2011-12-30
r.i.p
内藤陳さんが亡くなられたそうだ。ぼくは世代的に日本の冒険小説が隆盛した時代を経験していない。ジャンル的にもそれほど思い入れもない。深夜プラスワンに行ったこともない。しかしエンタメ小説の批評家のはしくれとして、内藤さんや北上次郎氏の仕事は尊敬の対象であった。ムーブメントの一翼を担い、精神的支柱となり、なによりむちゃくちゃおもしろそうに(おもしろく)作品を評すること。ムーブメントが波を引いても矜持をもって寄り添い続けること。これはなかなかできるものではない。
SF界、というか読書界?で、ことし話題になった『ジェノサイド』や『機龍警察』シリーズを考えるさい、冒険小説文脈を抜きにしては語れないわけであって、いまこそ内藤さんの仕事、日本の冒険小説のヒストリー、批評的営為をリファーして引き継ぐ作業をだれかしたほうがいいよな、と思う。
三英貿易
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