椅子物語 Twitter

2016-09-07 【〔篠田昌已 act 1987〕上映記録】

【〔篠田昌已 act 1987〕(1993/2008, VTR/75分/Satoshi Sonoda)上映記録 】


20160909145504



◆ 収 録 内 容


20160909145916

1.ワールド スタンダード〔 参考上映 〕

日時:不明(86年頃 )

場所:フジテレビ[ノルディカ・ライヴジャック]

出演:鈴木惣一郎(ギター),大内美貴子(ボーカル),小池 光子,松岡あきよ

篠田 昌已(アルト・サックス )

Rec:佐竹美智子


2.篠田昌已・インタビュー

日時:1987年9月3日

場所:国立葡萄園・篠田自室

インタビュアー:不明

撮影:中尾 勘二



20160909145657

3.東京チンドン長谷川宣伝社・楽隊

日時:1987年5月22日

場所:下北沢北口 パチンコ・ミナミ会館前

出演:長谷川正夫(アルト・サックス)

高田千代子(シンバル),長谷川八千代(ケース=スネア),高田 光子(ゴロス=大太鼓),大川さん(旗持ち),篠田 昌已(テナー・サックス),大熊 亘(クラリネット)

撮影:園田佐登志

Link(movie): https://youtu.be/YC1s3FD93Hw


4.篠田・中尾・大熊 〜 楽団 (プレ‐シノダ・ユニット)

日時:1987年6月24日

場所:キッド・アイラック・ホール(京王線・明大前)〜「硬質の旋班」より

出演:篠田 昌已(バリトン・サックス)

大熊 亘(クラリネット),中尾 勘二(ドラムス)

撮影:園田佐登志


5.向井千恵インタビュー

日時:1994年2月6日

場所:高円寺 キナコ

インタビュー/撮影:園田佐登志



20160909145654

6.Ché - SHIZU / シェシズ

日時:1987年月5月2日

場所:キッド・アイラック・ホール

出演:向井 千恵(胡弓),西村 卓也(ベース)久下 恵生(ドラムス),篠田 昌已(アルト・サックス),向島ゆり子(ビアノ,アコーディオン)

撮影:樋口 泰人

Link(movie):

https://youtu.be/cC_mbDz7MKo(「まちかね」)

https://youtu.be/eoQyV0Y_ifA(AEON / アイオーン)


7.マヘル・シャラル・ハシュ・バズ

日時:1987年月6月1日

場所:キッド・アイラック・ホール

出演:工藤 冬里(ギター, ピアノ, オルガン)中崎 博王(ユーフォニウム),三谷 雅史(ベース),篠田 昌已(アルト・サックス, フルート),中尾 勘二(ドラムス),西村 卓也(ギター)

撮影:園田佐登志

参考Link: DVD『腰くだけの犬』- 「マヘル・シャラル・ハシュ・バズ with 篠田昌已」(discogs / http://bit.ly/jDhor7



20160909145656

8.チューリップ・ウォーター・パレード

日時:1987年4月29日

場所:代々木体育館前 野外ステージ 〜 代々木公園

出演:井口 真吾(ディレクション

VOLCANO(嘉藤 笑子,尾崎 澄子 〜 プロデュース, パレード),青空歌劇団(ロリー,クロマルトン 〜 歌, ダンス,パレード),篠田 昌已 (アルト・サックス,ソプラニーノ) ,梅津 和時(アルト・サックス),マルタ(パレード),品川区立城南中学校ブラスバンド部OB他

撮影:園田佐登志

Link(movie): https://youtu.be/o5P0g0PRtfM



20160909152917

9.ピヂン・コンボ

日時:1988年5月3日

場所:MANDA‐LA2(吉祥寺

出演:トム・コラ(チェロ),ロリー(ボーカル,バスマリンバ),大熊 亘(ピアノ)木村 真哉(ドラムス),篠田 昌已(テナー・サックス),西村 卓也(ベース)

撮影:園田佐登志

Link(movie): https://youtu.be/Q8xXVm3fBG8("Total Preparation" )



20160909145655

10.JAGATARA

日時:1987年11月8日 

場所:横浜国大野外ステージ

出演:江戸アケミ(ボーカル),NABE CHANG(ベース),EBBY(ギター),OTO(ギター),中村 貞祐(ドラムス),ヤヒロトモヒロ(パーカッション),篠田 昌已(テナー・サックス),吉田 哲治(トランペット),YUKARING(コーラス),SASUGA MINAMI(コーラス)

撮影:中尾 勘二



20160909145653

11.A‐Musik/アー・ムジーク

日時:1988年12月16日

場所:東大駒場・北寮前広場 <Noise in  X-es>  天皇Xディ下の噪音

出演:竹田 賢一(大正琴),千野 秀一(キーボード),篠田 昌已(アルト・サックス),小山 哲人(ベース)

撮影:園田佐登志 ※テープ・ドロップあり



20160909145658

20160909145659

12.西村 卓也8mmフィルム

日時:1987年冬頃

場所:国立葡萄園 篠田宅周辺

出演:篠田,猫,友人,西村

※ サウンドトラック‥篠田+西村/通称≪ビルの谷間・デュオ≫より[オレンジ・フロム・ジャバ]  ≪ビルの谷間・デュオ≫ 日時:1987年9月12日 前橋・街頭演奏:篠田 昌已(アルト・サックス),西村 卓也(ベース)

Link(movie): https://youtu.be/DSqGQNlO8S4

(「星空を駆ける音-『篠田昌己・西村卓也DUO』」/ 齋藤芽生: 陰花微温室 / 2005-10-17 / http://meoflora.exblog.jp/1473310/


---------------


★ 長谷川宣伝社・楽隊について

─ (有)東京チンドン倶楽部代表、高田洋介さんへの一問一答 ─

Q チンドン屋さんを楽隊でやることは珍しいのですか?

A 楽隊の仕事は現在ほぼ消滅してしまいました。園田さんが1987年に記録したこの長谷川宣伝社の楽隊がかろうじて残っていた現場でした。貴重な記録です。昔は浅草など楽隊屋が何件かあって、運動会の伴奏や出征兵士の見送りなどで活躍したそうです。

Q 楽隊が消滅した理由は・・・

A やはり録音物や拡声器に押され、また人数が多いので経費が掛かることもあり無くなってしまったようです。

Q なぜ、下北沢のミナミ会館の時はそれをやれたんでしょう

A 下北沢、江古田、立川にあるミナミ会館は長谷川宣伝社の前身<前田会>の頃から(おそらく昭和30年代)継続して残っていた楽隊現場で、きっと経営者の方がお好きだったのでしょう。

Q 楽隊とチンドン屋さんとでは何がどう違うのですか

A 普通のチンドン屋と違うところはチンドン太鼓が入っておらず、スネア(ケース)が入って楽士の人数が多いことです。長谷川楽隊は街周りもしてました。

Q 長谷川さんがラジカセで自分達の演奏を録音し、直後に聞いているシーンが映像の中にありますね。

A 長谷川の社長はよく録音して家で自分たちの演奏を聞いてました。カセットデッキが扱いやすい機材だったからでしょう。


──────


● ≪篠田昌已 act 1987≫ 夏場所 上映会とLive 東京 〜 倉敷 〜 九州 〜 山口 〜 広島 〜 名古屋

 サックス奏者 篠田昌已が34才の若さで亡くなってから、はや15年が経つ。 生前の篠田は、生活向上委員会,パンゴ,JAGATARA,渋さ知らズ,コンポステラ等のグループで活躍するとともに、チンドンの魅力を新しい世代に伝える《東京チンドン》で知られる。

 1993年園田佐登志氏により制作され〔生誕50年〕を迎える本年まで長き眠りについたまま、ほとんど公開されることがなかった本作は、篠田が自らのユニット結成に傾斜していく直前の1987年に光が当てられている。

