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2006-06-24

「マンガを読んでアメコミを読まない12の理由」:マンガとアメコミの違い。

(一番下に追記アリです。)

北米のマンガ関連記事を扱ったブログMangaBlogさんを通して知った、コミックスウエブマガジン「Silver Bullet Comics」からバーブ・L・クーパー氏の記事を取り上げようと思う。

記事の題名は直訳すると「マンガをきっかけに西洋のコミックスにハマることにならない12の理由("12 Reasons Why Manga is Not a Gateway Drug to Western Comics")」で、意訳すると「マンガを読んでアメコミを読まない12の理由」。つまりマンガとアメコミの違いを書いた記事である。

記事には特に明記していないが、クーパー氏の言う「西洋のコミックス」はいわゆる『Xメン』などの「スーパーヒーローもの」のことのようだ。「西洋のコミックス」とひとくちに言っても「メインストリーム」と呼ばれる「スーパーヒーローもの」から「インディー・コミックス」(または「オルタナティブ」)まで、アメリカ産だけでも多様なコミックスがあるのだが、他のブログでも指摘されているように、クーパー氏の「12の理由」記事ではこの点がハッキリしていない。

しかし文脈からみると特に指定されていない場合は「スーパーヒーローもの」のことらしいので、読みやすくするために指定されているもの以外は全て「アメコミ」で統一して訳してみることにした。

筆者であるクーパー氏はアメリカ人女性でアメコミとマンガの両方の読者である(らしい)。そのクーパー氏から見た「マンガとアメコミの違い」ということで、一つの意見として読むのはとても面白いと思う。個人的には、アメリカアメコミ読者の「アメコミを読んでマンガは読まない12の理由」という記事も読んでみたいところ。

記事はとても長いのでかなり要約する。(それでもかなり長いです。スイマセン。)前置きが長くなったが、それではクーパー氏の記事「マンガを読んでアメコミを読まない12の理由」の要約をどうぞ。

以前わたしは男性のアメコミファンにこう言われたことがある。「女性にはコミックスは理解できない」。わたしは辛抱強く彼らに説明した。アメコミは基本的に“男性による、男性のためのもの”という雰囲気が強い。女性読者を獲得しようというマーケティング戦略はほとんど見られないし、“女性に親しみ易い”コミックスに出てくる女性は間抜けで受身な、男性の目を楽しませるだけのヒロインで、内容も単純なコメディかロマンスだけ。これでは女性読者に受け入れられないに決まっている。

それに、女性向けのアメコミがあるとは知らない女性は、コミックス専門店に入っていってその女性向けのコミックスを探したりはしない。専門店のコミックスの大半が男性向けであり、しかも女性読者が感情移入できるキャラクターも無く、作っている側の殆どが男性という状況では、女性読者はコミックスに向かうわけはない。

わたしは薄笑いを浮かべて更に言う。「もしアメコミ出版社が女性読者向けのコミックスのレーベルを作って女性読者に売り込み、もしその女性向けコミックスが女性読者が全く歓迎されていないようなムードのあるコミックス専門店ではなく、一般書店に置かれるようなことがあったら、女性読者はコミックスを読むようになる」

でもこの変化のためにはアメコミ業界自身が変わらなければならない。しかし問題は業界が女性読者を欲しがっていながら、女性読者を得ることによって起こる変化を受け入れる準備ができていないところだ。スーパーヒーローたちは、女性が興味を持つかもしれないコミックスへと、道を譲らなければならなくなるだろう。

しかしその後マンガ読者が爆発的に増え、マンガがアメコミより大幅に売れるようになってくると、アメコミのファンやクリエーターからこんなことを聞くようになった。「マンガ読者がアメコミも読むようになるだろう」。こんなことを言うなんて、率直に言ってマンガがアメコミを市場より大きくなった理由を見逃しているとしか思えない。

アメコミ出版社はマンガ人気の意味をわかっていない。マーベル出版社の失敗*1を見てもわかるように、多分出版社は表面的なもの(マンガ的な絵)しか捉えることができず、深い意味(より多様な層にアピールするような新鮮なストーリー)に気づくことができなかったのだ。

