米マンガ家志望者向けソフト「マンガ・クリエーター(Manga Creator)」発売。

ceena2006-11-22


「消費者の購買力を超えたマンガが市場に出回り市場は飽和状態」と数年前から言われつつも、毎年売上を伸ばしている北米マンガ市場。特に少女マンガは、一部の濃いマンガ読者を超えてその読者層を広げている傾向にあるようだ。

その人気の広がりにつれて、アメリカでもマンガ家志望者が増えつつある、というのがネットなどで見る個人的な印象だが、実際「非日本人によるマンガ」を販売する出版社も増えてきている。

→こちらは去年の年末頃発売されたアメリカ版『Comic Studio』とも言うべき、であるマンガ製作ソフト『マンガ・スタジオ(Manga Studio)』。

(追記:コメント欄のご指摘で、『マンガ・スタジオ』はまさしく日本のセルシス社の『Comic Studio』を現地の代理店を通じて販売しているものであることがわかりました。)

そして昨日、米大手マンガ出版社Tokyopopがソフトウェア会社Planet Wide Mediaの組んで『トーキョーポップ・マンガ・クリエーター(Tokyopop Manga Creator』というソフトを発売する、と発表した。

『マンガ・スタジオ』同様にマンガ製作の専門ソフトだが、違うところはこのソフトを使うとトーキョーポップ社オリジナルのオリジナルのキャラクター、ロゴ、背景が使えるというところ。「トーキョーポップのオリジナルのキャラ」と言うのは、トーキョーポップ社が数々出版している非日本産マンガ(←「グローバル・マンガ」と呼ばれている)に登場するキャラなのか、それともこのソフトのために作られたキャラなのか、このソフト販売を報道するActiveAnimeの記事ICv2の記事からはハッキリしない。

多分後者だとは思うのだが、アメリカには「マーベル・ヒーローズ・コミック・ブック・クリエーター(Marvel Heroes Comic Book Creator)」のように、マーベル社のスパイダーマンなどのキャラを使えるようになっているソフトもあるので、既にあるマンガのキャラが使えるのかも。

(追記その2:このソフトでは既存のTokyopopのキャラが使えるようです。)

『トーキョーポップ・マンガ・クリエーター(Tokyopop Manga Creator)』の発売は2007年春。トーキョーポップのオリジナルのキャラを使っていてもこのソフトで作ったマンガは、印刷、ネット掲示板・ブログなどへの掲載、メールが許可されるということだ。

↓日本で発売されているマンガ製作ソフト『ComicStudio』。

ComicStudioDebut Ver.3.0 サークルモデル Windows版

ComicStudioDebut Ver.3.0 サークルモデル Windows版

↓トーキョーポップ社から発売されている非日本産人気マンガ『Dramacon』。主人公の恋愛に加えてマンガを職業とすることの葛藤も描かれる。

主人公クリスティは大のマンガ好き。マンガ同人誌の原作を担当し、アニメ・コンで販売している。クリスティと一緒に同人誌を作っている絵師ベザニーは大手マンガ会社「マンガポップ」からその販売中にプロに誘われるが、自分の夢と現実の間で葛藤する。「マンガポップ」の人気マンガ家リダもマンガ家で居続ける苦労で、ついファンの前でツライ顔を見せてしまうことも。。。

Dramacon Volume 2

Dramacon Volume 2