 多様な演奏活動と音楽的性向、振幅の激しい清濁混淆のプレイやインタビューにおける篠田は実に生き生きとしており、死の予感を微塵も感じさせない。

 東京チンドン長谷川宣伝社・楽隊,シェシズ,Maher Shalal Hash Baz,ピヂン・コンボ,JAGATARA,A-Musikなどの演奏にパレード,インタビュー,8ミリフィルムが折り込まれた≪篠田昌已 act 1987》は、28歳当時の篠田のプレイや音楽観、人となりに触れると同時に、70年代中後期から今日に至るまで連綿と続く東京の音楽シーンの豊かな地下水脈をも垣間見ることができる貴重な記録映像である。

篠田ファンと言わず、多くの人々に一見を薦めたい。

 また今上映会には、生前、篠田もしばしば演奏を伴にしたマヘル シャラル ハシュ バズのリーダー工藤冬里氏が全行程に同行し、各地のグループやプレーヤーとの共演やソロライヴをおこなう。篠田関連の各種映像も同時上映の予定。


※ 関連映像の解説(制作メモ)とリンクを末尾に転載

関連映像(movie): http://www.youtube.com/vermilionsands0/videos


──────


1993年12月9日(木)

「篠田昌已 ACT 1987」 〜 1st ver. / 40分)

会場: 国立 キノ・キュッヘ


★ 1998年11月26日(土) 

透視的情動 第2回 PERSPECTIVE EMOTION

"独演と生まれくる集合による即興"

西荻 WENZ STUDIO + Gallery

JR西荻窪駅下車 北口徒歩2分 phone 03-3399-4558

杉並区西荻北2-5-11 ひかり平方ビル1F+B1

16:00〜16:30 園田佐登志

ビデオPERFORMANCEのタイトル

「スズ」- Dancing shrines(1994 / 17分)                                     

26、27の両日、当作品を含めた5編をロビーに常設しますので、ご自由にご覧下さい。

(*ヘッド・フォンにて、大音量でお聞き下さい。)

1、memories of john cage

2、タフ・ブリッヂ

3、サヤト・ノヴァ

4、「スズ」- Dancing shrines

5、篠田昌已「ACT 1987」


≪篠田昌已act1987≫(60分)プレ上映


★(2007年)12月23日(日)

会場:新宿シアターPOO(JR新宿駅・東南口より徒歩1分/甲州街道沿いビル3F/TEL03‐3341‐8992)

開場23:00

企画:新宿裏窓[uramado outfits]

チャージ:1000円+drink(1ドリンクオーダー以降は持ち込みも可)

出演:工藤冬里、西村卓也、高橋 朝、園田佐登志(≪篠田昌已 act 1987≫ (60分)上映)、ほか。

◎ 問い合わせ:裏窓

◎ 03‐3207‐8305(前日深夜まで)

※ 当日のリーフレットを末尾に一部抜粋(「とんぼ眼鏡のぐるぐる」)。


────────


★(2008年)2月15日(金)

下北沢 Restaurant & Bar【ぐ】

園田佐登志+工藤冬里

19:00 open 20:00 start

\1500+drink 西口徒歩1分

TEL 03-3485-2187

http://www.cannabist.org/map/gu.html

mail info@gu-beat.net

世田谷区北沢 2‐26‐8‐2F

satoshi  sonoda  plays ≪篠田昌已 act 1987≫(60分): act ♯1

34才で逝った篠田の〔生誕50年〕に当たる本年。1987年(29才)当時の演奏記録で往時の篠田を振り返り、巡回上映の第一回目としたい。

tori kudo plays

『乾漆八部衆』の内、象の帽子を被った泣顔のやつとおれに似たやつを見る雌鹿の六本目の指で演奏されるブルース

★ 4月26日(土) 

★ 4月27日(日) 

中野[ハルコロホール]

● ≪篠田昌已act1987≫ 上映会及びパーティ

15:00〜17:00 act ♯2, act ♯4

19:00〜21:00 act ♯3, act ♯5

開場14:00 両日とも1日2回上映

■ 会 場

[中野ハルコロホール]

中野区中野 5‐40‐10 (*地図参照)

中野駅北口より徒歩7分(ブロードウェイを直進。早稲田通り直前で右折。

さらにスリー・エフ脇の路地をまっすぐ。昭三公園前3階建山田ビル1階)

TEL:03-3385-5659(当日のみ)

party  &  show case

・17:00 〜 19:00

・21:00 〜 22:30

◆ 見 料

1日券  予約 2,000円  当日 2,500円

2日通し券 予約 3,000円 当日 3,500円

(※ 各日入替ナシ)

◆ 予 約

ms.act.1987@jcom.home.ne.jp

両日とも 幕間の party & show case の時間に、篠田関連映像および《act 1987》出演者/関係者によるライヴ演奏、一瞬芸、パフォーマンス…を予定

乞うご期待!!

(*当日は一品一芸も大歓迎です。楽器等も用意しております)

---------------

★ 4/29(日)

武蔵小金井アートランド

開場17:00/開演18:00 ¥1000

TEL 0423-83-6155

園田佐登志による映像作品とインスタレーション、写真、ピアノのショート・ピース

・映像作品↓

「memories of john cage」(1993/5分33秒)

「タフ・ブリッヂ」(1993/7分)

「サヤトノヴァ」(1993/3分)

「Dancing  shrines」(1994/17分20秒)

・オルガンピース「紫陽花」「sonorixa」

・写真の展示とポストカード販売

various

●喜納亜里抄によるソロ・パフォーマンス

●岩橋健太郎による映像作品

「舞踏警備員」(5分)

「日本の無防備都市」(21分)

●工藤冬里による焼き物(今度は一応漏れない)の展示と数人による演奏

●鈴木健雄

●関雅晴による3番目のカレー


────────


≪篠田昌已 act 1987≫ 全国上映会のお知らせ

34才で逝った篠田の〔生誕50年〕にあたる本年。87年(28歳)当時の演奏をあらためて振り返り、往時の篠田に思いをはせたい。また、上映会リーフの紙面に広く一筆を募り【篠田読本】の作成も随時手がけていければと思う。各種プライベート映像を同時上映の予定。


──────


■ 関西上映会

2008 / 4 / 30   神 戸 ビッグアップル

2008 / 5 / 3    中崎町  Common Cafe

2008 / 5 / 4    姫 路  Ease    

2008 / 5 / 5    京 都  UrBANGUILD

工藤 冬里 ( 4 / 30 , 5 / 5 )

工藤 礼子  ( 5 / 5 )

須山公美子( 5 / 3 )

play  plot( 4 / 30 , 5 / 4 )


★ 4月30日(水)神戸  

ビッグアップル  act ♯6  

078-251-7049神戸市中央区山本通3丁目14-14ト-アハイツB-1

19:30〜 前2000、当 2300 + オーダー

http://www.bekkoame.ne.jp/i/big-apple/


5月3日(土)大阪中崎町

Common Cafe  act ♯7

06-6371-1800 大阪市北区中崎西1-1-6吉村ビルB1F 20:00〜1500+オーダー

http://www.talkin-about.com/cafe/index.html


★ 5月4日(日)姫路  

Ease  act ♯8

079-281-7583 姫路市威徳寺町69

19:00〜 1000+オーダー

http://www.eonet.ne.jp/~ease/


★ 5月5日(月)京都

UrBANGUILD  act ♯9

075-212-1125京都市中京区木屋町三条下がるニュー京都ビル3F

19:30〜 前2000当 23001ドリンク付

http://www.urbanguild.net/

−−−−−−

http://cmcmc.hp.infoseek.co.jp/ms.html

月刊かえるくらもと HGD02020@nifty.ne.jp


──────


■ 東 京

★ 7月14日(月)

『星の広場で〜佐竹美智子さんお別れの会

吉祥寺Manda-La2 

18:30 Open 19:00 Start  2,500円 (+drink) Live:石渡 明廣(g),伊牟田耕児(tb),梅津 和時(sax),大熊ワタル(cl,etc.),工藤 冬里(pf,g),こぐれみわぞう(chin-dong)小間 慶大(g)小山 彰太(dr),桜井 李早(vo,pf),鈴木 常吉(vo),関島 岳郎(tuba),園田佐登志(映像*)竹田 賢一(vo大正琴)千野 秀一(pf)張 理香(伽耶琴),中尾 勘二(sax,dr,etc.)西村 卓也(b),早川 岳晴(b),林 栄一(sax)原田 依幸(pf)松井亜由美(vln)松永孝義(b),望月英明(b),森 順二(sax ).....and more

