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OTAKU UNITE!
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『メガトーキョー』(講談社BOX刊)
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米アニメファンを描いたドキュメンタリー映画 『OTAKU UNITE!』の字幕も担当しました。
監督からこのブログへの独占メッセージ。

2005-09-10

「日本アニメ・マンガファン」を意味する侮蔑的俗語「WAPANESE」

ある英語学習雑誌の「海外での日本アニメ・マンガ人気」特集の中にアメリカでのマンガ用語解説が掲載されていた。紹介されたマンガ用語の中には「Shonen-Ai(少年愛)」「Kawaii(可愛い)」などに混じって「Wapanese」という英単語があって、意味は「People who are manga fans(マンガのファン)」となっている。

確かに北米アニメ・マンガファンと話をすれば本当に shonen-Ai、kawaii、yuri、hentai、yaoiなどの言葉が普通に出てくる。でも語学学習雑誌がそれらの単語と同じレベルで単に「マンガファン」としてこのWapanese (ワパニーズ)を紹介するのはかなりマズイ。

例として、日本人が白人アメリカ人と英語で会話をしていて相手が日本マンガのファンだとわかった場面をあげてみよう。

So you're an otaku, aren't you? (そうか、君はオタクなんだー。)

この場合もし相手が濃いファンだったりしたら、むしろこう言われた事を喜んでくれるかもしれない。

しかし同じ状況で、

So you're are a Wapanese, aren't you? (そうか、君はワパニーズなんだー。)

と言ったら、相手が誰であれバカにしていると取られても仕方ない。

Wikipedia/Englishによると、Wapaneseは

日本や日本文化にはまり、自分が日本人だったらよかったのにと考える白人のことを指す軽蔑語。日本アニメ・マンガのファンに対して最も良く使われる。WhiteとJapaneseをあわせた単語で、黒人のように振舞う白人を指す言葉Wiggerを真似て作られた。

俗語の辞書Urban Dictionaryでは次の項目に2つ以上当てはまるようならWapaneseになる、と定義している。

  1. 日本の子供向けアニメに不健康なまでに入れ込んでいる。
  2. 日本に一歩も足を踏み入れたことも無いくせにアメリカ文化は全ての面で日本文化に劣ると思っている。
  3. 生半可に日本語を勉強している。その上/または武術をかじっている。
  4. 刀のコレクションをしている。
  5. 童貞・処女。
  6. 黄熱病Yellow Fever(アジア系のもの―特に女性―に性的に異常に惹かれる西洋人の精神的状態)の末期的症状に罹っている。
  7. コスプレをして歩き回る。

更に“アニメを見る人”と“Wapanese”の違いを、「前者はアニメを見るだけだが、後者は日本人になりきろうとしたり、日本で生まれたり育ったりしたと思い込む」、「前者はたまにはアニメからのセリフを使うこともあるが、後者はアニメから正しくない日本語を学び英語と混ぜて使う」などと解説している。

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Wapaneseと比べるとOtakuは、北米アニメ・マンガファンの間では良い意味で使われる場合も多い。上に挙げたWikipediaUrban Dictionaryでも日本でオタクは否定的な意味が強いことが書かれているが、北米のファン同士では単に「濃いアニメ・マンガファン」や「アニメ・マンガの知識を豊富に持っている人」という意味で使われることにも言及している。ただし日本の本来の意味を知っている北米ファンも多いので使用する時には注意が必要。

上の例で言うなら

So you're a manga fan, aren't you? (そうか、君はマンガファンなんだー。)

と言うのが無難かもしれない。

スカポン太スカポン太 2005/09/11 02:19 「Wapanese」は初めて聞いた単語ですが、OTAKUが向こうではけっこういい意味に使われているのに対して、こちらは日本でネガティブに使う場合の「オタク」の意味に近いのかも・・・
童貞・処女 とかって・・・ひどいなあ。でも、そーいうイメージなんでしょうな。なんとなくイメージが浮かびます。

ceenaceena 2005/09/11 04:21 スカポン太さん、こんにちは!

>こちらは日本でネガティブに使う場合の「オタク」の意味に近いのかも・・・

私もそう思います。でもちょっと違うかなっと思うところは、あの愛国主義的
風潮の強いアメリカで自国の文化では無く他国の文化を愛している人を指して
いるところです。「自分の国の文化には馴染めない(受け入れてもらえない?)」
というニュアンスも入っているようなので、もしかしたら日本で否定的に言う
「オタク」よりもっと否定的な意味合いが強いかもしれません。

うおのめうおのめ 2005/09/11 08:30 確かに現在のいわゆるアニメや漫画などは日本が主体となってポップカルチャー化してしまったような部分がありますからね。
特定の国家のみが携わっているという印象がありますし否定的に感じざる得ないのも理解出来るような。
なんでしょうね。アメリカに次ぐ強力な経済力・技術力と伝統を持つ国に出てきた文化(?)だから影響力に拍車が掛かったのでしょうか?

我ながら胡散臭い話になってきました(w

ceenaceena 2005/09/11 23:16 こんにちは、うおのめさん!
俗語というのは色々な文化的な問題が詰まっていてその文化について知るには
とても参考になりますが、解釈や成り立ちを考えると結構難しいですよね。
それに微妙なニュアンスなどはやっぱりその文化で生まれ育たないと
わからない事も多いだろうし。「オタク」という日本語も日本人の学者の
間で定義を巡って紛糾(笑)したりしていますしね。

政皇政皇 2005/09/21 01:31 【朝日新聞記者が書けなかったアメリカの大汚点】という本を読んでいたら、「ジャパ専」という言葉が出てきました。
著者によると、これはアニメが好きで日本人女性と付き合いたいと考えてる白人男性を指す言葉だそうです。
ググってみたらもともとはアニメなどは関係なく、日本人女性に時として下心丸出しで寄り添ってくる(主に)白人男性のことを言い表す言葉だということがわかりました。
最近になってアニメ好きという要素も加わったのかもしれませんが、Wapaneseとなんとなくニュアンスが似てるのかなあと思った次第です。

ceenaceena 2005/09/21 16:02 >政皇さん、こんにちは!
Wapaneseも「日本かぶれ」というのが元々の意味なので、その「ジャパ専」も
Wapaneseの訳かもしれません。ただこう言う意味を表す俗語はいっぱいある
ようですからね。ただ“アニメ好き”というニュアンスが言葉に新しく入った
という事はそれだけ英語圏でアニメファンがもうそれほど珍しくないほどいる
ということだと思います。

マサマサ 2008/02/26 18:51 日本のものに魅かれるって言うだけで
軽蔑の対象になるんですね。
アメリカって言う国はホントにRacistな国ですね。

ttlttl 2008/08/03 14:06 某動画サイトで「ども。俺wapaneseなんすけど、こないだ彼女とこのアニメ見てて・・・(英語)」とかごく軽いノリで使ってる人居ました。
こちらで言う所の「キモオタだけど、何か質問ある?」に近いノリと違うんすかね。