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2010-10-27
アニメにみる"メジャーとマイナーの中間を漂う浮遊感"
"メジャーとマイナーの中間を漂う浮遊感"なー。これは日本人の物語の好みにも通じるような気がする。クスリとする笑いと「かなしさ」の中間を浮遊する物語、ってのは日本では広く好まれてるんじゃないかな。それこそ、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』とか、そうだよ。
俺妹の原型を寅さんシリーズに見てみる、という珍説。男のしみったれたみっともなさと、心に沁みるやさしさ。これに現代的ポップ感とグルーヴ感を加えると俺妹になるみたいな。
「メジャー」と「マイナー」の両立がヒット作につながるのは世界共通だろうけど(「調性」の意味だけじゃなくね)、日本の作品ではあいまいに浮遊するところが、国外ではダイナミックに往復しがちな気がする。宇宙! 植民惑星! 星間戦争! ブシドー(笑)なスターウォーズとか。
ただ、現代においては、「メジャー」と「マイナー」の間がずーっとファジーだと、よほどのセンスがないとダサく感じられる気がする。印象としては「マイナー」側に吸収されがち。だから、部分的には「メジャー」一辺倒に振ったり、振り幅を大きくしてギャップを作ったりすべきなんじゃないか。
川原礫なんか、見事に楽しさとかなしさの入り交じった話を書く人で、めちゃくちゃ勝ち筋踏んでるんだけど、それだけに量産型J-POP的な印象がついてまわるのは避けがたい。あの絶妙のバランスを1ページたりとも踏み外さないまま走り切る技量はマジはんぱないんだけれども。
楽しさ比率の高いシーン、かなしさ比率の高いシーンを作るってだけじゃなく、楽しさとかなしさの距離感を動かすってことが重要なような気がしている。
たぶん川原氏もそれを意識して、スカーンとプラス方向に振りきれるシーンを入れているんだと思うけど、完璧に距離感を保ってかなしさが追随しているので、印象があんま変わんないって感覚。
そうか、アニメけいおんは、楽しさに完璧な距離感を保ったままノスタルジーが追随してくるようなアニメか……。同じような作品は一本もないのに、「最近の萌えアニメ」でひとくくりにしたくなるあの感覚。
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『AKB49』が面白い:非実在美少女
浦川みのりは非実在美少女である。
実在美少女であるユキ(『ゆびさきミルクティー』)との違い。
準にゃん(『はぴねす!』)にしてもユキにしても、あるいは絆(『プラナス・ガール』)にしても、「変身後」の姿には本人の欲望が含まれている。キレイになりたいという気持ち。しかし浦川みのりは違う。他の誰かを救うために始まり、他の誰かの想いに応えるために続け、んで来週どうなんのかなっていう。
完全なアニマであるわけですよ。浦川みのり。まさしく神。ところがそれは浦山実の実存と全く合致しない。完全な偶像。まさしくアイドル。そしたらもう閃光のようにまぶしく燃えて消え去るのが一番きれいなんだけど、「実」自身に「みのり」を演じるモティベーションが生まれるともっとキモくて楽しいことになる。
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ところで現在『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』は第三部に突入しております。第一部「桐乃編」(1-2巻)/第二部「黒猫編」(3-5巻)/第三部「京介編」(6巻)
3巻と5巻は微妙に一部-二部、二部-三部の過渡期な感じ。

