CIRCUS/栗山千明

栗山千明、十一変化

CIRCUS

CIRCUS




栗山千明は、『キル・ビル vol.1』でハリウッドデビューし有名になった女優。




今回のアルバムは、映画「機動戦士ガンダムUC」主題歌シングル後のシングル3作につづく1stアルバム。


そして、最大のウリは全曲が大物のプロデュースであること。
正直このラインナップが発表されたときは大変驚いた。


















ラインナップは以下の通り、


1.9mm Parabellum Bullet
2.浅井健一(PONTIACS)
3.椎名林檎
4.氏原ワタル(DOES)
5.椎名林檎
6.Chris Cester・Mark Wilson(ジェット)
7.BUCK-TICK
8.布袋寅泰
9.THEATRE BROOK
10.Stephan Jenkins・Kryz Reid(Third Eye Blind
11.ヒダカトオル(元BEAT CRUSADERS


はっきりいって、これはスゴイ。

というか普通1つのアルバムでここまでの面子はあり得ない。

もはや、コンピレーショアルバムだ。























今回のアルバムで、栗山千明は様々な「顔」を見せている。
楽曲によって声色を変え、変幻自在ぶりを発揮する。





基本的に提供楽曲は、提供アーティストの色が濃く出たものになっている。
曲によってはアーティストのコーラスが入っていることも。

そのアーティストが好きな方ならばイントロで大体分かる。


もっと言ってしまえば、タイトルで分かってしまうアーティストもいる。
9mmの「ルーレットでくちづけを」や椎名林檎の「決定的三分間」、DOESの「ミライノ・ヒカリ」などがそれにあたる。



















栗山千明に楽曲合わせるとかではなく、そのアーティストらしい曲を提供しているように見える。そこに如何に彼女が合わせられるかの勝負みたいだ。

その点に焦点をあてると楽曲によっては正直、疑問符を持ってしまうものもある。







私個人としては一番合っているのは妖艶でディープなイメージの曲だろうか。
超・大雑把に分類すれば、声質的にカッコいい系だからその辺が合うのだろう。




逆に合わないのは、ブライト(明る)すぎる曲。
声も明るい感じにしてあって合わせようとしているのだが、なんだか違和感がある。
悪くは無いんだけど、だったら提供アーティスト自信が歌ってるほうが良いな、と。






















個別に曲をみていくと、
1.「ルーレットでくちづけを」、2.「コールドフィンガーガール」は、ダークで妖しさ溢れる曲調でまさにピッタリ。



浅井健一作曲のコールドフィンガーガールはさすがシングル曲だけあって、今回のアルバムのハイライトだろう。
コーラスで声が入っているのもポイント高し。栗山千明とコーラスの組み合わせではこの曲が一番だと感じた。


コールドフィンガーガールはコチラから↓
http://www.youtube.com/watch?v=w7LfhI2Dpck

















3.「おいしい季節」、5.「決定的3分間」は椎名林檎作曲。

3.は確かに頑張っていて、サビの力強さもある。
だが、椎名林檎の曲はクセが強すぎ。

TOKIOに楽曲提供したときも思ったが、椎名林檎に関しては他の人が歌うのはもはや無理なのではないか?

そのアクの強さこそ、椎名林檎の魅力の一つなのだから。


おいしい季節はコチラから↓
http://www.youtube.com/watch?v=z1GVRKg_Z8Q







4.「ミライノ・ヒカリ」はDOES作曲。DOESのわりに(失礼)アレンジが凝っていて、マジでカッコいい。ロックマンXのステージBGMかのようなイントロは秀逸。

だが、氏原ワタルの声の強さを考えると、栗山千明では弱い。

うーむ、もったいない。












6.「口にしたLOVE」はデジタルロック風味。

Chris Cester・Mark Wilson(ジェット)というまさかの洋楽からの楽曲提供。
(さすがに作詞は日本人だが)
コレに関しては自分でもよくわからんが、すごくあってる曲だと感じた。コレだけは説明が分からなかった(笑)











7.も非常にディープなナンバーで合っている。

布袋提供の8.も疾走系ロックでいいんだが…
サビの「だったらっらー」がなんとかならんのか


可能性ガールはコチラから↓
http://www.youtube.com/watch?v=OzHtGjkN-Ac













11.は、まー完全にビークル

最初の20秒だけなら、ビークル新曲出したの?みたいになることまちがいなしだ。
これも栗山千明である必要性が感じられなかった…














個人的に次回以降もプロデュースがあるなら、
ラルクのKen・HydeとかUNLIMITSとかストレイテナーとかPrague、RYUKYUDISCOあたりが面白いかも。





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1. ルーレットでくちづけを
2. コールドフィンガーガール アニメ「レベルE」OP
3. おいしい季節

4. ミライノ・ヒカリ

5. 決定的三分間

6. 口にしたLOVE

7. 深海

8. 可能性ガール アニメ「銀魂」テーマソング

9. 五穀豊穣ロック

10. Ladies & Gentlemen

11. New Moon Day