イーストで、JBasicのEPUB3版検討会議に参加しました

今日の夕方は、イーストで、JBasicのEPUB3版検討会議があって参加しました。

JBasicのFacebookコミュニティはこちら:
http://www.facebook.com/groups/jbasic/

参加者は、イーストの方以外に12名ですので、短期間の開催案内の割には大勢の参加がありました。内容は、JBasicのHTML5版を作成することについての意見交換、また、現在発表されているJBasicの0.7版についての意見聴取ということでした。

主な内容は、HTML5におけるsection要素の使い方についてということになります。JBasicは、想定するコンテンツとしては、文庫本・新書本を想定しているとのことです。

section要素による構造化の方法、およびそれに伴って見出し要素(hNタグ)をどう使うかということが検討事項ですが、これはなかなか難しい問題で今日は結論がでませんでした。

また、HTML5のheader、footer要素、aside要素などをどう使うかも検討課題です。

われわれ制作サービスやソフトのベンダーからしますと、まだ黎明期の時点であまり厳しい制約を規定されてしまうと今後の発展を阻害する可能性もありますので必ずしも大歓迎とはいえません。もちろん良い面もありますので、今後も議論に参加しながら慎重に対応したいところです。

なお、「JBasic マークアップ指針(10月13日版)を一読しての感想です。」(http://d.hatena.ne.jp/cassupport/20111015/1318654898)でコメントしました、段落の先頭の字下げに「全角空白を前提とする」というのは、全角空白でもtext-indentでもどちらでも良いということになりそうです。

参加された方の中で、出版社の方、出版社出身の方などは、作家の原稿や、その見え方を重視するという考えの方が多かったようです。一方でtext-indentを優先するべきという意見もあります。

純粋なXMLによるコンテンツ制作の立場からは全角空白は廃止するべき、というのは自明のように思えるのですが。

実際、JBasicのコミュニティにコメントを寄せている人たちは、その多くが段落先頭の字下げには全角空白ではなくてtext-indentを使うべきという意見のようです。

たとえば、次のJBasic0.7に対するコメントなどを参照:
http://www.facebook.com/notes/%E6%A1%91%E9%87%8E-%E5%92%8C%E8%A1%8C/jbasic07%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88/172491209504387

私の意見を整理しますと、理想論では廃止すべきだが、従来から多用されていることもあり、あるものはやむをえないのでそのまま。新しい文書では使わないことを推奨するということです。

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