以下に挙げるのはわたしが「マンガ読者はアメコミを読まない」と思う12の理由である。

1.入り口(の大きさ)が違う。

アメコミ読者がアメコミファンになったきっかけは、知り合いがファンだったという場合が多い。一方でマンガ読者がマンガファンになるきっかけはテレビやレンタルビデオ屋のアニメや、テレビゲームである。勿論、スーパーヒーローのハリウッド映画やテレビゲーム、更にはマンガスタイルのスーパーヒーローコミックスがあるが、アニメアニメ的な絵を持つゲームの莫大な数は、西洋産のアニメ、ゲーム、映画を軽く凌駕している。日本でアニメは過去何年にも渡ってずっと人気がありたくさん作られていて、しかもアニメは(実写と違って)西洋での翻訳、マーケティングが容易にできる。

2.熱狂的なファンになることがなくても、アニメを見たりマンガを読んだりすることができる。

OTAKU”として知られるコアなファンはいるが、コアなファンになる前に気楽にアニメ・マンガを楽しむこともできる。同じことをアメコミに対して言うこともできるかもしれないが、実際はあるシリーズを楽しむには、そのシリーズの流れを事前にちゃんと知っていなければならない。そうでないとストーリーが途中でわからなくなってしまうこともある。しかしマンガを楽しむためにはそのキャラクターの長い歴史を知っている必要はない。多くのマンガは長いストーリーラインはあってもエピソードから成り立っていて、エピソード毎に理解できるようになっている。

3.マンガを読むために、コミックス専門店に行く必要がない。

わたしはコミックス専門店が大好きだが、そこに置かれているコミックスや、店員とお客との間の仲間意識に対して女性として時々疎外感を感じる。この仲間意識はコミックス専門店をアットホームな雰囲気にしているが、常連でない客はのけ者にされているように感じてしまう。それを考えると、ボーダーズなどの大手書店で買うのを好む読者がいるのも不思議ではない。わたし自身はコミックス専門店、特に個人で経営しているお店に行くのが好きなのだが、その品揃えや効率の良さで大手に行くこともある。

4.マンガにはカワイイ少女が出てくるだけでなく、カワイイ少年たちも出てくる。

アメコミは女性キャラクターだけをかなり性的に描くが、マンガにはカワイイ少年・少女に加えて、カワイイ、セクシーな両性具有者までも登場する。マンガの中では読者の目を楽しませるのは女性だけではなく、男性のキャラクターも読者を楽しませてくれる。男性読者のためだけに性的に魅力的に描かれている女性キャラクターに、女性読者が感情移入するのは難しい。

5.マンガのヒロインは見た目は良くても、ただのピンナップガールではない。

アメコミのクリエーターたちには、完全に根拠の無い思い込みがある。「女性は暴力、セックス、アクション、荒っぽいユーモアには興味がない。興味があるのは恋愛だけ」。実際わたしたち女性読者は物語の中の人間関係に惹かれるが、それだけに興味があるわけではない。ある種のアクションものの中に恋愛が組み込まれている物語も好きだし、受動的ではなく行動的で、勇気があって、ユーモアがあって、強く、思いやりのある女性ヒロインも好きだ。女性であれ男性であれ、受動的で、無力で、自己憐憫に終始しているようなヒーローやヒロインには感情移入できない。

6.マンガは女性読者の多様性を理解している。

長い間女性読者は“女性読者”というカテゴリーでくくられ、同じように振る舞い、同じように考え、同じものを読むと考えられていた。しかし実際女性読者といっても色々な読者がいる。マンガ出版社はそのことを理解し、ホラー、コメディー、ロマンス、ファンタジーなどのジャンルを通し、女性キャラクターをきちんと描いているマンガを出版している。結局「女性読者は何を求めているか」という問題ではなくて、「ちゃんとストーリーやキャラクターが描けているか」の問題なのだ。

7.マンガには女性クリエーターがいる。

アメリカのコミックス界にも女性クリエーターがいるが、その殆どが自費出版で活動している。インディー・コミックスやメインストリームにも女性クリエーターはいるものの、インディーではその殆どがユーモアや“生活の一面を描写する”タイプのコミックスを描いていて、メインストリームのごく少数の女性クリエーターは90年代初頭より更にその数が減らしている。しかしマンガにはたくさんの女性クリエーターがいる。マンガの女性読者は少なくとも部分的には、マンガの機会均等という雰囲気に魅了されているのかもしれない。

