スラウェシ科研研究分担者の水野広祐からのお知らせです。
直接、インドネシア関連の話題をもつ発表は含まれていませんが、ネットワーク理論から東南アジアおよびアジア全域を理解しようとする試みが議論されます。
ネットワークとは、東南アジア研究においては、ある種のジャーゴンとなったことばかもしれません。移動研究をしているわたしにとっても、ひじょうに身近なことばであり、ついつい便利に使いもします。しかしながら、その実態を具体的に説明しようとすると、これほど困難な<現象>もないような気がします。日々、このことばの実態と説明に苦労されている方がいらしたら、ちょっとのぞいてみてはいかがでしょう。なにか手がかりが得られるかもしれません。(浜元)

日タイ拠点事業ワークショップのお知らせ

日タイ拠点事業は、以下の日程でワークショップを開催します。
English

日時:2006年3月6日(月)午前10時から午後5時
場所:東南アジア研究所東棟2階会議室
テーマ:アジア研究におけるネットワーク理論:成果と今後の課題



ワークショップ予定
10時 オープニング 水野広祐(東南アジア研究所)

10時10分から10時40分 濱下武志(東南アジア研究所)
  問題提起;アジア研究におけるネットワーク理論(仮題)

10時40分から11時50分 Fan Ke(Nanjing大学)
  ネットワーク理論とムスリム社会(仮題)

11時50分から13時 昼食

13時から14時10分 Liu Hong(シンガポール国立大学)
  ネットワーク、アイデンティティと海外華人研究

14時10分から15時20分 Nordin Hussin(マレーシア国民大学)
  ネットワーク理論とマレー世界
  Networks of Malay Merchants and the Dwindling of Melaka
  as a Regional Trading Centre 1780-1830

15時20分から15時40分 コーヒーブレイク

15時40分から17時 濱下武志(東南アジア研究所)
  アジア研究におけるネットワーク理論:成果と今後の課題(仮題)
および総括討論

17時閉会



本ワークショップは、アジア研究におけるネットワーク理論について、華人研究ムスリム社会研究、マレー世界研究から再考し、今後の課題を検討します。
本ワークショップは、濱下先生の、本年3月末の東南ア研退職を契機に、濱下先生の最も大きな学問業績のひとつであるネットワーク理論について、濱下先生を交えて大いに語りあおうという趣旨も含まれています。

議論はすべて英語でなされます。

皆様、奮ってご参加ください。
水野広祐
日タイ拠点事業コーディネーター