(映像*)は≪篠田昌已 act 1987≫特別版 : act #10

〈司会・進行〉:桜井大造、大熊ワタル

TEL:0422-42-1579(Manda-la2)

事務局:080-5184-2851 (森)


★ 7月17日(木 )

≪篠田昌已 act 1987≫上映会   act #11

@COFFEE&EAT IN 西荻窪〔toki〕

Live:マヘル・シャラル・ハシュ・バズ

Special guest:アヤコ・レット Talk:園田佐登志 18:00 Open 19:00 Start

予約1,700円 当日2,000円(+ drink)

22:00〜24:00篠田アラカルト(No charge)

http://www.wwpp.jp/toki%20hp.html

infotoki@wwpp.jp

杉並区西荻窪北  3 - 18 - 10

TEL:03-5382-6707


■ 倉 敷 ── 熊 本 ── 大牟田 ── 大 分 ── 小 倉 ── 博 多  ── 防 府 ── 広 島 ── 名古屋


★ 7月27日(日 )倉 敷(岡山

≪篠田昌已 act 1987≫上映会 act ♯12

@蟲文庫  解説:園田佐登志

Start 19:00  1,000円(珈琲or番茶付き、アルコール持参可)

mushi-b@nifty.com

http://homepage3.nifty.com/mushi-b/

岡山県倉敷市本町 11 - 20

TEL:086-425-8693


★ 8月18日(月 )大 泉(東京

≪篠田昌已 act 1987≫上映会   act#13

@ジャズ&地酒 大泉学園 〔in F〕

Solo & Duo Live:工藤冬里(pf), 大熊ワタル(cl),Talk:園田佐登志

19:30 start 2,500円(+ drink )

http://homepage2.nifty.com/in-f/

in-f.sato@nifty.ne.jp

練馬区東大泉  3 - 4 - 19  津田ビル 3F

TEL:03-3925-6967


★ 8月20日(水) 熊 本

≪篠田昌已 act 1987≫ 上映会 act ♯14

@Private Lodge  "Art Blakey #11"

Live:鬼☆弁慶inSWISS,Kappa,

工藤冬里,Ω Talk:園田佐登志

Open 19:00 Start 19:30

当日 1,500円(+ 1 drink)

http://www.mellowsoundsweb.com

mail@mellowsoundsweb.com

Private Lodge

熊本市上林町 3 – 33 2F

http://blog.private-lodge.net/

TEL:096-323-3551


★ 8月21日(木) 大牟田(福岡)

≪篠田昌已 act 1987≫上映会 act #15

@Club Fuji

Live:電子卓上音楽団,Kappa,

工藤冬里,Ω, Talk:園田佐登志

Open18:30 Start19:00予約/前売2,000円 当日2,500円(with drink)

福岡県大牟田市中島町 3 - 2

http://www.myspace.com/dentak

Info予約:takemiso@gmail.com


★ 8月22日(金) 大 分

≪篠田昌已 act 1987≫上映会 act #15

@ライブスペース at hall

Live:クラヴィノーツ,Kappa,

工藤冬里,Ω, 園田佐登志(talk)

Open 18:30  Start 19:00

予約/前売 1,700円 当日 2,000円

http://www.athall.com/

info@athall.com

大分市中央町 2 – 6 - 4 一井開発ビル3F

Info予約:097-535-2567


★ 8月23日(土) 能古島(福岡)

@noconicocafe (*休映日)

�nokonoshimaher�

.nocomono.com/noconico.html

noconicocafe@yahoo.co.jp

福岡市西区能古 457-1

Tel&Fax:092-892-7201


★ 8月24日(日) 小 倉(北九州)

≪篠田昌已 act 1987≫上映会 act #16

@GALLERY SOAP

Live:キョーレツ!マシーン魚,Kappa,工藤冬里,Ω Talk:園田佐登志

Open 18:30  Start 19:00 予約.前売 1,700円 当日 2,000円(+ 1 drink)

http://g-soap.jp/

info@g-soap.jp

北九州市小倉北区鍛冶町 1-8-23 2F

TEL&FAX:093-551-5522


★ 8月25日(月) 博 多(福岡)

≪篠田昌已 act 1987≫上映会 act ♯17

@art space tetra

Live:城戸英章,Kappa,工藤冬里,Ω Talk:園田佐登志

予約 2,000円 当日 2,300円(with 1 drink) *予約はメールのみ可

Open 18:30 Start 19:00

http://www.as-tetra.info/

info@as-tetra.info

福岡市博多区須崎町 2 - 15

TEL:092-262-6560


8月26日(火) 防 府(山口)

≪篠田昌已 act 1987≫上映会 act ♯18

@Gallery&Cafe LAB

<SWEET MEMOLYS>〜move&live event

Live:itiraku madoka, 小元真一, SYO, KD69  guest live:工藤冬里,Ω,園田佐登志(talk)Open 18:00 Start 18:30

予約 1,500円 当日 1,800円(with 1 drink) 山口県防府市栄町 1-5-1 ルルサス防府 1F info予約:083-521-4789


★ 8月27日(水) 広 島

≪篠田昌已 act 1987≫上映会 ♯19

“H8〔Under Alternative Hiroshimas(仮)〕”前夜祭 @ Cafe Teatro Abierto(アビエルト)

併映:ドキュメンタリー映画『山谷(やま)やられたらやりかえせ』(1985.110分.16mm.監督:佐藤満夫,山岡強一.音楽:<蠱的態>〜篠田昌已,大熊ワタル,ほか) Live&Talk:工藤冬里,Ω,園田佐登志 Open 18:30 Start 19:00

予約 1,700円 当日 2,000円(+ drink)

Info予約:takumah@almond.ocn.ne.jp

http://www.abierto-cafe.com/index.html

広島市安佐南区上八木 9-10-40

TEL&FAX:082-873-6068


★ 8月28日(木) 名古屋

≪篠田昌已 act 1987≫上映会 act #20

@KD ハポン

Live:ポールのドーター,園田佐登志(talk) Open 18:30 Start 19:00 予約/前売 2,000円 当日 2,300円(+ 1 drink)

http://www2.odn.ne.jp/kdjapon/index.html

kdjapon@gmail.com

名古屋市中区千代田 5-12-7

Info予約:052-251-0324


────────


★ 2008年9月7日(日)

≪篠田昌已 act 1987≫上映会   act #21

@西荻窪〔のみ亭〕

Live:向井千恵(胡弓. vo. key),園田佐登志(talk. laptop) 19:30 start

予約1,500円 当日 1,700円(+ drink )

杉並区松庵 3 - 37 - 20

TEL:03-3332-6708


★ 2008年10月11日(土)

「天国注射の朝」

19時〜[オールナイト]

会場:新宿SPACE雑遊(キャパ約150)

新宿区新宿3-8-8 新宿O・Tビル B1F

地下鉄都営新宿線 新宿三丁目駅C5出口前

ticket\3800

出演:

A-musik

今井次郎

uran a gel

工藤冬里

佐藤行衛&コプチャンチョンゴル

Che-SHIZU

ジンタらムータ

高橋幾郎

中原昌也

原マスミ

穂高亜希子

maher shalal hash baz

mint chocolate

向島ゆりこ+久下恵生

山崎春美

リュウセイオー龍

篠田昌已 act 1987[天国篇](制作:園田佐登志): act #22

---------------

10月12日(日)「天国注射の宴」

15時〜@新宿SPACE雑遊 ticket\3300

出演:

コクシネル

キム・ドゥス

The PANTS(川田良etc)

宍戸幸司(割礼)

東京イーストボーイ・マービー

石坂マサヨ(ロリータ18号)

新世界マサコ倶楽部

主催:天国注射実行委員会

http://www.tengokuchusya.com/

http://www.geocities.jp/uramado_record/notice.html


★ 2008年12月8日, 9日

篠田昌已生誕50年(1958年12月8日〜1992年12月9日)

FIESTA de COMPOSTELA 「コンポステラ 〜 星の広場で」

@スターパインズ・カフェ

料金 前売り¥3600/当日¥4000

※2日間ご来場の方に特典(特製パンフレット)進呈!

