わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

武田泰淳「蝮のすえ」読了

日本人がある意味「一度死んだ」と言っても過言ではない戦後の、まだまだ引き上げできない人がたくさん残る上海という地で、故意に殺された者と誰の意思とも関わりなく病で死に向かう者、そして「殺し」と死にゆく者の「看取り」の両方を依頼された男。極限…

最後の仕事

六時四十五分起床。まだまだ大掃除は終わらない。舌の手術で一日つぶれたのが影響しているが、ほんのすこしだけ焦りを感じつつも、まあなんとかなるだろう、と意識的に呑気に構え、ひたすら床を磨いたり洗濯機の下に溜まった埃を取ったり風呂のタイルの目地…

2009年

【文学】 小説って何なんだろう。と常に考えつづけていた一年。答えはまったく見えません。 保坂和志「未明の闘争」(連載中) 奥泉光『神器 戦艦『橿原』殺人事件』 佐藤友哉『デンデラ』 【マンガ】 『西遊妖猿伝』はようやく諸星版西遊記らしい展開になっ…

たぶんできている

六時三十分起床。朝から晩まで掃除をしていました。夜は「モヤモヤさまぁ〜ず2」の特番を観ました。大江アナと大竹はできているんじゃないかと思いました。ベロはあいかわらず痛かったです。ゴハンを食べるとき、縫い目がとっても邪魔でした。でも、縫ってい…

武田泰淳「蝮のすえ」

「群像」1月号。主人公はついに殺人を犯そうとする、が彼が実行に移そうとしたとき、ほんのわずかの時間差で相手は殺されかけていた……。こういう構造によって、殺人という罪に対する意識をより一層強まるんだろうなあ。a href="http://www.amazon.co.jp/gp/r…

舌をかばう

六時起床。痛み止めのロキソニンの世話になる必要がないくらい痛みは引いたが、違和感は強い。気づけばキッと歯を食いしばっている。おかげでアゴが疲れやすい。 冬期休業中だが昨日一日が舌の縫合手術でつぶれたので、今日は仕事に。なんとか午後早々にすべ…

舌を縫う

昨日の夕食は完全にリラックスモードだった。カレーをモグモグとやりながら録画しておいた「明石家サンタ」を楽しみ、間寛平にトイレを貸した男と寛平本人のエピソードの見事なシンクロに大爆笑したら口の中が一時的にコントロール不能状態に陥ってしまった…

目の中で行方不明

七時起床。自分の身支度より先にインコのぷちぷちの世話を済ませ、洗顔をしたのちに事件は起きた。1日使い捨てタイプのコンタクトレンズを装着するも、右目だけなぜか視力が向上しない。それどころか、目の中に違和感を感じる。軽い痛みすらある。これはおか…

武田泰淳「蝮のすえ」

「群像」1月号。帰国をめぐるゴタゴタ。群像 2010年 1月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/07メディア: 雑誌 クリック: 4回この商品を含むブログ (19件) を見る蝮のすえ・「愛」のかたち (講談社文芸文庫)作者: 武田泰淳出版社/メーカー: 講…

明日にかける。二十九日にもかける。

猫の夜鳴きによる連日の寝不足を解消すべく今朝は九時まで寝る、ただインコのぷちぷちに朝ゴハンを与え健康管理のために体重を計る必要があるから七時に一度起きる、その後二度寝(四時に一度起きて猫にゴハンをあげているので正確には三度寝)、と予定を決…

今日の事件簿

●誰も寝てはならぬ事件 ●地味電飾事件 ●猫サンタ事件その1(モンちゃん) ●猫サンタ事件その2(petitlaunch) ●Y's for menが今期限りでなくなっちゃうよ事件 ●風呂で爆睡事件

週刊モーニング

「ひまわりっ」、次回最終回。しっかり爆発してほしい。ひまわりっ ~健一レジェンド~(12) (モーニング KC)作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/11/20メディア: コミック購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (31件) を見るひまわ…

クリスマス・バブル

明け方に騒ぐのが半ば習慣化している花子だが、昨夜はどういうわけか寝入りっぱなに騒ぎはじめた。これまでにないパターン。ま、寝不足になるのは結局一緒なのだが。六時起床。 クリスマスイブだが子どものいないわが家では大イベントとはならず、今日もいつ…

のだめカンタービレ最終楽章・前篇

のだめの変態ワールドが無駄にハイクオリティな映像で再現されていて、もうそれだけで笑える。かと思えばのだめがすっ飛ぶシーンは例のチープな人形だし。ストーリーはドラマの延長なのだが、のだめと千秋の関係に亀裂が入りかけたところで後篇につづく、と…

ギャルリカプリス「猫三昧 -魅せられて-」

浜野生久 (染色絵画)、船橋つとむ(クレイワ−ク)、宮地乃梨子(ペーパーワーク)の三人展。三人とも独自の世界観を持っていて見応え十分。注目は船橋つとむさんのクレイアート。海洋堂から声がかかるのではないか、というくらい精巧な猫(とカッパやカエ…

霜リズム

六時三十分起床。花子も麦次郎も今朝はまったく騒がず。どうやら花子、一晩中オイルヒーターのスイッチを入れておくと騒がないようだ。今までは寒いと文句を言っていたということか。電気代が気になるが、深夜時間帯は料金が安くなるし、まあ仕方ないか……。…