8.一つのマンガを読むと他のマンガが読みたくなる。

あるタイプの芸術・本・映画に惹かれると、同じタイプで別の作品が見たくなるものだ。あるマンガを読み通すと(マンガはかなり長い場合が多いのだが)、別のマンガが読みたくなる。日本産にしろ、アメリカ産にしろ、ネット上にも大量のマンガが存在する。マンガは日本で長い間ポップカルチャーの一部として人気があり、しかもまだアメリカに輸入されていないものも山のようにあるのだ。

マンガがたくさんありすぎて飽きてしまう、という人もいる。しかしわたしはそうは思わない。あるタイプのものに飽きたら人は別のタイプに移動するものだ。そのメディアから離れて行ってしまう人もいるが、マンガから離れた人がアメコミに行くことはないだろう。その逆で、メインストリームアメコミから離れて、インディー・コミックスやマンガに来るという人はいると思う。2年前、わたしがマンガを読んでいることをからかっていた人が、今や自分たちもマンガを読んでいる。

多くの人々が興味の対象を一つのものから別のものへと変えるという現象が新しく起こった時、その別のものは消費者に対して何か面白いもの、斬新なもの、新鮮なものを与えている。マンガからアメコミへではなく、アメコミからマンガへと興味の対象が変わる人々を多く見てきたので、マンガはアメコミが提供できなかった何かを提供していると考えるのは非論理的だとは思わない。もしマンガがその新鮮さを失う日が来たら、マンガに飽きた読者は何を求めるのだろう?もし西洋のコミックスを求めるとしたら、女性読者はきっとスーパーヒーローではなく、『サンドマン*2インディー・コミックス、ゴス・コミックスに行くと思う。

9.コアなマンガファンには、既にアメコミファンとは別のファンコミュニティーやファン文化が生まれている。

前に言ったように、マンガファンの全てがコアなファンになるとは限らない。しかし多くは“OTAKU”となる。わたしが聞いたところによると、コアなファンたちはアメコミファンたちから、見下されていると感じている。アメコミのファンコミュニティには、“OTAKU”の居場所はない。

一般にファンはサブカルチャーを分類したがり、他の派閥に属する人を受け入れない。例えば、メインストリームのコミックスファンは、インディー・コミックスファンを俗物と考えている。インディー派はメインストリームを変人だと思っている。しかし「自分たちは少なくともゲーマーや2次創作をしたりしない」というところで一致している。“OTAKU”の中にも、大きな目と小さな口のキャラクターや、コスプレをからかう人もいるが、もう既にアニメ・マンガファンにはアメコミとは違う独自のコミュニティーと文化が生まれている。

コアなマンガファンは大きなコミックス・コンベンションに行くより、いくら小さくてもアニメコンベンションに行くことを好む。アメコミを読むファンとマンガを読むファンでは読んでいるものは似ていても、もう違う言語を話しているのも同然なのだ。

10.マンガ文化は“消費文化”で“コレクター文化”ではない。

アメリカで読まれているマンガは、基本的に安いペーパバックを買い、読み、保存するか、またはebayやHalf Price Bookで売ったりするものだ。それは全て作品を消費することであり、将来の価値のことを考えて手に入れるというものではない。今までのところアメリカには、値段が上がることを見越してコレクターに買わせようというアメコミのように仕掛けのあるマンガはない。マンガ・アニメに関して関連グッズはたくさん出回っているが、それもマンガの消費文化の一部であり、西洋的なコレクターのメンタリティーから買われているのではない。例えばアニメ・マンガの関連商品を買ったとしても、その作品が好きだから手にいれたいのであって、将来高値がつくのを考えて買っているわけではない、ということだ。

11.マンガはアメコミのグラフィック・ノベル単行本より安い。

アメコミのものに比べると、マンガはより携帯に便利で本棚に入れやすい。大きな豪華本ではなく、扱いに注意が必要とされてもいない。本がそうあるべきなように、ただ読まれるためにある。安くて小さいマンガ単行本は、例えば限られたスペースに置く本を選ぶ図書館員にも魅力的に見えるかもしれない。

12.マンガファンの2次創作に対する考え方はアメコミファンと違う。

アメコミでは、2次創作は度々オリジナル性に欠けるもの、時には盗作と非難される。しかし日本では、2次創作は零細産業として存在している。コスプレメディアでしばしば取り上げられるなど、熱狂的なファンの愛情も賛辞を受けることも多い。そして子供の頃から色々な作品の真似をしていくうちに、絵の巧いマンガ家になることもある。少なくとも、日本では2次創作は奨励されている。