開場:7時00分/開演:7時30分

出演者(50音順)

<8日>

・A- MUSIK 

 竹田賢一(vo,大正琴)、大熊ワタル(cl,etc.)、小山哲人(b)、

 中尾勘二 (ds)+ゲスト

・ムビラトロン

 OTO(vo,g)+リュウ(ムビラ、vo)、トシ(バウロン)

・清水一登(pf)

・鈴木常吉(vo,acc)w/中尾勘二、関島岳郎

・西内隊

 足立大樹(as)、岩渕理緒(ss)、海野知子(tp)、古池寿浩(tb)、

 高田洋介(as)、多田葉子(as)、関島岳郎(tuba)、中尾勘二(perc)、

 永井陽子(cl)、西内徹(ts)、橋本剛秀(as)、堀田博喜(as)、堀田祐子(ss)、

 前田悠太郎(ts)、三井香織(cl)、吉野繁(as)

林栄一(as)+早川岳晴(b)+石渡明廣(g)

・めいなCo.

 ASA-CHANG(perc)、浦山秀彦(g)、関島岳郎(tuba)、多田葉子(as)、

 張紅陽(acc)、中尾勘二(ss)、帆足哲昭(perc)、松井亜由美(vln)、

 松本治(tb)

・もりばやしみほ(vo, pf) 

<9日> 

・工藤冬里(vo,g)

・駒沢裕城(pedal steel guitar)

・杉林恭雄(くじら)(vo,g)+松永孝義(b)

ストラーダ

 久下惠生(ds)、桜井芳樹(g)、関島岳郎(tuba)、中尾勘二(as)

・原マスミ(vo,g)+近藤達郎(kb)

・向井千惠 MUKAI Chie(胡弓er-hu,vo,dance )

・ジンタらムータ・オーケストラplays篠田昌已

 大熊ワタル(cl)、川口義之(as)、北陽一郎(tp)、

 こぐれみわぞう(チンドン)、小間慶大(g)、桜井芳樹(g)、

 関島岳郎(tuba)、中尾勘二(ds)、渡辺明子(tb)

※ 両日にわたり≪篠田昌已 act 1987≫(制作:園田佐登志)を分割上映 : act #23


★ 2012年12月9日(日)

篠田昌已 没後20年 上映会

18時開演/入場料1000円(飲み物持ち込み可/3軒隣に酒屋あり)

会場: 千駄木 古書ほうろう http://www.yanesen.net/horo/

<篠田昌已 act 1987> (1993/2008, VTR/75分/Satoshi Sonoda)及び関連映像(30分) を上映。 act #24

予約受付中!! http://www.yanesen.net/horo/info/detail.php?id=157

2008年の生誕50周年の連続企画以来なので4年振りの上映。「音楽好き」を自認されるだけあって、古書ほうろうでは、これまでも様々なイベントが企画されています。http://www.yanesen.net/horo/info/

関連映像(アラカルト)では act 1987 には収録されてないミュージシャンやグループとの共演、死の翌年のクラブクアトロでの追悼コンサートを紹介する予定です(清水一登ユニット, ジョン・ゾーン, 天注組, ピラルク, 原マスミ, 黒田京子 ・・・・)。


──────


【2007年12月23日新宿シアーPOOでの上映時リーフレットより】


<<篠田昌已 act 1987>>をめぐって


「 “トンボ眼鏡のぐるぐる” 」


・・・・・

「しんでるの?」

「うん」

「・・・しんでるんだ」

床に横たえられた篠田の額にそっと触れながら、<死>の意味を測りかねている3歳の娘が私に問いかける。

早いもので、篠田が1992年12月に34歳で逝ってから早15年が経つ。

私が編集したこの<act 1987>も、彼の一周忌の折りに、大熊ワタルが企画した追悼イベントで上映したっきりなので、実に14年ぶりの公開となる。(前回より3割方、嵩が増した。)

とは言え、私と篠田に比較的親密な交流があったのは1987年から88年にかけての一時期にすぎない。

思うにそれはバンド仲間の・・・というより、マヘル(シャラル・ハシュ・バズ)やシェ・シズ等の企画を通じて出会った国立葡萄園中央線沿線の怪しげで乱脈な人脈の一環であったかも知れない。

あるいは、当時はまだそれほど一般的ではなかった8ミリビデオで友人知人の歌舞音曲の類を私が頻繁に記録していたことが一つの接点になっていたようにも思う。

87年当時の私は「act 1987」に登場する面々を含め、シェ・シズ、マヘル・シャラル・ハシュ・バズ、シジジーズ、光束夜、たま、青空歌劇団、トートロゴス(大里俊晴バンド)、ルナパーク・アンサンブル、イースト・バイオニック・シンフォニアなどの演奏企画を立てたり、ビデオ撮影をしたり、あるいはその内のメンバー何人かと一緒に演奏をしたりもした。

・・・・・

園田君、ちょっと買い物に付き合ってよ」

亡くなる数年前のとある夏の日、篠田がかかりつけの八王子の病院に薬を取りに行った際、私はお供を仰せつかり、彼の買い物に付き合った。

最近はめっきり袖を通すことも少なくなったが、その時、たまたま買ったお揃いの渦巻模様の半袖シャツを今でも私は大事に持っている。

トンボ眼鏡のぐるぐる。永遠の目眩と深淵。

〔私は一時期その渦を掬い上げ、カルマン・アンサンブルなるグループを作っていたことがある。〕

・・・・・

「実は、いつ死んでもおかしくないって、医者には言われてるんだ」

遠からず訪れるであろう自らの死期に思いを馳せてか、大きな体を豪快に揺すらせながら冗談めかして〈死〉さえをも笑い飛ばそうとする篠田の表向きの明るさとは裏腹に、彼は常に死と向き合い、日々の生活を営み、残された生をいつくしむかのように演奏を続けていたのではなかろうか。

そう考えないと「act 1987」に収められた齢30に満たない篠田の演奏の高みや精到さ、その後の自己のバンド結成への傾斜について私にはうまく説明がつかない。

・・・・・

盟友の中尾勘二や私にしばしばビデオ撮影を篠田が依頼してきたことは、とりたてて特別なことではなかったように思う。

それは、東京チンドン長谷川宣伝社の親方譲りであったし、自分がいったん放った音へのこだわりや、放たれた音を今一度聴き直すというささやかな楽しみ所以であったろう。

とは言え、今になってみれば、彼なりのその「記録」へのこだわりは、篠田が友人や知人の肩にぽんと手を置きながら「あとはよろしくね!」と・・・それぞれに託した遺言であったようにもまた思えるのだ。

園田佐登志(<<篠田昌已 act1987>> 編者)


