和歌山番外地

 (入院生活12日目@田舎の温泉病院)

 "今日は土曜日"


 だもん、外出許可を取って地元のラーメン屋(井出商店 の姉妹店)にいった。久しぶりの外気だった。
 途中、コンビニで物が溢れる商品棚を飽きることなく、ただ眺めた。


 お目当ての店に入ると(私担当のOTが衛生に問題があると言っていた。無論、私はそれをいいニュースだと思った )狭いテーブルに案内された。私は知った顔で"中華一丁"とたのんだ。(和歌山市内では和歌山ラーメンを中華そばと呼ぶ)


 すると驚いた事に、"ラーメンね"と、訂正されてしまった。


 しばらくすると、パチンコ屋帰りの地元の博徒達がカウンターで中華そばをすすりながら、打った張ったの話をしていた。


 シャバの味がした。健さんの気分だった。