アメコミに関しても同じような場合もあるが、ファンが自分自身の作品を描くようになるのにアメコミよりも日本のマンガの方が時間がかからない。それは(視覚的に)マンガのスタイルの方が、少ない線で生き生きとした人間を描写できるからである。結果として、日本とアメリカで、プロからもアマチュアからも、マンガが大量に生み出されている。

マンガ家志望者たちはクリエーターとファンの間に大きな溝があるとは思わない。多くのマンガ家志望者たちは女性ファンであり、彼女たちは自分たちが好きな芸術様式の一部に加われることをとても喜んでいる。彼女たちが経験豊富であろうとなかろうと、男性ばかりのアメコミ・クラブに入ることもなく、自費出版や、ウエブコミックスとして自己表現できるのである。

追記:

わたし自身「アメコミ」も少しですが読みますし、好きな作品もありますし、「マンガ」の方が「アメコミ」より優れていると考えているわけでは全然ありません。わたしはこの記事の内容が全て的外れとは思いませんが、北米マンガファン全体の意見を代表していると考えて訳文をここに載せたのではありません。アメリカでのコミックスとマンガを巡る状況の中の一つの意見としてとらえていただきたいと思います。

*1:管理人注:「マーベルの失敗」→以前マーベルはマンガのスタイルでスーパーヒーローものを描いたTSUNAMIというレーベルを出したことがあったが商業的にうまくいかなかった。その上スーパーヒーローファンと10代の少女をターゲットにした『Trouble』でも大失敗。『Trouble』は業界サイトICv2の選ぶ「2003年度コミックス界の事件」の「失敗作」として選出されている。

*2:管理人注:『サンドマン』→ニール・ゲイマン脚本によるコミックス。アラン・ムーアの『ウォッチマン』などと共に名作の呼び名が高い。

あちゃあちゃ 2006/06/25 10:19 長文お疲れ様でした。
私はこういうコラム記事を読むのが楽しいので興味深く読ませてもらいました。

rorororo 2006/06/25 14:22 お疲れ様です。「“女性が”マンガを読んでアメコミを読まない12の理由」って題名の方がよかったような?発端もそこにあるみたいですしね。

護摩吉護摩吉 2006/06/25 18:11 スーパーヒーロー世界は異性お断りのハードボイルドが根幹なので、無理な女性取り込みの行く先にはヤクザ映画と極妻シリーズの関係か、今の007ジェームズ・ボンドのような結果しか無いのかもしれません。
ceenaさん
アメコミと漫画の関係は前から興味があったので掲示板を覗いて来ましたが、他の意見も記事と大体一致しているようでした。
マンガ派
・アメコミはシリーズごとに分断されて絵や設定に統一性がない
 又は第1シリーズが気に入っても作者が変わって別物になる
・TPBは追う気力がない、グラフィックノベルは高すぎる
・スーパーヒーローは飽きたがピーナッツやガーフィールドは今も大好き
アメコミ派
・アメリカの文化とアイデンティティーだから
・フルカラーのほうが好き
・漫画のTPBは白黒でひと月たったの20ページ
 紙も粗悪で保存に適さない(雑誌のSyonenJumpの事)
・アメコミにも漫画と同じく良い作品がある
・そもそも漫画に興味がない

検索でヒットするのがOTAKU系フォーラムばかりで、どうもアメコミの旗色が悪いので出版社の掲示板も覗いてみましたが、あまり活発な議論はない様子です。むしろ眼中に無いというか;^^
ここら辺がアメコミの一番の問題のような気がしてきました。
・One Fan’s opinion”American comics vs manga”
 http://www.comicbookresources.com/columns/month.cgi?column=ofo&year=2006&month=4
・Chiristian Anime Alliance ”American comics vs Manga
 http://christiananime.net/showthread.php?t=4393
・TokyoPop message board”American or Japanese?”
 http://messageboard.tokyopop.com/forums/archive/index.php/t-1212.html
・The long patrol forums ”Comics vs. Manga”
 http://forums.longpatrolclub.com/archive/index.php/t-381.html
・DCコミックス掲示板-TPBアンソロジー雑誌の可能性はあるのか-
 http://dcboards.warnerbros.com/web/thread.jspa?threadID=2000071489&tstart=0