---------------


【 全国上映会用パンフレット『篠田読本』より】


 今でもそうなのだが、基本的に何もしたくない私は、おそらく当時も、主犯Sの強引な誘いに抗いきれぬまま、ビデオ撮影をしたりいくつかのライヴなどに顔を出したりしたのだと思う。篠田さんとは特に個人的な関係はなかった。公園で好きな楽器を適当に演奏するイヴェントに誘われたことがあったのだが、その時も曖昧な返事をしたまま行くことはなかった。当時から、楽器を持つと緊張して何もできなくなるのだった。この作品でも見ることのできる篠田さんの笑顔は、それでも大丈夫と言ってくれているように思えたのだが、まあ、それにも応えることのできないまま長い時間が経ってしまったというわけだ。例えばその時、本作の最後の方にあるインタビューで語っているような「大丈夫だと思えば大丈夫なんだ」という発言を聞いていたとしたら、こんな私でもなんとかなっていたのだろうか。何かやりきれぬ思いばかりがこみ上げてきて、最後まで見るのが本当に辛かった。いや、ただひたすら動揺しまくった。多分それは私の問題というよりも、この作品の存在の仕方の問題ではないかと思った。この作品は篠田昌已という人の単なる記録でもなく、紹介やお勉強でもなく、あるいは彼がやったことの考察でも、関わった周囲の人々の証言集でもない。もちろん編者である園田佐登志の「作品」としてまとめられているわけでもない。いや、確かにこれは園田でしかまとめられぬものであったわけだし、そのために結局これだけの月日がたってしまったのかもしれないのだが、だとしても、なにか、たまたまこんなものができてしまいましたというような、そこに映されている音からの連続性が断ち切られぬままこちら側に伸びているように思えるのである。カメラとはいったんそういった連続を切断することで何かを映し出すものであったはずなのだが、この作品はそうではない。しかも、カメラの目の前にある存在や演奏の生々しさをダイレクトに伝えるわけでもない。何かこの作品そのものもまた、当時に存在していたかのようななんでもなさで、「現在」に姿を現したかのようなのだ。最初の方にチンドンの音についての日常性を語るシーンがあったように思う。まさにそれと同じものとして、ここにこのビデオ作品がある。つまりここには映されていないあれやこれやも一緒になった音と映像がここにあって、それは今も続いている。だから、園田の書いた文章を読んで思い出したのだが、「当時はまだそれほど一般的ではなかった8ミリビデオ」とは、実は生活費に困った私が園田に売ったものだったのだ、なんてことが、妙に痛々しく胸に響くのだった。

● 樋口 泰人(映画・音楽 批評 / boid)


---------------


【〔篠田昌已 act 1987〕 (1993/2008, VTR/75分/Satoshi Sonoda)】について


70年代日本音楽シーンの地下水脈(2)/ 園田佐登志(2008年10月8日発売 G-Modern28号 より抜粋。発行元:P.S.F./ ジャパンミュージックサポート協議会)


(中=A): 話は少し先に飛びますが、映像の話が出たついでにお聞きします(※1)。

以前、≪篠田昌已 act 1987≫というビデオを見せていただいたことがありますが、篠田(昌已)さんや大熊(ワタル)さんが在籍していた長谷川宣伝社などを撮られていますよね。

園田=S): うーん・・・そうですね。でも、篠田さんからしょっちゅう撮影を頼まれていた訳ではないのね、いま思い返してみると、実は。私や私の知人たちと一緒に企画したイベントやバンドのメンバーから撮影を頼まれたコンサートに篠田さんが出演していた、というのが事実に近いような気がします。国立葡萄園の周辺や中央線沿線には、ルナパーク・アンサンブルやシェシズやマヘルのメンバー、それに篠田本人も住んでいたし。それと87年当時というのはカム・コーダー(カメラとレコーダ一が一体となったもの)や、民生用の8未リビテオ・カメラがまだ出始めの頃で、歌舞音曲に限らずビデオであれこれ記録する人間が回りにはあまりいなかったというのもあってか、私の場合なぜかこの時期に記録が集中しています。で、長谷川宣伝社の楽隊は下北沢のパチンコ・ミナミ会館の前で2時間くらい撮りました。でも、後で篠田さんに少し怒られた。

A: えっ?

S: 私の撮影は細部に偏る傾向があるんですよ。何台かで撮るんだったらいいけれど、たとえば少し日が落ちてきたら、引き寄せられるようにして演奏している間もパチンコ屋のネオンサインを延々撮っていたりする。あるいは今みたくモニターが本体に付いていないから、ファインダーをずっと覗いてると疲れるじゃないですか。だから、地面にカメラを置きっぱなしで、道行く人々や楽隊員の足ばかり写っていた、なんてことも珍しくないのね(笑)。でも1台だとバランスを欠くのでそれではやはりマズイわけで。それと、その当時はチンドンのことや楽隊の歴史性に私自身が無頓着で、篠田さんから頼まれたということもあって、人物的には篠田さんや大熊君をメインに撮影しているキライがある。つまり客観的な記録性という点では問題があったかのかな、と今では思っています(※2)。だから編集の際は、みなさんの休憩時間なども織り込んで少し工夫したつもりです。ただ、保存の問題もあり、時間が経って退色や色荒れがちょっとひどくて残念です。フィルムと違ってビデオテープには時間が経つことによる独特の味わい、てのは少ないように思うんですよ。

A: さて、今年は亡くなられた篠田さんの「生誕50年」ということで、あちこちで、この≪篠田昌已 act 1987≫を上映する予定があるという事を耳にしましたが、本当ですか?

S: これまでも彼が亡くなった12月には縁のあった人達でイベントをやったりしていたみたいですが、なぜかこの<act 1987>は残念ながら、そういう機会に恵まれなかった。いわば死蔵品だった訳です。私がやはり現場から離れていたせいもあり、こういう記録が残っていることさえ忘れられていたのではないかと思っています。

実は15年ぶりなんですよ、スクリーンでお客さんの前で上映するのは。ただ、びっくりするのは、自分たちにとっては、というか私にとっては同時代のあたり前の光景であったものが、極めて熱い視線で見られているという事実が一つあって、それが最近になってやっと分かった。今年の2月に下北沢の[ぐ]というところで、連続上映会の第一回目を工藤(冬里)君のピアノソロと対でやったら、満員で立見が出るほどだった。私はおおかたお客さんは冬里君のファンだと思っていたら、あにはからんや、そうばかりではなかったみたいで。G-Modernみたくマニアックな雑誌の読者はいざ知らず、みんなが知っている篠田さんは「コンポステラ」や「東京チンドン」あとよくって「PUNGO」や「じゃがたら」止まりでしょう。いずれにせよ、以前のものはさほど知られていない。それにまさか87年当時の映像が残っていたなんてことは関係者以外、ほとんど知らなかった。関西のFMN SAOUND FUCTORYからCDが出ているピヂン・コンボの映像を見たお客さんが「こんなの残ってたんですか!?」と上映会後に私の所にすっとんで来て驚喜していた。誰が書いたか知らないけれど、ウィキペディアの篠田さんの項目は私に言わせれば隙間だらけですよ。全面的に書き換えなければならない。たかだか20年前のことなのにね。

A: たかだか・・・ですか。

S: いつの間にか長谷川宣伝社の楽隊も含めて「極めて貴重な映像記録です」、なんて言われるようになっちゃって、久々に活動を再開した私としては多少面食らっています。

ただ、昔を知る人にとって、いや私自身にとっても、15年振りの活動再開が、ただのぶら下がりの上映会ならば、やはりいただけませんよ。87年当時の私は、まだかなり突っ張っていて(笑)、私の学生時代の同級生がやっていた高円寺のパラレルハウスという貸レコード屋で、まだ1枚もディスクが出てない時代にマヘルの特集を10ページ以上も組んで大里(俊晴)や小山(博人)さんとの鼎談などを企画した。今は映画やロック批評をやりながらboidという新宿の事務所で中原昌也の爆音企画を立てたりしてますが、その当時はパラレルでアルバムのチョイスや店番をやっていた樋口(泰人)君の依頼で、池袋西武の「アール・ヴィバン通信」で、やはりマヘルの紹介をしたりもした。むろんコンサートも10回近くは企画して、マヘルの第一発見者の一人として、自分なりに突っ張っていたつもりです。で、今は「なさけない」とか言われながらも実は、ちょっと、というか、かなり図に乗っています(笑)。というわけで、東京、関西を手始めに春頃からぽつりぽつりと、「生誕50年」をきっかけに、工藤君や大熊君、月刊かえるの倉本君やFMNの石橋君や各地の有志の協力を得て、一年くらい上映会をあちこちでやる予定です。いや、やることにしました。ただ上映するだけでは、自分の動機付けも弱いし、やはりこちら側の姿勢も問われかねないので、私が92~94年頃に集中的に作った他の映像作品の上映機会も窺いながら、巡回上映をするつもりです。それとミュージシャンやチンドン、演劇関係者にとどまらず、篠田さんと縁があったり彼に熱い想いを抱いている人たち、あるいは<act 1987>を見たお客さんからの感想なども含め広く原稿を募り、その都度、上映会用のリーフレットに載せていくことにした。当然ながらその地域地域でゆかりがある人が結構いて、ふむふむと頷きながら、毎回興味深く原稿を読ませてもらっています。で、最終的にはそれをリーフレットからパンフレットに格上げして、独立した一冊の<篠田読本>のようなものができればいいなぁと、個人的には思っています。九州でも北海道でも沖縄でも呼ばれればどこでも行きますよ、次はないと思って、気軽に声をかけてください、次世代育成支援のための全国行脚、巡礼も兼ねていますから(笑)(※3)。

