立春。とはいえ、すでに春はフライングで到着しているようだ。スポーツなら、フライングはスタートのやり直しになる。二回つづけてフライングすれば、その選手は失格になる。季節のやり直しがありそうな気がするのだが、どうなのだろう。暖冬だったことが嘘のように思える日が、何日かはくるのではないか。今日の風は陽射しに反して意外に冷たく、ふとそんなことを考えさせる。
午前中は掃除。午後は散歩がてら、西荻窪のバス通りにある韓国粥専門店「ボンジュクおかゆ」でカミサンと昼食。「西友」で夕食の材料、「おもちやさん(越後鶴屋)」でいちご大福を買ってから帰宅。
帰宅後はWindowsノートの無線LANの設定。ようやくワイヤレスで使えるようになった。いちご大福でお茶をしてから、ちょっとだけ昼寝。
夕食はモツ鍋。うーん、どうやってもプロのモツ鍋屋のようなコクやうま味がでないなあ。
西荻窪・ボンジュクおかゆ
女性にうれしい、ヘルシーでダイエットにもよさそうな「韓国粥」が楽しめる。「ボンジュク」は韓国で650店舗を展開するチェーン店らしく、日本では本拠地が赤坂にある。西荻窪の住民は健康志向が強いから出店されたのだろう。
外装、内装ともに、韓国らしさなど微塵もなく、上品ではあるがファミレスの範疇を脱してはいない。しかしメニューは本格的。ぼくが注文した「参鶏粥」(1,200円)は参鶏湯を粥にしたもので、滋味深く、口にした途端にうまさで顔がゆるむ。カミサンが頼んだ「キムチとタコ粥」(1,200円)はキムチのうま味と辛味が利いている、いかにも韓国らしい味。粥のやわらかさとタコのきゅっとしまった触感のギャップが楽しい。大喜びで食べたが、これらは本来の韓国粥ではなく、アレンジ料理らしい。黒ごま粥とか、小豆粥が王道のようなので、次回はこちらを頼んでみよう。
金井美恵子『噂の娘』
自殺したカバン屋の娘の話から、美容室のマダムの妹らしい人物の話へ。少女が突然飛び込んできた大人の女の世界で、噂話が、広がったり、深まったり、憶測したりしながら展開されてゆく。少女は、それを自分のお母さんから聞いた話と重ね合わせながら吸収してゆく。
うーん、作者は女性の幸せとは何なのかを考えてみたかったのかなあ。