自分から起きたのか猫に起こされたのかが直前まで見ていた夢のおかげで判然とせず、おまけにその夢の内容も今はもう忘れている。起きてすぐに書いたメモを見ると、「ゲーム ゲタさん」とあった。「ゲーム」はテレビゲームのことだろうか。なぜなら後ろにつづいていた「ゲタさん」とは、小学中学とおなじだった友人の渾名だからだ。ゲタさんは小学生のとき、ブロック崩し、スペースインベーダー、ギャラクシアン、ドンキーコング、パックマンなどの校則で禁止されていたゲーム類をちょいちょいやっていたからだ。中学を出ると、ぼくの母が勤めていた地元にある紳士服の会社に入社し、定時制高校に通いながら働いた。母から彼のことはちょいちょい聞いていたが、すでに母は定年退職しており、今ゲタさんがどうしているかはわからない。六時起床。
仕事。早朝から妙なアイデアばかりをひねり出す。プリンタで出力したものをカバンに突っ込んで、外出。後楽園にて打ち合わせ。
午後は税理士の事務所で打ち合わせ。決算報告と申告書への捺印、納税額の確認、保険の確認、給与額の確認、と当然だが事務処理がらみの話ばかりがつづく。雷が鳴りはじめた。雨。
十五時三十分、帰社/帰宅。仕事再開。とっ散らかった作業を延々と。雨はやんだようだ。
豚肉のキムチ炒めで夕食を済ませたら、デザイナーからデザイン案が届いていた。いい感じ。期待できる。
川崎徹「日記と周辺」
「群像」5月号掲載。川崎さんの家族を題材にした一連の私小説風の作品は気に入っている。本作では母の病気と死、そして母の残した日記について書かれているのだが、ちょいちょい妙な、身辺雑記とも幻想とも付かないエピソードが挟まれている。意図はまだよくわからない。
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/04/07
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