スカポン太スカポン太 2006/06/26 02:40 アメコミはずっと「少年漫画」であり「青年漫画」でしたから、もっともな意見ですね。
ここでも出ているようにゴスコミックは女性読者が多いのですが、マイナーですしね。
アメコミ派が弱いのは、マンガしか読まないマンガ好きは多くとも、アメコミしか読まないアメコミ好きは少ないということかもしれません。もともとコミック好きの人たちだから、アメコミもマンガもともに読んでるのだと思います。
古くから紹介されてきたマンガはやはりそういったコミック好きのマニアによって紹介発掘されてきてましたから。
マンガが一般的に広まったのはここ最近なので、やはりアニメの影響が強いのかなと思います。(もしくはゲーム)

お茶妖精お茶妖精 2006/06/26 12:10 漫画は入り口が広いというのはけっこう納得します。
週刊や月刊の漫画もなるべく多くのタイプを収めてますし
(今のジャンプは冒険ものに偏ってますが)。

ceenaceena 2006/06/26 21:59 あちゃさん。
>長文お疲れ様でした。
ありがとうございます!

roroさん。
>「“女性が”マンガを読んでアメコミを読まない12の理由」って
>題名の方がよかったような?
そうですね。。。実はちょっと迷ったんですけれど。

護摩吉さん。
情報+まとめていただいて色々ありがとうございます!それに紹介していただいた記事もとても面白かったです。

スカポン太さん。
>アメコミ派が弱いのは、マンガしか読まないマンガ好きは多くとも、
>アメコミしか読まないアメコミ好きは少ないということかもしれません。
>もともとコミック好きの人たちだから、アメコミもマンガもともに
>読んでるのだと思います。
コレは少し意外でした。個人的には「アメコミ」ファンの多数はマンガを読まないという印象があったんです。
でも確かにスカポン太さんのおっしゃるように、

>古くから紹介されてきたマンガはやはりそういったコミック好きの
>マニアによって紹介発掘されてきてましたから。

を考えると「アメコミ派はマンガも読む」ということになりますよね。ここら辺の読者層の重なりの件は、個人的にとっても興味あります。

お茶妖精さん。
>漫画は入り口が広いというのはけっこう納得します。
どうもこの記事の「入り口が広い」というのは、マンガファンになるきっかけのアニメやゲームを目に触れる機会がアメコミの映画やゲームより多いということのようです。わたしの訳文がわかりにくかったかもしれません。スイマセン。

ceenaceena 2006/06/27 00:00 この記事を読んだ皆さまへ。

上の記事に個人的な意見を追記しました。よろしかったらお読みください。

rorororo 2006/06/27 10:25 >ceenaさん
>そうですね。。。実はちょっと迷ったんですけれど。
あ〜すいません。バーブ・L・クーパーさんが、ってことです。
気を悪くされたんなら、すんません。

ceenaceena 2006/06/28 00:07 roroさん、気を悪くなんて全然していませんから、気にしないでくださいね。

実はこのコラムをアップするのは、随分迷ったんですよ。わたしの訳もまずいんですが、内容とは別なところで誤解を生みそうな気がしたので。それで、ただでさえ長文の訳の前にかなり長い前文を書いたんですが、個人的にはこのコラムを取り上げたのをかなり後悔しています。

tadashitadashi 2006/06/28 00:43 >別なところで誤解を生みそうな気がしたので。
作者が別にコミックを卑下しているのでないことは十分伝わっていると思います。
ただ、マンガとコミックってそもそも違うものと思っているので、あまり丹念に比較するのはさほど意味がないと個人的には思います。
そう思うのとマンガも読むコミックファンの意識が一番面白いかもしれないですね。

護摩吉護摩吉 2006/06/28 04:45 tadashiさん
こんな記事まで書くのは相当熱心なファンなので比較論が好き嫌いに走りがちですが、普通の人達はコミックスと漫画は別物と捉えて楽しんでるようです。先のフォーラムも中立派がいて「ハシと先割れスプーンの優劣を論じても仕方ない」という意見で収束してました。
ceenaさん
>情報+まとめていただいて色々ありがとうございます!
こちらこそ色々勉強させてもらいました。
中立派の意見はうっかり集計忘れで両者に振り分けてしまい余計ややこしくなってしまいました。あとTPBはリーフの間違いです、申し訳ない。

ceenaceena 2006/06/28 19:01 tadashiさん。
>作者が別にコミックを卑下しているのでないことは
>十分伝わっていると思います。
それならいいのですが、やっぱり読む人の立場によって見方も変わりますから。

