ハワイ島でのハプニング   置いて行かれたバスツアー

ハプニング其の一  置いて行かれたバスツアー
フォーシーズンズのコンシェルジュに予約をお願いし、ハワイ島一周ツアーのバスにホテルでピックアップして頂くことになっていました。

予定の10分以上前にフロントで待っていました。ホテルの担当者も迎えの予定時間の少し前には確認の電話を入れて下さり、今バスはホテルに向かっているとの情報を得ていたのですが、待てど暮らせどバスはピックアップに来ません。途中で事故にでもあったのかしら・・・・・。

担当者はツアー会社に連絡を入れていますが中々電話がつながらず、1時間が経ちました。

ツアー会社のミスですので、どのようなことがあっても、今日予定通りのコースは必ず廻って頂けるようにします、とホテル担当者の心強いお言葉。

フォーシーズンズのスタッフのテキパキとした対応は素晴らしいものです。

私達が訪れた時期は、アメリカの初代大統領 ジョージ・ワシントンのお誕生日を祝っての祝日を含め3連休だったためかどのツアーも混んでいて、残っていたツアーは一日にハワイ島の主な観光スポットを凝縮したツアー。観光場所での時間は短く、ペースの速いいわゆる弾丸ツアーしか残っていませんでした。
ワイ島一周ツアー (北周り)
パーカー・ランチ(牧場)・センター→レインボー滝→ビッグ・アイランド・キャンディーズ→昼食→ハワイ火山国立公園 (ジャガー博物館、サーストン溶岩トンネル) →プナルウ黒砂海岸コナ・コーヒーのお店。

ツアー会社の手違いで、違うホテルに迎えに行ってしまいそこにいなかったのでバスは出てしまったと分かりました。

ピックアップ予定時間から1時間たっています。ツアーバスが一番目の観光地にまだついていないことを確認。フォーシーズンズの担当者がタクシーを呼んで下さり、一番目の観光場所でバスに待って頂くことになりました。

コンシェルジュは「今回のツアーの代金は割り引きするように交渉します。タクシー代金もツアー会社が負担します」とのこと。

さあバス追跡のスタートです。
ホテルを出たときはとても良いお天気でした。

パーカー牧場
全米でも有数の個人所有の牧場です。ワイメアの街はこのパーカー牧場を中心に成り立っているそうです。

待ちあわせのパーカー牧場に着きましたが、バスは15分前に出てしまったそうで・・・・・

2度目のミス。この時点でホテルの担当者は「今回のツアー料金は無料にするように交渉しました。ビックアイランドキャンディーズのお菓子も付けるようにします」

またまた追跡が始まりました。
地球上にある13の気候のうち、ハワイ島には11もの気候があると言われています。4,000mを超す高山が2つもあり、温かく湿った貿易風がこれらにぶつかることによってヒロ側では1年を通じて降雨量が多いのです。

パーカー牧場を出発してすぐに天候は変わり、土砂降りの雨。

パーカー牧場付近も雰囲気がわかったことだし、これでホテルに戻っても良いとも思っていたのですが土砂降りの中タクシーでの追跡は続きます。
高齢なタクシードライ―バーは必死でバスを追いかけます。

タクシーのメーターはどんどん上がって行きます。この調子だとバスにいつ会えるか分かりません。ツアー会社持ちと言えどタクシー料金一体いくらかかるのか・・・・・。ひょっとしたら1日中バス追跡ツアーになってしまうか・・・。

レインボー・フォールズ
次の待ち合わせ場所レインボー・フォールズに行くまで、私たちはタクシーの窓に流れる滝のような雨を充分に堪能しました。

それにしてもハワイ島の天気は場所によってこんなにも異なることを実感しました。

レインボー・フォールズに到着。タクシー代金は日本円にして、約28000円。

56人乗りのバスは満席でした。土砂降りの中 タクシーから降りる私たちを平身低頭で迎えるガイドさん。

アーバスの他のお客さんも大変だったと思います。事情はともあれ、多くの冷ややかな目が見つめる中、私たちはやっとバスに乗りこみました。

ヒロの街
バスはにぎやかだけれど、どこかノスタルジー溢れる町並に入ってきました。ここヒロはハワイ島東部の玄関口、ハワイ最大の都市ホノルルに次いで二番目に人口の多い都市です。フラダンス発祥の地としても有名で、世界最高峰と言われている祭典「メリー・モナーク」の会場もあるそうです。

ヒロの街は日系人が中心になって築き上げたと言われています。年間を通じて雨が多く、コナと比べるとリゾートとしての人気は低いようです。雨が多いのでサトウキビも栽培できたのでしょうね。

19世紀半ばから20世紀初頭にかけて、多くの日本人がハワイへ渡りました。急速に近代化した
ハワイのもと急増するサトウキビ畑や製糖工場で働く労働者を確保するためでした。

