守ってくれる人も、導いてくれる師も失ってしまったハリー(ダニエル・ラドクリフ)。
皆に守られるハリーだが、やがてハリー、ロン、ハーマイオニーの三人で行動せざるを得なくなり、ヴォルデモートを倒す道をさぐり始める。
ヴォルデモートを倒すためには、ヴォルデモートの魂を7つに分けて収めた“分霊箱”すべてを探しだし、破壊しなくてはならない。
すでに2つが破壊されているので(『ハリー・ポッターと秘密の部屋』『ハリー・ポッターと謎のプリンス』)、残る分霊箱はあと5つ。死喰い人の追跡から身を隠しながら、分霊箱の情報を集めるハリーたちだが…
観賞日
2010年12月4日
【75点】
ようやく来たか。面白いハリポタ。
実際の本で分量がどんどん伸びているにもかかわらず、2時間〜3時間の間でなんとかおさめ
ようとしていた今までのハリポタ映画。
実際4,5,6はそうとうな分量のエピソードをカットして切り詰めることでなんとか成立させていた。
(個人的に最悪だったのは、原作の重要エピソードを絡める機会があったのにカットした3だったが。)
まあ5,6あたりはストーリーの軸とテーマ性を重視していたので3のように散漫な出来にならず、映画としてきちんと成り立っていたとは思う。
でもやっぱり不満。
ちなみに
今回は初の原作未読ッ!
そして今作だ。
ついにというか、やはりというか二部作での上映。
それが功を奏した結果だろう。かなり濃い内容になり、2時間半という長い上映時間もあっという間のテンポのよさだった。
「これこれ、こういうハリポタが観たかったんだよ」って言いたくなりました。
最初からいきなりスピーディーな展開。今までのハリポタはスロースターター的だったので、正直いきなりこんなにワクワクする展開になるとは思わなかった。
「えええ!?」みたいな展開もけっこうちらほら。
前回もたいがいなダークさがあったものの、今作の比ではない。
ダークもダークな展開。1作目とか2作目の微笑ましさが嘘のように。
そしてそのまま中々の超展開が続く。今までのハリポタの学園モノッぷりとは正反対のハードなアクションファンタジー。これ子供にはハードすぎないか?
まあ1作目でガキだった我々世代は、既に成人しているので問題ないわけですが…
映画中何回「えええ!?」みたいな感情がこみ上げたかわからないくらいに。
(未読だから、というのもあるだろうーが 笑)
カメラワークは明らかに3D意識してる。
蛇が噛み付くときこちらに向かってくるとか、魔法のエフェクトがこちらに向かってくるとか。
実は、3Dの処理が間に合わず3Dでの公開を断念したらしいのだが…
そのへんが観ていてわかってしまうと何だか虚しくなってしまう。
夢の跡みたいな(笑)
次回作は3Dになるのかな?
相変わらず、映画ではハーマイオニーとフラーが可愛い。
可愛いというかまさに役者的な美人。ザ・女優。
他のなつかしキャラもたくさん登場するので、忘れてしまった方は是非その辺の昔のキャラも思い出して映画を観てほしい。忘れていると、こいつ誰だっけ?のまま進むことになりますので(笑)
今までに出てきたモノやコトもけっこう伏線で出てくるので、
「あーこんなんあったわー」みたいな気分になること請け合いです。
まさにクライマックスにふさわしい、オールスター感。
なにはともあれ、次回の完結に非常に期待できる、いい煽りのパート1でした。
ジャンプ漫画みたいな煽り方の終わり方だなぁとも思ったり。