>ただ、マンガとコミックってそもそも違うものと思っているので、
>あまり丹念に比較するのはさほど意味がないと個人的には思います。
そうですね。仰る通りです。
ちょっとだけ言い訳をさせていただくと、わたしはこのコラムの内容が正直斬新だと思っているわけではありませんし、この比較に意味を見出しているわけでもありませんが、(内容や視覚的違いを超えた)コミックスとマンガを巡る文化的違いを、マンガにだけ慣れているわたしたち日本人が理解するのには助けになるかなと思ったのです。でもわたしの考えが浅かったです。

護摩吉さん。
>TPBはリーフの間違いです
はい、了解です。20ページだからリーフですね。
でも日本マンガのリーフは多分もう発売されてないと思いましたが。。。ちょっと調べてみよう。

YUUSAKUYUUSAKU 2006/06/29 00:00 アメコミは最高なんですが日本は高すぎます(翻訳費&カラー&部数関係&強気でも買う奴がいる)こんな考えは続くはずなく、最近ハリウッドで映画化が多いとはいえ、日本は無駄グッズ過多な感じもします(自分は全部DVDいつもヨドバシ予約で豪華版をそろえてましたが笑(一方輸入のグッズは売れてる感じしないですね(玩具業界一部除き全部がそうなんですが)先鋭抜擢で商品展開・広告をしっかりやれば、子供も楽しむと思うんですがねえ・・仮面ライダーカブトの後に東映頼むぜ(無理)

外国でもアメコミはやはり値段が高い印象が強いのですか・・・うーむジャンプ的なまとめ雑誌を白黒で良いから出すべきかもしれんが、結果的にブランド低下、形式を好む客離れって言う可能性もあるからなあ・・・自分は別にアメコミ派マンガ派というのではなくできる限り予算内で面白い作品を読んでいます。外人さんもこの思想になっていくならしょうがないかあ・・・でも外国アマゾンで英訳版の日本マンガがメジャー品でも絶版で売ってなくマーケットプライスで高いのが気になりました偶々?(ダイの大冒険)名作を文庫で出すという文化をそろそろアメリカで・・と思うのですが肝心のアメコミがそのサイズじゃ収まりそうにありませんから、ここも先を越されてしまいそうです。変わりに第1話を新作で黄金世代と違い数年前の日本漫画を中途半端にとりいれた見劣る画家でって・・生き残るなら太刀筋換えないで値段だけ変えていくのが正しそうですね。

boxmanboxman 2006/06/29 19:34  どうも批判したみたいに受け取られたようで申し訳ありません。そういうつもりはあまりなかったのですが、正直にいえば「まあ批判したととられてもいいか」くらいには思っていました……というのはこういうネタでエントリを書かれるならceenaさんには『Fanboy & True Believers』やアメリカでの一連の少女マンガ記事などの背景情報と関連付けたうえで「なぜアメリカでこういう発言が出てくるのか」といったあたりまで考察した記事が期待できるはずだと思っているからで、翻訳されたブログの発言に私が異論があるわけではないのは自分のところで書いた通りです。まあ、翻訳するだけでどれだけ手間かは私もよくわかるので無茶なことをいっているかもしれませんが……

ceenaceena 2006/06/30 03:42 YUUSAKUさん。
>外国アマゾンで英訳版の日本マンガがメジャー品でも
>絶版で売ってなくマーケットプライスで高いのが気になりました
『セーラームーン』などのことでしょうか?特に新品は時々スゴイ値段が付いていたりしますね。

boxmanさん。
ご批判は素直に受け止めて反省したいと思います。

>翻訳するだけでどれだけ手間かは私もよくわかるので
>無茶なことをいっているかもしれませんが……
でもこの記事を選んだのはわたしなので、それは言い訳にならないことはよくわかっています。そもそもこの記事を載せるならもっと提示の仕方を考えるべきでしたし、それができないならこの記事を載せるべきではありませんでした。

dddd 2006/10/21 02:07 漫画とアメコミは違うもので、どっちが良いとか悪いとか言うものじゃないというのは根本的に間違っている。なぜなら漫画もアメコミもコミックス、すなわちストーリーを絵とふきだしで見せていくものだからだ。日本映画とハリウッド映画が違うものといっているようなもの。どちらも映画である。当然比較の対象になるし、人々の分析によって評価されるし比較される。作品によって、そしてその傾向によって個別にも全体的にも優劣が判断される。
したがって意見が違うからといって優劣を決めるられないというのは逃げである。堂々と全体的な分析をするべきだし、相対化するべきだ。その結果として優劣がでることを恐れる必要はないし、否定する必要もない。