1941年12月7日早朝の日本軍のパールハーバー奇襲ではじまった太平洋戦争。
ワイキキビーチには有刺鉄線がはられ一般人の立ち入りは禁止され、 従軍関係者専用の保養地となったそうです。 そのころハワイ社会での基盤を築いていた日系社会では 日米開戦により敵性国民のレッテルをはられ、 ジャップとののしられ大打撃を受け、コミュニティのリーダーや 各会社の代表者、日本語学校の教師などの男性は 収容所に入れられた人が多かったそうです。 日系人の財産は没収され苦しい生活が始まったのです。
ハワイうまれの日系2世たちはハワイ在住の日本人社会のために 自ら従軍し第100大隊と本土と ハワイ出身者で構成された第442部隊は ヨーロッパ戦線の最前線で命がけで戦績を残し 米陸軍史上比類なき功績を打ちたて、 最高勲章である紫心章を数多く受賞し、トルーマン大統領は「前アメリカの誇り」と敬意を表したそうです。
それ以降白人の日系人社会に対する偏見の減り 社会進出も飛躍したそうですが 、その影でたくさんの若者を失いました。
彼らは日系人たちの名誉を守った英雄として尊敬されているそうです。

ビッグアイランド・キャンデーズ
ワイ島のお土産で定評のある「ビッグアイランド・キャンディーズ」ほんの一部を除いて、このお店の商品は、ハワイ島ヒロの工場直営店でしか入手できません。ハワイ島ヒロを訪れた人だけが手に入れられる限定スイーツでした。しかし、最近は日本からオンライン・ショッピングで購入できるようになっています。

                 

ランチビュツフェを頂いた後は

ハワイ火山国立公園
現在地球上で最も活発な火山、キラウエア火山を中心としたハワイ火山国立公園世界遺産に指定されています。サーストン溶岩トンネル、クレーター、ジャガー博物館 を巡りました。

サーストン・ラバ・チューブ
ラバ・チューブとは溶岩トンネルのことです。まず窪んだ谷状のところに熱い溶岩が流れ、谷を埋めます。 その溶岩は外側から徐々に冷えて固まって行きますが、真ん中付近は温度が高く熱いので、その部分の液状の溶岩は低い方へ流れて行きます。 谷の真ん中の溶岩が完全に流れ去るとそこは空洞となります。約500年前に出来たこのラバ・チューブは1913年に偶然発見されました。ハワイ島には多数のラバチューブがありますが、約500年間にできたと言われています。 
ラバ・チューブの入り口までは熱帯雨林のジャングルを歩いて行きます。
            ラバ・チューブの入口                
                   

溶岩トンネルの中は、照明設備が整っていますが、水がしたたり落ちて地面が濡れ、水溜りもあるので少々歩きにくいです。
                      ラバ・チューブ付近
        

キラウエア展望台
トーマス・ジャガー博物館手前にある展望エリアからはハレマウマウ火口が眼下に見ることが出来ます。雨が降っていましたが、直径900m、深さ85mの火口からは噴煙が上がっていました。
キラウエア火山は、20世紀中に、45回の噴火が記録されています。1983年1月にプウ・オオ火口から始まった噴火は、幾度かの活動の不活発化はあるものの現在も続いています。
以前来た時にはもっと近づけたような記憶がありますが今回は遠くから眺めることになりました。

ハレマウマウ火口
        

        

プナルウ黒砂海岸
ワイ島では、黒い砂浜の海岸が多く、その代表といえるのが、このプナルウの黒砂海岸です。
ワイ島の黒砂海岸は、火山が噴出した真っ黒な溶岩が砕けた砂のため、このような真っ黒な色をしています。 海がめが多く、ビーチで休憩をしているのを見れる事でも知られています。

海がめ保護のため、海がめの4.5メートル以内に近づくことは禁止されています。(ガイドさんは
5メートル以内が禁止と説明されました。)カメラ撮影はフラッシュはたいてはいけないそうです。

溶岩から長い年月をかけて作られた黒砂の美しい光景と、海ガメが甲羅干しをしている姿に癒されました。
        

        

コナコーヒー・ファクトリー
コナの山側はアメリカで唯一のコーヒーの産地。ブルーマウンテンに次ぐ高級コーヒーです。
ホワイトハウスの公式晩餐会で出されるコーヒーは必ずコナコーヒーだそうです
ここでコーヒーのお買いもの。


何だか凄いツアーになりましたが、ハワイ島を1周をすることが出来ました。

結局レインボー・フォールズだけ見ることができなかっただけですが、さすがフォージーズンズの
威力か担当者の交渉力か、ツアー料金は無料、お詫びのお菓子まで頂いてしまいました。
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ハプニング其の二   飛ばなかったヘリコプター

ピックアップされなかったバスツアーの翌日、ヘリコプターに乗り、ハワイ島を観光する予定でした。朝5時55分の迎への車に乗り、ヘリポートに行きました。

キラウエア火山、カラパナの溶岩から上がる水蒸気、滝、渓谷など、ハワイ島の見どころを2時間たっぷりヘリコプター観光。前半はキラウエア火山の圧倒的な溶岩大地を見て、出発の約1時間後にヒロ空港に給油のため着陸。後半は緑の多い北東部へ向かい、500m以上の滝や渓谷の美しい景観を楽しむ予定でした。

体重も量り、救命胴衣も付けて準備完了。

ヘリコプターには何回か乗った事がありますが、救命胴衣を着けたのは初めて。海に落ちた時の為なのですね。
                

ところが風が強くなり、急きょヘリコプターはその日1日中止になりました。
        

朝一番の飛行でしたので、予定を変更して男性陣はゴルフを楽しみました。

ワイ島の天候は変わりやすい事を身を持って体験しました。
このような体験もきっと旅の良い想い出となるでしょう。
次のブログではオアフ島をご紹介します。