる関連商品を集めた直営のリアル店舗が全国に数箇所しかないので、地方在住のファンにも買ってもらえるようにと、ECをはじめたそうだ。売り上げは順調で、ECだけに利益率はあまりよくなかったらしいのだが、だからといってサービスをやめるというほどの数字ではなかったそうだ。ところが、そのサイトを閉じてしまった。というのも、そのECサイトの利用実態を調べてみると、地方のユーザーにもという思いではじめたはずが、結局は利用者のほとんどが東京大阪など大都市圏に集中していて、当初の目的がまったく達せられていなかったからだそうだ。

ユーザーの立場からの例だと、口コミ系の情報サイト(CGM)なんかでも、地方に行くととたんに書き込みが減り、情報が少なくなって利便性が激減、なんてのは、思い当たるところがあると思う。

自分がかかわっている動画配信も意外と似たようなものだったりする(ケータイはまたちょっと利用者の地域別傾向が違ったりするようだが、その辺はちゃんと分析していないので除外で。。。)。おそらく、amazon楽天クラスになると多分もっと違うのだろうけど、知名度がいまいちなサービスだったり、特定のネット上級者だけにしか普及していないサービスだったりすると、案外似たようなものじゃないかと思う。

動画配信(動画共有ではないよ)ってのはまだまだ認知が全然進んでいないので、地域格差も大きいんじゃないだろうか。BIGLOBEとかがよく、「放送終了後、すぐ配信」みたいなCMをやっているが、結局そのCMを見た人=テレビで放送を見た人=テレビで放送をやっている地域の人、ってことになり、テレビ放送をやっていない地域の人への認知に繋がっていない気がする。残念ながら地方在住ではないので、そのアニメを放送していない地域で、「配信で見られます」っていうCMをやっているかは分からないのだけど。。。

この辺りの認識は、ネット文化圏をメインに棲息している人(含む自分)が陥りやすい罠で、ついつい、「ネット使えばいーじゃん、便利じゃん!」っていう結論に安易に飛びついてしまいがち。まあなんというか、それが出来る人には、出来ない人が何故でないのか分からずイライラする、みたいなのと似ている。自戒を込めて。。。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/case_k/20090411/1239440689