GANTZ

Sound of GANTZ

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就職活動中の大学生、玄野計(二宮一成)は駅のホームで小学校時代の親友、加藤(松山ケンイチ)を発見する。ホームに落ちた酔っ払いを救出しようとした加藤は玄野に救援をもとめ、玄野は手を差し伸べるが両者ともホームに転落。

そして列車に轢かれた…はずだった。


死んだはずの彼らはいつの間にか謎の部屋に居て、謎の黒い球体がそこにはあった…





観賞日

2011年3月23日





【63点】










結論から言うと、もう少し頑張れって感じになってしまった。

















原作と違って玄野=二宮無双気味だし…









やはりジャニーズという看板が展開を邪魔する結果になったか。
もう少し人間臭い玄野であったなら、こちらも感情移入も出来るだろうが、インパクトが弱い。


原作の敵に対する無力感をもっと出せないと、観ている側で調子に乗るような奴も「俺でもイケんじゃね!?」と勘違いしてしまうこと必至だ。

絶望感不足。




















それは140分という尺の制限で、ストーリーが難しかったからかもしれないが中途半端になってしまった。
感情変化におけるプロセスをワンクッション抜かした形になる事がしばしばあり「ううむ…」といった感じ。
飛び飛びさは否めない。


原作を殆ど知らずに二宮目当てで観た方はどう思うのか?




玄野と親しくなる、小島(吉高由里子)が可愛すぎたのも問題。原作と同じようにもっと地味な子でないと…
























前半は良かった。GANTZらしさ=エログロさがあったから。そして理不尽さがあったから。
PG−12だからと油断すると、コレが中々のグロさ。もしかしたらR−15の『告白』よか序盤はグロい。




観客動員を増やしたいからエログロを排除するのは商業的に仕方ない(自分も漫画と同じような表現を劇場では観たくない)としても、理不尽さという要素をマイルドにしたのは明らかに失敗。






個人的にはエログロさを排除して、如何にそこを表現するのかに興味を持っていただけに残念。






















たださすがの技術力で、昔の漫画原作映画でありがちだったコントみたいな映像がなかったところが救い。「二十世紀少年」のように、拳銃なのにスターウォーズみたいな光線っぽく見えたり、ムダにラーメンの湯気をCGで足すという愚行に走らなかった。



わりとすんなり物語にも入れるのも分かり安さがあったからか。




敵の種類が少ないとか言うのは映画である以上ナンセンスなわけだが、折角選んだならもっとやりすぎな位でもOKでしょうと。





でも星人の不気味さは最高だね。この再現度だけでも観る価値が大きい。
ネギ星人、田中星人のシュールさは原作そのままだ。




そこに比例して、不気味さの雰囲気作りは上々。意味の無いカメラワークにも突然何かが飛び出してきそうな不気味さを兼ね備えていて、イイネ!
























もう1度言おう、最初の不気味さは良かった…問題は後半だけ。
惜しい。

オリジナル展開が多数待つであろう次回作に期待。ここで、劇場版ならではのカラーを出せれば今回のものもかなり評価が上がるのでは…?















そうそう玄野がジャンプの練習をしてる場面は、自分の家から数分の距離の場所でびくりしました。(笑)ニノ見たかった…