ゲド戦記感想


ゲド戦記 [DVD]

ゲド戦記 [DVD]

一番下にネタバレ書くので注意して下さい。
実は俺もあんまり好きじゃないけど、こっぴどく叩く程のものではない。
一応いい話なんだけど、原作との間で揺れている気配があり、考えが一つにまとまっていない感じで、またレイアウトも悪い所があり、わかりにくく難解である(というかゲドに関しては俺が理解できてない)。
他にも最初に出てくるCG(?)が微妙であったり、キャラデザが他のジブリ作品と似通っていたりしたのが、嫌われた原因である気がする。ただし、根底にあるのは話の意味がわからないである(多分)。
因みにプロデューサーは鈴木敏夫である。

評価7.0内S3.5
ゲド戦記 [DVD]
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この下がネタバレです。






ネタバレ
ハイタカ(ゲド)の戦い(世界の均衡をたもつ旅?)の記録ってことなんだろうけど、今回はテルーとアレンの方がメインで書かれてる。
最初に龍が出た後、文字がでてきて、光と闇、影と光、生と死がともにあれ、とか書かれてるんだけど、ちょっと言葉が分かりにくい(全部理解できないまま次の画面に行ってしまった)。アレンの父は王で、街では疫病が起こっている。また龍が共食いするなど、世界の均衡が崩れかかっている(?)
(疫病は世界の均衡を崩す運動ではないらしい。また龍の登場シーンはださかったかな。ここの辺りで、龍と人は元が同じ存在で、龍とは自由を選び、人間は〜を選んだ、とか言うことを言ってたと思うんだけど、ここがどうしても思い出せない。これは一番最後に絡んでくるんだけど、ここが思い出せなくて俺はいまだにゲド戦記のメインを理解できてない)
アレンが父親を殺す(これも良く分からない)。その後アレンが逃げてハイタカ(ゲド)と出会う。
魔法の剣の説明が入る(この剣は魔法で鍛えられてるから抜けまいとかなんとか)。そして二人は街に出て麻薬商人(不安を忘れる薬を売ってる)と会って(この辺りで老婆の話もあったな、占いと魔法のように目に見えないものは誰も信じないけど、服みたいに目に見えるものは信じるみたいな話)。
その後アレンが一人になって、影に襲われるシーン(ここ何に襲われてるのか凄く分かりにくかったと思う)。
でテルーが人攫いに襲われてて、アレンがダーク(影)モードに入り、思い出せないんだけど、多分ここで、アレンが殺してやるみたいなことを言ったんじゃないかと思う(何でかと言うと、後にテルーが命を大切にしないやつなんて大嫌いだって言うから、俺にはここしか考えられない)。まあ言ってなかったとしても、取り敢えずここでテルーはアレンのダークモードを見たためにアレンを嫌ってたような気がする。その後、アレンが寝ていると人攫いに襲われ、連れて行かれるんだけど、ハイタカに助けられる。この時ハイタカはアレン以外のやつの手錠も外して自由にしてやるけど、逃げ出すかどうかは自分の意思みたいなことを言って、で、後に逃げ出したやつも捕まったらしいことが分かる(ここ微妙な助け方だなと思った)。
で、その後、女の家に行ってテルーの命を大切にしない奴なんて大嫌いだ発言(わかりにくい、恐らく前述のところのことで言ってるんだけど、原作との問題かも)。あとテルーは人には滅多になつかないらしい(多くの人は影を抱えるからなのかな)。
ハイタカが出かけ、ここらで薬を買いに来る女達が出てきて(こいつらは金や薬は信じるけど魔法使いは嫌っている)。で、目に見えていた金を信じたが、人攫い(魔法使いクモの手下であることが少し前に判明)に騙される。
出かけてたハイタカはアレンの剣を探しに来てクモ(魔女)のことを知る(で、この辺りのどっかで魔法の説明もあった、魔法とは誠の名を知ることっていうのと、無闇に使ってはいけない力であることと)。
それからハイタカが出かけてる間に、クモの手下が女を攫っていきテルーが残される。
アレンは手下が来る前にどっかに行ってしまっていて(この辺りで何かに気付きだしてた気がする)。途中の道を「どちらに行っても同じことか」とか言って右に行くんだけど、行き止まり。自分の影に襲われる。で、多分ここでクモに助けられるんだと思う(見た当時は覚えてたけど今は覚えてない)。クモの城に行ったアレンは何かを飲まされ誠の名を知られる、後永遠の命がどうこうとそそのかされる。ハイタカが家に帰って来ると自分の力で縄を外したテルーがかけてきて、事情を説明し、ハイタカがクモの城に行く。
何か(飲まされたやつ)で操られた(もしくは影モードかもしれないの)アレンとハイタカが戦いになり、アレンは魔法の剣らしきものを抜く(誠の名を知ったからだと思う、違うかも)。で、アレンが父を殺した時と同じ構図でハイタカを刺すんだけど、実は剣はハイタカが脇に挟んでて、こっからハイタカがアレンに対して、死があるから生があるんだと言うことを言い出す。アレンは理解した模様で泣いているが、ここでは覚醒せずに、ハイタカは捕まって、女(名前が思い出せない)と一緒に牢屋に(この前後のどっかで世界の均衡を崩すのは人間の欲望と言うのが出てくるはず、魔女は欲望(永遠の命を望むこと)で世界の均衡を崩そうとしてるっぽい)。
今度はテルーがクモの城に来る(もしかしたら、ここで剣を届けに着たかも)。で、この時テルーはもう一人のアレン(右に行って行き止まりだった時にでてきたアレン)に導かれるんだけど、このもう一人のアレンが色々と説明をしてくれて(俺はこの時にこの影って言うのは死のことなんだって気が付いただから今まで怯えてたのね)。
もう一人のアレンは説明を続け自分はアレンの影なんだとか言って(ここは死の方が分かりやすかったと思う。なぜかふわふわしたままストーリーが進んだ記憶がある)。最終的にはアレンの本当の名前を言って消える。
テルーがアレンの所に行き(この時、自分には魔法剣を抜く資格がないとか言う。何でかって言うと、魔法は危険な力で死を恐れる自分には抜く資格がないと言うことだと思う。テルーは人を守るためなら仕方ない的なことを言う)。その後、殺されそうなハイタカと女を救いに行く。この時ハイタカはもうすぐ希望が訪れるとか言う。
で、アレンが来て、苦労しながら剣を抜いてクモの腕を切る。クモの魔法が解けたのかハイタカが鎖から抜け、クモは顔が老婆になる(魔法で隠してたらしい)。
そしてテルーがクモに囚われて最終決戦、倒したんだっけ(?)の後、テルーが龍になってアレンを連れて飛んで行く(ここで龍の伏線だと思うんだけど、俺は覚えてないので、あああそこ伏線で繋がってるのね位しか分からなかった。最初の文字もなんかあったのかなー)。あの子達なら大丈夫さとかハイタカが言ってたと思う。、で、龍から戻ったテルーとアレンのパートがあって(ここらへん記憶が微妙)、スタッフロールで、ハイタカがゲドだったことが分かる。
まあ見れば分かるんだけど、まとまってなすぎ。今一、出てくるものの相互関係が捉えられなかった(まことの名前とかさ)。
ただね、これを単純に否定してしまうのは力不足だよ。原作と脚本・コンテ的な問題で話が悪くなってるだけだから、ちゃんとつくれば死を見つめる良い作品っぽいぞと言うことを強調しておきたい。