わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

エイモス・チュツオーラ/土屋哲訳『やし酒飲み』

 謎の生物が住んでいるとはいえ、そして彼らに残忍な仕打ちをされたといえ、そこを焼き払ってしまうとは。豪快すぎる。おまけに、残忍なことをされているところでは全然怒りや悲しみの描写がなく、残忍なことをするほうの心理も描かれていない。街を焼き払ってしまうシーンにも、怒りや復讐などの意図は見られない。溜まったゴミを燃やす感覚に似ていると思った。

やし酒飲み (晶文社クラシックス)

やし酒飲み (晶文社クラシックス)

アフリカの日々/やし酒飲み (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-8)

アフリカの日々/やし酒飲み (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-8)