シャッターアイランド

シャッター アイランド スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

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連邦保安官のテディ(レオナルド・ディカプリオ)は、凶悪犯を収容する精神病院の島から突如消えた囚人=精神病患者を探すべく派遣された。しかしそこの人々は明らかに何かを隠している様子だった。
そしてテディは次から次へと発生する不可解な事件に巻き込まれていく…

観賞日5月21日



【60点】




↓の「」は観た直後の感想です。


「うん…


予告編観て、こういう結末だったら誇大広告過ぎるwwと思っていたら




その通りだった(笑)






これは宣伝部のミスだろ…予告のみで分かるとかwww



しかも比較的使い古されたオチだし…」







なぜこういう感想に至ったか。

カリガリ博士』という1920年くらいのドイツ映画で似たようなオチのものがあるんです。


序盤の庭みたいなところにいる女性がテディに向かって微笑むような描写も『カリガリ博士』にはあったので、もしかしたら予告編でこうなんじゃないかと思ったのがやっぱり当たった…?と思わせてくれました。


カリガリ博士』は映画史に残る傑作といわれ、実際白黒ながら描写は最高でした。

”ザ・不気味”な雰囲気をかもし出す描写。こっちの頭が混乱させられるような展開。





ですがネタが被っているというのを逆に考えると、

シャッターアイランド』もそれと似た空気を感じたということはスコセッシ監督がつくりだした空気も素晴らしいものだったといえるのではないでしょうか?


細部にまでこだわっているのがよくわかります。







そう考えると宣伝の時点でもっとぼやかしている方が良かったのではないでしょうか?
最初のトレーラーの時点では私もかなりの好印象をこの映画に覚えました。


ですが、公開近くのトレーラーで脳科学の話を持ち出し、あなたは都合よく物事を見ようとしていませんかという売り文句を出したせいで、正直分かってしまいました。

それが自分の杞憂だったらどんなに良かったか…








まぁ最後のディカプリオのセリフは深くて良かったです。




全て悟った上でのあの台詞には…


現実へと戻ることにもはや希望がないと分かってしまっていたのですね。


見終わった後に虚しさを残してくれました。


その点は良かった。