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2010-08-17 にゃー

[][]キャラクターの背後にあるもの キャラクターの背後にあるものを含むブックマーク キャラクターの背後にあるもののブックマークコメント

・実用書『物語工学論』でカットされた賀東×新城特別対談の中盤盛り上がり、どーんと一挙無料公開!

http://d.hatena.ne.jp/sinjowkazma/20090905/1252143285

本当に自分は物語が欲しいのか?って。瞬間的なドラマは欲しいけど

新「昔で言うところのメイルゲームとか、それこそ蓬莱学園とかも未だに付き合いがあったり、仲間意識があったりして、思い出すけど。これって物理上の体験と、想像上の体験と、深さは変わんないし。物理的だからって、想像上のものより深いってわけじゃないのかなって。そうすると、物語というのは、どこまで何をできるんだろう、していいんだろうって考える」

新「ストーリーテリングとドラマティックであることと、感情移入できることって、実は微妙に違う」

新「そこなんだよね。キャラクターさえいれば、ストーリーはいらなくなるという

(略)

賀「キャラクター小説って呼ぶべきだって昔言ってましたけど、キャラクターに出会うための手段でしかないので」

賀「毎度おなじみのヒーローがいて、そいつらのキャラクターが重要なわけであって、別にどこで何をしたかなんてどうでもよかったのかも」

新「そこは毎回作り直してもいいし。説明をするにしても、旅をしました、そして、ってどんどん先に行っちゃう。細かく作る必要は無かった」

賀「物語が欲しいというか、ヒーロー・ヒロインが欲しい。ドラマが、瞬間的に、欲しい。ということなのかな」

新「それもあるだろうし、また正反対のところで、キャラクターは全くいらないけどものすごく作り込まれた物語とか、どんでん返しとかミステリーとか、ものすごいオチのあるショートショートとか、というのがまだあると思う。僕はそこに希望を見いだす」

新「もちろん、今すぐストーリーを廃棄せよってわけじゃなくて、ストーリーを経由しなくてもたどり着ける面白さみたいな方法が開発されつつあるのかもしれないという、ある種の恐れだよね。僕はストーリーを経由すること自体に楽しみを見いだしちゃうほうなので、まだそっちにいるつもりなんだけど。それ以外のルートが無い訳じゃないということについても注意を払っておかないと……特にこれから業界に入ってくる若い人たちは気にしてくださいね、と思ってしまう」

作品が多くて、受け手としてはキャラの名前とかいちいち覚えてられないことってあるんだよね。キャラだけで存在感が成り立つならいいけど、キャラはその作風(文体、ストーリー、世界観、設定、構成など)の一部として作品の入り口となる看板にもなっているし、キャラは世界観を内包している感じがする。

ストーリーよりもキャラの比重に置いた枠組みを作ろうとすることと、ストーリーが不要ということはちがうんだろうなあ。いうなれば、ヒーローがヒーローでいるには「常に最後に勝利している」というストーリーのテンプレート(お約束のパターン)を背負っている必要があるだろうし、このストーリーから外れてしまったらヒーローというキャラはヒーローではなくなってしまい、ヒーローというキャラを求める受け手の側も困惑する。ただ、一方でヒーローのヒーローらしさ崩れる瞬間というストーリーを負った「キャラ」も見たいという欲求も人にとってはあるだろうし、ヒーローではないキャラとして望まれる「瞬間」(見せ場)ということにもなる。また、同時にそれは「来るぞ来るぞ…」と期待を高めて答えるというお約束としてなのか、「ウソだろおい!」と予想を裏切る形で実現するのかといった演出方法とも関わってくるので、キャラはストーリーだけでなく演出や作風など作家の意図した表現技術も内包されていることになる。

なんかまあこういう話は結局、センスに還元されていく感じがするかな。「きたああああああああああああ!!!!」を感じさせるのがうまい作家さんと、「萎ええええええええええええええ…」と感じさせることから抜け出せない作家さん。このセンスは受け手と共有できるか否かといった嗜好にも関わってくるので、「わかるやつは楽しんでくれ」といったツボをどこまで押さえていけるかという作り手と受け手の読み愛でもあって、この読み愛が粋であるほど作品が相乗効果で盛り上がっていく。

感覚の世界ということになると、これはもう基本的なことじゃないなら、語るより作れよ、の世界になっていくなあ。作って見せて読んでもらい感想を聞くということでしか計っていけない世界だろうし。ただ、このときは一緒に盛り上がれそうな波長のあった受け手でないと、無駄に辛らつな意見や無関心な感想を喰らってへこむことになるだろうから、ある程度親密である程度ドライな同好の士といった仲間を持てると、堕サイクルにならないならいろいろ参考になる意見とか聞けるんだろうね。優秀な編集者ってそういう作品のツボに反応して適度な同好の士になってくれるアドバイザーっぽいところがありそうか。

などと話がまとまらないままエントリを終える。

物語工学論

物語工学論

個人的にはキャラクターってひらめきとパッションと生活体験の積み重ねから出来ているような気がする。意識がふたをしている何かをどこか外さないといけない感じっていうかー。

 

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