A: さて、資料を拝見しますと、ワールド・スタンダード、中尾(勘二)さんによるインタビュー、東京チンドン長谷川宣伝社・楽隊、篠田・中尾・大熊ユニット、シェシズ、マヘル・シャラル・ハシュ・バズ、チューリップ・ウォーター・パレード、トム・コラ+ルナパーク・アンサンブル+西村卓也のピヂン・コンボ 、JAGATARA、A-Musik、西村卓也8mmフィルムと、なかなかバラエティに富んでますね。

S: うーん、どうなのかな。PUNGOの映像は時代的に難しいとして、1993年7月に渋谷のクラブ・クアトロで4日間開かれた1周忌のコンサート[ACROSS THE BORDERLINE]に出演した面々、たとえば、清水ユニット、フールズ、原ますみ、KUSUKUSU、あがた森魚、ハイポジ、ラブ・ジョイ、くじらドラゴンオーケストラ、ビブラトーン、それに死の直前のカシーバー・・・むろん縦横無尽で小さい枠の中には収まらないミュージシャンではあったけれども、職業的な音楽家の一面もまたある訳で、共演者が多い割には<act 1987>ではあまり映像の収集はなされていない。それと、この作品にはジャズや即興演奏の類はほとんど入ってないんですよ。梅津さんやJAGATARAのトランペット吉田哲治さんなど、所謂ジャズ畑出身者のプレイは収録されていますが、篠田が尊敬していたピアニストの原田依幸、生活向上委員会や天注組、大友良英や村田陽一も演っていた黒田京子ORT、梅津さん坂田(明)さんとの即興演奏、広瀬淳二、豊住芳三郎・・・など、ここいらは全く入ってない。大熊君の企画でこれも1周忌に当たる93年の12月に国立のキノ・キュッヘで上映した時の時間枠が50分だったので、自分で企画や撮影に関わったりしたものが7割、あと中尾君と西村君、篠田のお姉さんの佐竹さんから提供してもらった映像でほぼまかなった(※4)。あれこれ入っていないのには、それなりに理由がない訳ではないんですが。今回再上映するに当たって、少し時間は増やしましたが、出演者の面子は変わらない。

A: 新たに編集し直したり、ジャズや即興演奏のヴァージョンを作るというようなことは考えてないのですか。

S: うーん、今回も探してはみたけれど思ったほど記録が残ってない。この機会を借りてみなさんに提供を呼び掛けたいと思います。よろしくお願いします。

ただ、この作品を編集した92年から93年というのは、私がちょうど俄(にわか)映像作家をやっていた時期と重なるので、民生用の機器ではあるけれど、<act 1987>はそれはそれで、かなり頑張って編集してある、ということが久しぶりにスクリーンで見直してみて分かった(笑)。だから、退色や色荒れを修正したりする以外は、あまりいじらない方がいいのかなと。これはアドバイザーの大熊君も同意見のようです。

むろん、マヘルやシェシズ、ピヂン・コンボやJAGATARA、A-Musikのテイクもなかなかですが、オーラスの西村君の8ミリフィルムには篠田さんが生前とても気に入っていた前橋の<ビルの谷間デュオ>から「オレンジ・フロム・ジャバ」という曲をサウンドトラックとして使ったんですね。色々と試してみて、結局他のどの曲もダメで、自分で言うのはなんだけど、0.01秒ずれても成り立たないくらい、元々あの曲があの映像に貼り付いていたと思わせるくらいジャストなタイミングかつ絶妙な感覚で映像にサウンドが織り込まれているんですよ。不思議なものです、本当に。西村+篠田による何らかのスピリチュアルなパワーが働いたとしか思えない(笑)。こういうことってあるんだなぁと、見直してみてびっくりしました。あと、この87年のイベントの後、ガロに「Zちゃん」など書いていて、今は絵本作家をやっているのかな、井口(真吾)君がディレクションを担当したチューリップ・ウォーター・パレードも1台で撮ったとは思えないくらいに俯瞰と接写が同居していて、無理矢理切り貼りしている割には音のタイミングは合っている。それに逆転やスロー、B&W、ソプラノサックスを奏でる篠田さんが雲の向こうで微かに微笑んでいるオーバーラップのシーンがあったりして、映像的にはそれはそれで考えたものになってるんですよ、よくよく見てみると。中尾君の匿名インタビューも軽妙洒脱というか床屋談義みたいで、声色をちょっと変えたりしていて笑かしますしね。この三つのテイクに長谷川宣伝社の楽隊がなかったら、この作品はただの演奏の羅列というか寄せ集めになりかねなかった。ですから、自分の映像作品をあれこれ作っていた時期と篠田ビデオの編集時期がたまたま同時期だったことで、作品としてはかなり救われているんじゃないかと個人的には思っています。私としては≪篠田昌已 act 1987≫を、かろうじて1本の独立した映像作品とみなしうる根拠にもなっている。まぁ、今言ったようなことは、あれもこれも説明としてはありがちなことで、見る人にとっては、あまり関係ないというか、作品に色を付けるものではありませんけれどね。バンドの数や篠田の演奏記録としては欠品だらけかも知れないけれど、ほとんどの企画や撮影に関わり選曲や編集もかなり独自色を打ち出したつもりなので、やはりどのテイクやシーンにも思い入れや愛着があって、あれやこれやと幅広く収集することによって、それが薄まることを意識的にか無意識にか避けたということはあるやもしれません。ただ、実際に上映会をやる時は、リーフレットも充実させ、VJやDJをやりながら、さっき言った収録されていないあれこれを上映したり音源を流したりしながら、<act>と三点セットでやっていくつもりですし今でもそういうやり方を採っています。

A: アー・ムジークを最後に持って来た訳は?

S: ああ「サンチャゴに雨は降る」ですね。まず、千野さんのキーボードの前奏があまりにもかっこいいというか、ぐぐっとシビレるんですよ。で、もちろん篠田さんの歌心も満開だし。スカスカのアー・ムジークが好きだという、(高田)洋介君みたいな人もいるけど、私はこちらの方が好きですね。音に強度があるんですよ、小山君がベースで石渡さんがドラムというタイトな編成だというのもあるけれど、やはり竹田さんが率いるあのバンドがステージに上るだけで、瞬時にとても強い磁場が形成される。ひしひしとそれが伝わってくる。不思議ですねぇ。その証拠にというかなんというか、年末に≪篠田昌已 act 1987≫を新宿でプレ上映したら、直後に出演したかつてのアー・ムジークの雇われビアニストの冬里君がなんと、突然「不屈の民」をソロで多分何十年か振りに弾きだしたのね。もともと、本歌取りでインスパイヤーという尻取り的に場を引き継いで、何かやるところが、彼の面白いところでもあるのだけど。私はかなり、意識的にやっていると思ってますけれど。

