- 持ち帰り寿司
- 麒麟淡麗
ねむい。だるい。やる気ない。
明日はまた変な飲み会。
月夜にうかれてあるいていたら
また君をみつけたよ
やせっぽちのビルの屋上の
柵をのりこえようと
震える10本の指で錆びた手すりをにぎりしめて
ふと見上げた空の
月があまりに大きいから
君はびっくりしてそのまま見入っている
何をしようとしているのかもわすれたままで
おもいだして はばたいてごらんよ
そのみえないつばさをひろげて
ぼくがみていてあげるから
そのみえないつばさで
きみがもがいて あたまやはらから
いろんなかたまりや えきたいをまきちらしながら
それでもどこかへ はばたいてゆくのを
ぼくがみていてあげるから
でもやがて君はまた不確かな顔つきのまま
ビルの階段をごとごとと降りていくんだ
月が大きかったからとか 赤かったからとか
そんなことを言い訳にして
そして明日はまた 熱い熱い朝の日差しにうなされて
後悔しながら目をさますんだ
飛べばよかったのに
飛べばよかったのに