冷静に合理的に客観的に見てみると、日本人でアメコミにはまる人は相当少ない。いや、日本以外のコミックスにはまる日本人の割合も相当低い。だが、日本の漫画文化はどうやら海外で受け入れられているというのは事実のようだ。アジア圏、欧州圏、南米圏、北米圏で確固たる地位を築いているといえる。日本における海外コミックスで多くの人が単行本を買ったということはまず話題になったことはない。コミックスに詳しい人々ならあるかも知れないが、若者の間で流行ったとまでは言えないのが現実だ。ハリウッド映画が流行ったり、ディズニーが流行ったりはしただろう。しかしコミックスが流行ったことはない。やはりここには何かあると考えるべきだと思う。海外では明らかに日本の漫画が若者の間で流行っていて、それを取り上げるメディアがある。
俺は明らかに日本の漫画のほうが海外のコミックスより優れていると思う。これは完全に優れていると思う。その根源は何かといえば、圧倒的な量だとおもう。そして自由。なんでもある。日本の漫画には何でもあるよ。老若男女が見れるジャンルが存在する。糞みたいな漫画から、芸術的なものまで。そしてそれが週刊誌や月刊誌などでどんどん連載される。つまらないものはすぐ終わり、また新しい漫画がすぐ始まる。面白いものはどんどん続き、いずれアニメになったりゲームになったりしてさらに広まる。市場として自由、競争、淘汰、選択が完全に成立している。物事が進化する本質は確率と選択だ。新しいものがボコボコ生まれてこなければならない、すなわち確率が高くないといけない。そしていいものが残り悪いものがなくなるという選択がなされなければならない。この規模が明らかに海外よりでかい。市場の規模じゃなく、とんでもなくたくさんの玉石混合の漫画が生まれてくる土壌があるということである。作者は自分の狂気をどんどん漫画に描いていく。表現の自由さの根源はやはり日本文化、アニミズム的な発想があると思う。なんでもありなのである。エロもグロも日常もファンタジーもなんでもあり。それがどんどんどんどん生み出される。描きたい人間が描きたいように漫画を作り、面白ければ市場で受け入れられる土壌がある。それを求める読者がいるということである。絵が下手でも漫画はかける。ストーリがよければ、キャラがたっていれば、それなりに形になる。要するに絵の表現が本質じゃない。それこそが裾野を広げさせる。チャレンジしやすいのである。絵はやはり才能がいるのでそこを最重視されると参入が難しくなる。しかし日本の漫画必ずしもそうではない。漫画の世界はすさまじいまでの格差社会だ。売れなければどん底の貧乏だろう。しかしながらそれはクリエイティブさの根源にもなる。基本的には本人しだいなのが漫画のいいところだ。良い作家なら週刊誌なり月刊誌に引っかかる。アニメが制作費の問題などで海外移転をしてしまうのとは根本的に違う。漫画は作家個人の持つものづくりへの狂気、すなわちクリエイティブさにほぼ依存しているからだ。アニメはその二次的なものといえる場合もある。
日本漫画の優位性は、現在の表現の自由さと、日本文化の根底がある限り、決して揺るがないと思う。狂ってる人間は興味深いのである。これは海外ではまねできない。精神世界が単純で貧困な国では特にまねできない。すなわちアメリカ。欧州のほうがまだ可能性はあるかもね。

NanatuhaNanatuha 2006/10/21 16:52 なんでそう優劣をつけたがるかねぇ。タンタンを読んだことがある日本人の割合と、ナルトを(ドラゴンボールでもいいけど)読んだことがある外国人の割合は前者の方が高いんじゃないかと思うんだけど。

アメコミで言えば、トランスメトロポリタンのテーマは日本人には書けないものだと思うし、ヘルボーイのMike Mignolaは絵はヘタウマだけど話は味わい深い。自分は韓国人漫画家朴晟佑の儺雨の大ファンだし、難解なストーリーが好みならフランス漫画家エンキビラルとかアメリカのコズミックデブリものとかもいい。
変な先入観で海外作品を拒絶するのはもったいないと思うんだけどなあ。それこそ自由競争に取り残されるよ、と。

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