戦うオネエさん(チョリータス・ルチャドラス@ラパス・チョリータの熱き戦いの巻)
さて始まったのは、三人対戦の変則プロレス。
青・白・ピンク入り乱れて、最後まで残ったチョリータが勝者となる仕組みである。
まぁ定石ではあるが、二人組になって残る一人を痛めつける方針なのだ。
場外乱闘なんかもやっちゃったりして^^;
でもなんだか、女同士のけんかを見ているみたいで、ショー的要素がイマイチ少ないなぁ・・・などと思っていたら、
後半に入ってヒートアップ、なんとムーンサルトまで繰り出したのだ! これには堪らず、白ダウン。
ここからピンクの猛攻開始、次いで青にはプランチャを仕掛け、ピンク優勢かと思いきや、
最後は青の連続ボディプレスにて試合終了、青の圧倒的勝利だった。
続いての試合は、チョリータ VS 覆面レスラー。
レフリーまで覆面、要するに『悪の覆面軍団にチョリータ危機一髪』と言う非常にわかりやすい図式である。
チョリータ、負けじとドロップキックをお見舞いだっ!
しかし覆面軍団はやることがコスい。
二人攻撃の連続アンティプラソ(ラリアットのこと)で、チョリータを痛めつける。こうなるともう、会場はブーイングの嵐である。
かなりしつこく二人攻撃が続き、チョリータもふらふらの状態となる。
と、一瞬の隙を突いてのプランチャ炸裂! がんばれチョリータっ!!
チョリータの技が決まると、割れんばかりの大拍手なのだ。これにてチョリータ、形勢逆転である。
最後はレフリーを場外に蹴落とし、トップロープにいた覆面を抱え上げてのエビ固めにてスリーカウント。もちろんカウントは客席からのコール、『ウ〜ナっ! ドゥスっ!! トレィスっ!!!』で勝利決定、やったぜチョリータ♪ ってなモンである(^^)
チョリータ・ルチャドラスは、『オヤクソク』で固められたショービジネスなのだが、それがある意味で様式美まで進化していて、観るモノにとっては非常に楽しい。
ナショナルジオグラフィックの記事に依れば、彼女たちは昼間は普通の仕事をしていて、プロレスのある日だけ戦うらしい。なので絶対に怪我などをしてはならないのだ。観客もそこは弁えて、それでも大声援を送っている。もちろんオレも大声援、ものすご〜く楽しかった。
この後も試合は続いたが、チョリータの出番はもうオシマイ。残りは男性によるタッグマッチが2試合、こちらはかなり本格的なプロレスだった。
これはこれでかなり楽しめたし、場外乱闘時に選手とハイタッチしたりしてテンションマックス! その直後、オレがハイタッチした選手がオレの隣の座席に叩き付けられたりして^^; 少々ビビったが、テンションが下がることはなかった。
全7試合を観て3時間ほど、ドキドキワクワクでとても見応えのあるショータイムだった。
試合後のチョリータ達、化粧もかなり落ちてしまい、一仕事終えた感があるな。『さてウチに帰らなきゃ、今夜の食事は何にするの?』などと話しているのだろうか。
会場を出たら外はすっかり夜、陽が落ちた街はものすごく寒かった。別の意味でドキドキしながら*1、またロープウェイでラパス市内に戻ったオレだった。
(2017/06/18撮影)
*1:20時過ぎの泥棒市場は、男達があちこちで焚き火なんかしていて、危険度MAXだったのだ^^;