今日の事件簿

●なんで朝から騒ぐんだ事件 ●なんでカラシがついていないんだ事件 ●なんで景色を覚えていないんだ事件 ●なんで池袋は町全体がケムいんだ事件 ●なんで保守的なんだ事件 ●なんで今日の鮭は骨が多いんだ事件 ●なんでやっちゃんは中学のとき昨日の晩ゴハンなんだ…

「がくっぽいど」でBAMBOO HOUSES

合成音声ボーカルはともかく……演奏のクオリティがスゴイ。プロフェット5をつかってるみたいだし。 原曲はこちら。 がくっぽいど出版社/メーカー: インターネット発売日: 2008/07/31メディア: DVD-ROM購入: 1人 クリック: 333回この商品を含むブログ (33件) …

武田泰淳「蝮のすえ」

「群像」1月号。戦後文学特集として掲載されていた。泰淳先生は大好きな作家だが、この作品は未読だったんだよなあ。 戦争直後の、悪の定義すらぐらつくほどの価値観の変化の中で、詩を書かずに代書業で稼ぐ主人公。軍人の男に身体を捧げることで暮らしを維…

きのこきしめんと最後の背負い投げ

真冬のような寒さがつづく。夜中に猫たちに起こされるのは、寒いから暖房を入れろと言っているのではないか、とここ数日は思うのだが、もちろん真相はわからない。ただ、今朝はかなりの冷え込みだったが花子も麦次郎も騒がなかった。六時起床。 仕事。ちょっ…

高橋源一郎「日本文学盛衰史 戦後文学篇 第四回『戦後文学者としての内田裕也だってえ? ナッナッナニイーッ!』

内田裕也都知事選出馬の際の政見放送に文学(というより小説だよな)のエッセンスを見出す、という内容。「戦後文学篇」でいちばんおもしろかったが、冷静に考えるとこれって小説? ギリギリのところで辛うじて小説になっているような。そして、これって戦後…

ヤマブシダケとチキン・ジョージ

花子、夜中に軽く騒ぐ。六時四十分起床。朝の冷え込みの厳しさにたじろぎ、今シーズンはじめて布団から出たくないと思った。 身支度、ドウブツの世話を済ませてから善福寺川沿いの遊歩道を6〜7kmほど走る。空き地がシュトーレン、あるいはチョコレートを使っ…

番外編・デロンギのオイルヒーターの上手な使い方

オイルヒーターは決して電力イーター(消費電力の大きい、もったいない製品という意味です)ではない。上手に使えば電気代をある程度セーブすることができる。以前からそう思ってはいたのだが、メーカーからも消費者の誤解を払拭するために具体的な使い方情…

大江健三郎「水死」

最近、文芸誌に新作の発表がないなあ、と思っていたら講談社から書き下ろしが! 実父をモデルにした作品らしい。水死 (100周年書き下ろし)作者: 大江健三郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/15メディア: ハードカバー購入: 3人 クリック: 79回この商…

保坂和志「未明の闘争」(三)

「群像」1月号掲載。この世界に溢れる些事と自分自身、あるいは些事と些事との関係性をひたすら取り上げ、説明しつづけている、という感じの内容で、まったくストーリー性はない。だが、個人的にはこういう内容や展開って好きなんだよなあ。群像 2010年 1月…

ディテールもへったくれもあったもんじゃない

六時四十五分起床。花子、今朝は暴れた。といってもウンコしたくなってハイテンション状態になっただけの模様で、ここ最近つづいていた原因不明、いやおそらくはたんなる甘ったれとわがまま、そしてその気持ちに飼い主が120%応えていないことに端を発すると…

松浦寿輝「塔」読了

「群像」1月号より。孤独を愛する厭世家の富豪・平岡が、月の明かりを自分の骨に染み渡らせたいという欲求から、信頼している建築家の提案で塔を建てることになる……。やがて塔は完成し、ある夜、塔の中で冬の三日月の光を浴びながら平岡は考える。引用。 感…

熟睡できる夜が恋しい

六時起床。夜中、花子はすっかり騒がなくなったが代わりに麦次郎が暴れるようになった。夜中にハッスルしはじめ、ウンコをして猫砂を撒き散らしながらそこら中を駆け回り、あおーんあおーんと大声で鳴く。いつになったらわが家に静寂が訪れるのか。熟睡でき…

川上弘美「小鳥」

「群像」1月号掲載。去年だったか「新潮」に掲載されていた短篇を読んだときもそう思ったのだが、川上弘美の短篇は小川洋子にちょっと似ている。多和田葉子っぽいところもある。初期のよしもとばななみたいな雰囲気もわずかだがある。あらゆるエッセンスを取…

ヒートテックは熱すぎていけない

久々に花子に起こされることなく目覚めた朝。慢性的な睡眠不足は感じているものの、今朝の精神的な満足感は大きい。六時起床。 ゴミ出し。吐く息は白い。善福寺川で冬を越そうとするコガモやオナガガモたち、そして留鳥のカルガモ、コサギ、チュウサギ、セグ…