A: DVDに関してはどのようなものを今後PSFからリリースされる予定ですか。

S: それは、これから私の手持のリストをPSFの方にまず見てもらって、それからだと思います。まだ、まっさらです。軽く200本以上はあると思いますが。マヘルとか、たまとか、柳原(幼一郎)さんとか、ルナパーク・アンサンブル、ハイ・ライズ、アイ・ハイエナ、光束夜、10年振りのイースト・バイオニック・シンフォニア、シジジーズ、トートロゴス(大里俊晴バンド)、ダニー・デイビス、時々自動、サム・ベネット、篠田ユニット、梅津和時、シェシズ、青空歌劇団(ロリー/クロマルトン)、黒田京子ORT、ピヂン・コンボ、田中敏、荒井真一、GAP、風巻隆、ニューズ、テーゼ、L-TRANS、A-Musik、小川美潮、タケイヨシミチ、斉藤ネコカルテット・・・。コンサートやイベントを結構丸ごと撮ったりもしています。出演者としてラウンジ・リザーズや高橋悠治、友部正人、河内屋菊水丸も名を連ねていた88年の<鳥の歌>、公民館運動、パーキング・エリア、93年に渋谷のクラブ・クアトロで4日間やった篠田さんの追悼も全部撮影したし、アケミが一人で捲し立てた東大駒場のNoise In X-es、チューリップ・ウォーター・パレード、金田一(安民)さんが企画した<禿げ山の一夜>、21minutes Solo Improvisation festival、山谷の越冬や夏祭りのステージなどなど、結構たくさんあります。ただ、企画者はまちまちで、友人知人に撮影をお願いしたものもあるし、どういう経緯で私が撮ったのかさっぱり思い出せないものもある。それと、当たり前のことですが、音の記録同様、バンマスや関係者の許諾なしに勝手に上映したり、商品化したりする訳には行かないでしょう。PSFのレーベルカラーもあると思うので、調整は結構難しいのかなと・・・。ですから、篠田さんのビデオをPSFで出すとしても、私が自分で企画したマヘルやシェシズはあり得るとしても、他は・・・というところです。本来この連載は、CDやDVDのリリースに向けたサブテキストとして始めたんですけれど、実際は今後、どうなるか分からないし、まぁおいおいという感じでしょう。私のサボリで全然なにも出ない可能性だってありますよ(笑)。マヘルの記録なんて、もし需要があるのなら誰かうまく活用してくれないかと思っています、実のところ(※5)。(つづく)

(※1)A=中十代(あたりじゅうだい)=聞き手。1964年生まれ。「図書館を利用する音楽家の会」メンバー。公立図書館で不定期のライヴ企画をおこなっている。筆者は労働運動の現場で中氏と遭遇した。

(※2)長谷川宣伝社・楽隊について(<act1987>上映会リーフより抜粋〜別記)

(※3)上映会を企画してくださる方を募っています。気軽にご連絡ください。

(※4)篠田の第一の理解者であった佐竹美智子さんは昨年11月にご逝去された。心よりご冥福をお祈りする。7月に吉祥寺のMANDA-LA2で偲ぶ会が予定されている。

(※5)マヘルのライヴ映像としては、代々木LAZYWAYS、下北沢屋根裏、高円寺リッツ劇場、明大前のキッド・アイラックホール、吉祥寺ジャヴミニホールなどが記録として残っている。なお、PSF | Modern MusicからのDVD企画は現在中断している(*2016追記)。


──────


※ 映像解説(制作メモ / 1998年)


90年代初頭、ビデオによる映像作品作りにせっせといそしんだ時期がある。当時作った10本程の作品の中から今回初めて5本(*現在は6本)を公開することにした。音や音楽との付き合いが長かったこともあり、結果的にすべての作品が音と映像双方に関わり深いものになっている。


1、memories of john cage(1993/5分33秒)

私がビデオ制作の世界に足を踏み入れるきっかけとなったのは、当企画の参加者の一人、映像作家の乙部(聖子)さんとのビデオ・レター「5つのドルメン」(1990/17分)だった。この作品はその時に使った素材の一部を、ケージの死にかこつけて編集し直したもの。

深夜の地下の下足室を霊安室に見立て、ジャン・マレーよろしく此岸彼岸を往ったり来たりしている、といった光景。円錐形の「ドルメン」が象徴的な役割を果たしている。

公園の遊具や蛍光管のパフォーマンスには「ファンタジックな」一面もある。 

千葉県佐倉市の博物館近くの竹林、J・ケージのperilous night/危険な夜」、小杉武久の「ニューヨーク インプロヴィゼーション」の三つが音源としてミックスされている。

タイトルのjohnの頭文字が小文字になっているのは、ケージ流のユーモアにならった。

Link(movie): "The Perilous Night" / 危険な夜(1993 / 05:33 / Satoshi Sonoda)https://youtu.be/B-hyte6KiBY


2、サヤト・ノヴァ(1993 / 3分31秒)

サヤト・ノヴァはアルメニアの聖人で、なかばの洞穴のシーンに挿入されている古典「あなたは真実を知っておられる」の作曲者でもある。

この作品は「水」をモチーフにした、私にとっての映像による俳句(しりとり?)のようなもの。

滝(水流)とエスカレーターのアナロジー。マンホールや地下水道、エスカレーターを彼岸あるいは何かしら「地上」と「地下」の閾(しきい)として捉えていおり、「memories of 〜」とのイメージ連鎖も否定できなくはない。

Link(movie): "Sayat Nova" / サヤト・ノヴァ(1993 / 03:31 / Satoshi Sonoda)https://youtu.be/Asx4gQ8XKAY


3、タフ・ブリッヂ / Tough bridge(1993 / 17分)

数年前まで白髭橋のほど近くに住んでいた。保育園に子供を迎えに行った帰り、日が暮れるまで自転車の荷台に娘を乗せてあっちこっちと引っぱり回した。

鉄塔と葦原(の「すず」)生い茂る荒川べり、取り壊し中のアパート群。南千住の造船所脇にある通称「ビワ公園」などにはよく行った(缶ビールと70円のゴボウのてんぷらをポケットに押し込み、ビワの実をちぎっておやつにした)。玉姫公園での夏祭りや涙橋近くの街路での「ユビュ王」の人形劇を観に行ったりもこの頃だ。

そんな散歩生活の中で出くわした白髭橋での一光景(5分程の撮影)をイメージ・フォーラムの公募展のために取りまとめた(「ヤング・パースペクティヴ部門」で上映された)。

排気ガスと騒音にまみれながらも、夏場は件の赤シャツのおっさんのように橋桁の上で自身が「タフ」な「ブリッジ」となりすまし夕涼みもできようが、冬ともなると・・・。

後半の崩壊した映像は、撮影済みのビデオをCCD-V5000というS社の8mmビデオで早送り(サーチ)しながら別の機械に録画し、それをさらにスローにして別の機械に落とすというローテク処理の結果得られた効果を採用した。

挿入されている古楽風の演奏と最初期のパソコンミユージックは自演、自作。

Link(movie): "Tough bridge" / タフ ブリッヂ(1993 / 07:03 / Satoshi Sonoda)https://youtu.be/rhQ_NUij-O0


4、「スズ」-Dancing shrines(1994 / 17分20秒)

集団的な賽銭投げという「音と手のパフォーマンス」、「鈴」の由来や酉の市における神仏習合の有りよう(*2)などに着目した作品。特に後半はスピーカーからうねり出す読経と鈴の乱打に隅田川の橋の上でバタつく船舶用の「安全標語」や金属用サンダー、エアー・ハンマーなどがミックス・アップされ、ミュージック・コンクレート(死語?)風のビデオ・クリップに仕上がっている。

技術的には、民生用のビデオカメラやチープなイフェクトによる手振れ、スロー、アアクセラレーション(加速)、逆転、ネガ・ポジ、カラー・コレクト、デジタル・ズーム、ノイズ・リダクション、オーバーラップなどの多用による、それら全てのいわば肉眼から切り離された様々な映像切片のリサイクル、といったところ。

タイトルの「スズ」の由来の詳細については(*2)を参照あれ。

Link(movie): Danc­ing Shri­nes / ダンシング・シュラインズ (1994) 〜 P1 (15:03 / Satoshi Sonoda)

https://youtu.be/plP1t3xxh28

Link(movie): Dancing Shrines / ダンシング・シュラインズ(1994) 〜 P2 (02:39 / Satoshi Sonoda)

https://youtu.be/pFmtz43Iq50


5、篠田昌已「ACT 1987」(1993/1時間10分)

