花蓮滞在記〜二日目〜泥火山にて豆腐作り、産官学東部活性化討論会

二日目の朝は鶏に起こされた
田舎の風物詩
北部に比べて温かいし天気もいい
気持ちがいい朝だ

散歩に出かけた

ほとんど人がいない
蝶の三角関係

8時から朝飯
コーヒー

今日は洋食

そして自家製のパン!

自家製有機栽培の米粉を使用
美味い!
台湾で食べたパンで一番うまかった
抹茶と胡麻
ふんわり焼けていた
元々は旦那さんの趣味だったらしい
午前中は豆腐作りへ
近場にある「大自然」へ

民宿や豆腐作り体験、竹を使った箸づくり体験などを行なっている

場所は羅山の泥火山
客家の家庭だ
早速豆腐作り開始
自家製有機栽培の大豆

これを石臼ですりつぶす
塩見さんも体験

石臼は日本統治時代からのものらしい
羅山には日治時代の水路などがいまだに残っている
俺も体験させてもらった

基本は押して引く
取っ手は、現在は鉄製だが以前は木製だったそうだ
さすがに販売用の豆腐は機械を使う
茹でる

焦げやすいのでかき混ぜる
今回見事に焦げた…
漉す


おから

多少クッキーなどに使っているが、基本的に肥料にしているらしい
なんかもったいない気がする
大量に出るらしい
有機栽培大豆100%の豆乳

優しい味がする
そして先日紹介した湧き出る塩水を入れる
現在ろ過中の塩水

少し泥が沈殿している
これを繰り返したものを利用
塩分濃度的には日本のにがりよりだいぶ低い気がするがきちんと固まる

湧き出る塩水も毎日塩分濃度が異なるので、調整しながら入れる
木綿豆腐


型は台湾檜製

完成!

やはり豆乳のように優しい味だ
醤油やわさびソースで食べたがそのままが一番うまかった
次に畑を案内してもらった

集落の方でも山奥
上は民家がない
景色は最高!

塩見さんも絶賛していた
使っていない畑もあるらしい
暇ならどうだい??って誘われたが、ビザさえあれば喜んで
畑で働くおばあちゃん

広いので当然機械も使うが、手作業も多い
自家消費用の小豆畑
他にもいろんな種類を栽培している
看板猫
豆腐屋さんだけあって白い

午後は産官学による東部活性化討論会
行政絡みの少々お固いイベントだ
会場は台東市鐵花村

羅山からは1時間半ほどかかった

塩見さんの他台湾で著名な人が討論会を行う
はじめに塩見さん

台湾は田舎の活性化の1つとして半農半X的生活を推進しようとしている
とてもいいことだと思う
詳しくは本を

半農半Xという生き方

半農半Xという生き方

途中休憩
コーヒーやパンが振舞われた
後半は台湾の農業や行政関係者の話

ハーバード大学出身の台東県副知事はじめ、ホテルの屋上で野菜を育てているオーナー、自然農で育てた梅の加工品会社の社長さん、大学教授などなど
しかし視点が少し異なる
田舎で「金儲け」的な部分も見え隠れする
どうすれば田舎、農業で「成功」するか
まぁ、それも大事だとは思う
だけど半農半Xはそうじゃない
大事なのは「哲学」
どう「豊か」に生きるか
そんな中、東華大学の蔡先生の話はとてもよかった
もらった資料にも長々と肩書きを書いていない
元は台湾大学で建設関係の教授をしていたが、田舎に移住
現在は花蓮にお住まい
趣味で学生と一緒に登山や数日間かけた東部ハイキング、自作の尺八演奏などもしている
原住民の話が面白かった
原住民は「私」的持ち物感覚が少ない
みんなで享受する、みんなの持ち物という感覚が強いそうだ
通訳なしだが割りと聞き取れた
夕飯は原住民料理の店米巴奈
有名な店らしい
まさかの大餐
…俺がいていいものか
豪華な料理がたくさん出てきた

手前にある瓶は20年ものの紹興酒
あんまりパシャパシャ撮れる空気じゃなかったので珍しかった檳榔の花だけこっそり撮影

花のほうが美味いが、実のほうが金になるのであまり流通していないそうだ
出される料理は原住民料理を多少アレンジした料理らしい
オーナーは台湾人
もち米が美味かった
9時前に解散
羅山へ戻った
帰り道星が綺麗だった
この日は月荷塘の隣にある羅山的家に泊まった

手作り感があるおしゃれな宿

この日はすぐ寝た