谷本 心 in せろ部屋 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2010-10-04

[]JavaOne2010まとめ テクニカル編

JavaOne2010が閉幕してから約一週間。

そろそろ落ち着いてきたので、JavaOneまとめを書く。


まずは、技術面で印象的だったことなどから。


Oracleクラウドに向かう。

これまでの否定的な態度から一転して、

ラリーエリソンクラウドを雄弁に語っていた。


今までは「クラウドと言うが、ただのWebアプリに過ぎない」と言っていた

否定的な態度は、Salesforceに対してぶつけつつ、

Amazon EC2のようなサービスこそがクラウドであり、

Oracleもそこを目指すと語った。


ところで、Oracle Open WorldのKeynoteで発表されたExalogicだけでなく

Coherenceというキーコンポーネントも元々Oracleは持っており

いつでもクラウドを推進できたはず。


ラリーエリソンの態度を一変させたのは、この時代の流れなのか、

Sunという「ハードウェアベンダ」を手に入れたためなのか、

ちょっと私には分からないんだけど。

HotRockitが今後の主流になる。

Oracle's Java Virtual Machine Strategy」というセッションが面白かった。

http://d.hatena.ne.jp/cero-t/20100923/1285343999


HotSpot(旧Sun Java)に、

JRockit(旧BEA Java)の機能をマージした

通称「HotRockit」が、来年中に登場する予定。


いまHotSpotを使っている人たちは、

恐らく何の迷いもなく(あるいは気づくことなく)HotRockitに乗り換えるはずで、

今後、HotRockitがトップシェアになっていくはず。


特にJRockit Mission ControlやJRockit Flight Recorderといった

モニタリングツール、トラブルシューティングツールが

HotSpotでも使えるようになる所が最大の見どころ。


この辺りのツールに目がない人は、

今のうちからJRockitのツールを触っておくと良さそう。

Future Java : Yet Another Javaが求められている?

もう一つ面白かったのが

「The Next Big Java Virtual Machine Language」というセッション

http://d.hatena.ne.jp/cero-t/20100920/1285149540


スピーカーのサイトでも詳細がまとめられていたので、そちらも紹介。

http://www.jroller.com/scolebourne/entry/the_next_big_jvm_language1


セッションも割と人が集まっており、

やはり「Javaの次」を求めている人達が増えてきていると感じる。


上に書いたセッションでは、「Java8(やJava9)がそうなったら、どうだろう」

という締めくくり方であったが、ちょっと僕はそうは思わない。

(どうもスピーカー自身もそうは思ってないみたいだけど)


Oracle自身がJavaのライバル言語を産み出すメリットはないし、

オープンソース戦略に打って出ることも、ちょっと考えにくい。


Next Big JVM Languageを提供するのは、やっぱりGoogleじゃないかな。

あるいは傑出した個人かも知れないけど。

誰かが動き出さなければ、いつまでも絵に描いた餅のままになってしまう。

JavaSE : やっとJava7が登場する。

いよいよ来年、本当に、今度こそ、Java7が登場しそう。

2011年半ばにJava7がリリースされ、2012年後半にJava8がリリースされる。


モジュラリティやクロージャーはJava8に回ったけど

Invoke DynamicなんかはJava7に入ってくる。


Invoke Dynamicは、特に動的言語の性能や、クラスのHotSwap辺りに影響が大きいので

Java7登場後の、周辺プロダクトのリリースが楽しみになる。


ところで、

ここ数年間のJavaの停滞感を、今後Oracleがどう払拭するかは、とても見もの。


たとえば、JCPとの連携をきちんと復活させ、

コミュニティから意見を広く集め直すとか?


悪い方の予想で言えば、(歩みを遅める理由になった)OpenJDKに対して

全くリソースを割かないようにして、事実上ストップさせるとか。

JavaEE : 次が見えてこない。JavaVE観点からの機能追加があるか?

JavaSEと違って、次の姿が見えてこないのがJavaEE

もっと言えば(いつも言ってるけど)世の中がどれだけJavaEE

期待しているのか、私にはよく分からない。


次が見えてこないJavaEEだけど、

個人的には、JRockit Virtual Edition(VE)の存在が、

JavaEEに影響するんじゃないかと思ってる。


OS不在で動くVEだからこそ、

OSありの時にはできたけど、VEになってから出来なくなったこと」

なんてことが出てきて、その一部がJavaEEの機能に対するニーズになるとか。


仮にIBMなどのJVMベンダもVEに追従してきたら、

将来的には「JavaEE = JavaVE」ぐらいのイメージで

語られるようになっても、不思議じゃないかな。

JavaME : 奇策で逆転満塁ホームランを狙う以外ない。

将来が見えないどころか、なくなってしまうんじゃないかと思うのが、JavaME。

iPhone / Androidに対して、Oracle / Javaがどう打って出るのか

という話が聞けることを期待していたんだけど、全く何も出てこなかった。

HTML5周りの話が多少出てたけど、期待できるもんじゃない。


このままでは、iPhoneAndroidには引き離されるばかりなので

(台数だけで言えば、まだJavaMEの方が相当上回ってるだろうけど)

追いついていくためには、何か奇策が必要。


たとえば、今から規格を統一し直して、

Java搭載ケータイで共通的に使えるアプリストアを構築するとか、

いっそAppleGoogleに売ってしまうだとか。まぁあり得ないよね。


ただ、なんか大掛かりの手を打たない限りは、

ただガラケーでの既得権益を得るだけの

つまらないビジネスになってしまうんじゃないかな。

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