六時五分起床。ちょっぴり寝坊。室内の、夕べの煮炊きの熱がまだ残っている室内を、冬の冷たい空気が容赦なく冷やしている。だが壁の暑さやガラス窓の頑丈さがそれをぎりぎりのところで跳ね返しているようだ。そのぎりぎりさ加減が、窓に付着する大量の結露から読み取れるような気がする。外に出てみると、耳先や鼻の先からキンと体を冷やす、鋭いのだが、それでいてどこか鈍さのある十一月の下旬という冬から見ても秋から見ても中途半端な季節独特の風が、やはりこの季節らしく、中途半端な鋭さと鈍さとで、街路をぬけるように、曖昧に吹いている。時折、路肩にたまる大量の枯れ草がカサカサとなった。
空は青い。
仕事。昨日のうちにある程度あたりをつけておいたアイデアを見直し、形にした。
カミサンは個展準備の大詰めで忙しい。お互い仕事で遅くなってしまったので、ゴハンはお総菜にしてしまった。
外猫はまったく見かけなかった。犬は散歩中のヤツを何匹か見かけた。トイプー、そしてラブラドール。
岡田利規「問題の解決」
「群像」12月号掲載。短篇小説特集のひとつ。うーん、最近増えつつある原発小説、と読めるのだけれど、ホントはそうじゃないな。作意も文章もトリッキー。
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/07
- メディア: 雑誌
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