篠田が亡くなって今年で6年になる。彼との蜜月はそれ程長いものではなかったが、八王子の病院に一緒に薬をとりに行った際、お揃いの藤色渦巻き柄の夏物のシャツを買った。そのシャツに袖を通す度にあの頃(87、88年当時)のことを思い出す。

(工藤)冬里のアップライトピアノが部屋の半分近くを占める国立葡萄園の篠田の自室(と無修正のアダルト・ビデオ鑑賞)、下北沢で撮影を依頼された長谷川宣伝社の皆さんのこと。ア・ムジークやマヘル・シャラル・ハシュ・バス、シェ・シズ、トム・コラのピヂン・コンボ等での篠田の演奏。チューリップ・ウォーター・パレードでの甘酸っぱい思い出。それに私の作った曲を誉めてくれ一緒に演奏したことなどなど。

篠田昌已「ACT 1987」は93年の一周忌の折りに大熊ワタルに制作を依頼され、国立のキノ・キュッヘで一度きり上映したものを今回一部改訂した。当時の大方の関係者には配り終えたはずだが(トムには渡ったかしら)、今回は12月9日の6回忌に合わせて2度目の公開をさせて戴くことにした(関係者に多謝)。

「チューリップ・ウォーター・パレード」と、ラストの西村(卓也)の8ミリフィルムからの転写を除けば、単なる「編集もの」にすぎないかもしれないが、残された映像の企画と撮影のほとんどに関わった者としてその思いは一塩であり、選曲にもことごとく私の趣味が反映されている。

(「篠田昌己のビデオテープ」/ 齋藤芽生: 陰花微温室 / 2005-11-28 / http://meoflora.exblog.jp/2010682/



---------------


(6)、tele-vision 〜 遠い幻(1994 / 7分41秒 )

Link(movie): https://youtu.be/OhLYTIIgIjE


(7)、Songs of Encounter / 街はくりかえす(1992 / 10分12秒)

Link(movie): https://youtu.be/WysCNlVvF7k


---------------


(*1) 

【shrine − 社(ヤシロ) − 神社

当作品後半の「坊さん+竹のおみくじ」〜「スピーカー+じゃらじゃら鈴打ち鳴らし」の映像、実は、今回の主な舞台となっている東京下谷の鷲(おおとり)神社30メートル左隣、法華宗・長國寺というお寺のものです(文字の類は「亀戸天神」)。お寺では普通、鈴ではなく「鰐口(わにぐち)」という平べったくて、細い溝が鰐の口みたく横に伸びたものがぶら下がっていると思いがちですが、「今年からコレにした」ということで、とにかく91年11月の長國寺の「お酉様(おとりさま)」ではそういう事でした。

「鰐口」の音が地味で「鈴」の方がにぎにぎしいがために、祭礼時の人寄せの意味もあるのかと思いきや、くだんの鷲神社の方は明治3年に建てられており、360年前からあるとされる「鷲(わし)」をご本尊とする長國寺から、明治初年に発せられた国の神仏分離令の際に、要請上無理やり<神様>だけ別口にさせられた由。

ですから、神仏習合の時代はごく普通に鈴は鳴らされ、分離後は寺の方は鈴を外したという事情があるそうです(住職の話)。

そういうことも考慮に入れますと、我々の現在のおおかたの常識を裏切って、寺における「鈴」と「鰐口」の隣り合わせは、とりたてて不思議ではないということになります。

というわけで、今回の作品では<Shrine>に当面「s」をつけることで、元来荒ぶる神で後に学業の神様に転じた(亀戸の)「天神さま」を初め、現在は主に商売繁盛の御利益を担っている諸々の「神様・仏様」を、一緒くたにミックス・アップし、映像上での神仏融合をたくらんでいます。

「神仏のラッシュアワー」と呼ばれ、良くも悪くも人々が現世利益にまみれていた江戸後期に思いを馳せながら、「神も仏もあるものか」という気分に浸るのもまた、一興です。


(*2)

まずは、褐鉄鉱という多少耳慣れぬ言葉から始めたいと思います・・・。“褐鉄鉱”とは針(しん)鉄鉱または鱗鉄鉱が水を吸着したもので、自然界での水酸化鉄の集合体の総称。沼沢(しょうたく)・湖沼・湿原・浅海底等で含鉄水が空中や水中の酸素により、またバクテリアの作用により、酸化・中和し、水酸化鉄として鉱泉の流路に沿って沈殿したものである。さらに鉄バクテリアが自己増殖して細胞分裂を行い固い外殻を作ったものが褐鉄鉱の“団塊”で(数ミリから数メートルのものまで)水辺の植物である葦(あし)・茅(かや)・薦(こも)などの根を地下水に溶けた鉄分が徐々に包み、根が枯死し、周囲に水酸化鉄を主とした固い外殻ができる。こうしてできた団塊の内部が、滲透した地下水に溶解し、内核が脱水収縮して外壁から分離し、振るとちゃらちゃら音の発するものができる。これを今は鳴石(なりわ)・壺石、あるいは高師小僧(たかしこぞう)と称し、太古は「すず」と称していた。自然にできた鈴である。沼沢・湿原に生える葦・茅・薦のような植物の根に好んで形成されるのは、こうした植物の根から水中に含まれている鉄分を吸収して成長するからである。

さらに、かつて葦・茅・薦のような夭本(かほん)植物自体をひろく「すず」と称していた。便宜的には、植物の「すず」、鉱物の「スズ」としておこう。

湿原の葦・茅・薦の根に球・楕円・冠状になった褐鉄鉱の団塊が密生した状態が「鈴生」(スズなり)である。

弥生時代において、人々は狩猟・農耕具の材料として鉄を求めること切であって、そのため製鉄の貴重な原料である「スズ」の生成を待ち望み、生成を促進させるために呪術をおこなった。

つまりその「模造品」を作って「スズ」のできそうな湖沼を見渡す山の中腹の傾斜地で、これを鳴らしては仲間の「スズ」の霊を呼び集め-後の湛(たたえ)神事-、あるいは地中に埋葬して同類の反映を祈った。一種類感呪術である。それが鈴であり鐸(さなぎ=おおすず)であった。神霊の声として聞かれた「スズ」。

「宮廷鎮魂祭」などにおいて鈴や鐸を振り鳴らして鎮魂(招魂、タマフリ)

の祝儀とするようになったのは、ずっと後の時代である(真弓常忠-まゆみつねただ-「古代の鉄と神々」を再構成)。


New Atlantis

音響研究所もあります。あらゆる音響と、その発生方法を試験し実験するところです。あなたがたのところにはない和音があり、四分の一音とそれ以下の運音などです。あなたがたの知らないいろいろさまざまな楽器があり、あなたがたのところのものより美しいものもあります。優雅で美しいいろいろな鐘や鐘楽もむろんあります。小さい音を大きく深いものにして出します。同様に大きな音を細く鋭くします。いろいろな震音やさえずりのような音を出します。それは元の形では破れていないものであります。あらゆる文節の音や文字の音や、また獣類や鳥類の声や調べを出したり模倣したりします。耳にあてると聴力を非常に増すような、ある補助器もあります。いろいろふしぎな人工のこだまもありまして、声をいく度も反射し、まるでそれを投げつけるようなものもあります。また、声をきたときより高くしてはねかえすものもあり、いっそう鋭くするものやいっそう深くするものなどがあります。そうです、声を、受けたものとはちがう文字の音や文節音にしてかえすものもあります。筒や管で妙なふうに曲がった線や、距離にしたりして、音響を伝える方法もあります。」

フランシス・ベーコン『ニュー・アトランティス』New Atlantis(日本の寛永元年に当たる1624年頃に執筆された)/中央公論社「世界の名著」より。成田成寿訳


//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


(更新: 2016/09/07)