ボリビア旅行記 ウユニ塩湖

塩湖観光日はわりと時間に余裕があり、ゆっくり起床。疲れも取れてスッキリ!といきたいところだが、どうも高山病の症状が少し出ているようで、頭痛、軽い吐き気がある。悪寒もあったが、10日ほど前の黄熱病予防接種の副作用もあったかもしれない。日本から持ってきた頭痛薬を飲んで、出発まで安静にし、やや回復。

ガイド氏が迎えに来て、出発。塩湖に向かう前に、ホテルの目の前に生鮮市場があるというので案内してもらう。


市場脇に停めてある車のトランクに、解体されたリャマの肉が。こちらでは割りとよく食べるみたい。市場の中には、たくさんのじゃがいもやフルーツ。ガイド氏によれば、じゃがいもは数百種類が栽培されているとのこと。市場を出たところで、露店で売っているウチワサボテンの実をガイド氏が勧めるので試食。つぶつぶの種がやや口に残るが、意外と甘くて、みずみずしく、美味しい!キウイに少し似てるかな? 一個完食したところで、ガイド氏が「食べると体が反応して熱が出ちゃうことがあるんですけどね」と。そういうことは先に言ってほしい…。


車に乗って、まずは「列車の墓場」へ。ウユニ村を出てすぐのところに、使われなくなった列車がいくつも放棄されている場所がある。落書きも多いが、Asi es la vida. だって。人生なんてこんなもの、くらいの意味かな?



再び車に乗り、塩湖玄関口のコルチャニ村へ。

製塩業の村らしく、作業場を見せてもらう。塩、塩、塩。



塩湖観光の拠点のため、土産物屋の露店も出てはいるが、あまり商売っ気が感じられず、売り込んできたりふっかけてきたりしない。例えばインドの観光地なら、日本人を見つけるや人だかりができるのとは大きく違う。絶景の世界遺産として注目され始めたとは言え、まだまだ観光地化はこれからなのかも。ちなみに、ここの有料トイレは、水が流れないのはもちろん、まさかの便座レスだった。

いよいよ塩湖湖岸へ。ドライバー氏が手配してくれた長靴に履き替えて、じゃぶじゃぶ入ってみる。思っていたより深く、20センチメートルくらいはあったかな。この辺は人や車の出入りがあるからか、水の透明度は低く、また波も立っていて、鏡張りのようにはなっていない。車に乗って、塩湖中心に向かって進水!




しばらく車が走ると、湖面が鏡となって雲が写りはじめ、息を呑む。


車の列は、すべて鏡像がセットに。

空は広く、聞こえるのは車のエンジン音と、タイヤがサーっと水を切る音だけ。

塩湖中心部の「塩のホテル」で昼食。壁や机、椅子がすべて塩でできている。昼食は、ドライバー氏自ら調理してくれたサラダほか、パスタ、チキンフライ。このホテルで各プライベートツアーのガイドなりドライバーなりが何か調理して自分の客に出す、というのが慣例の模様。



食後は塩のホテル付近を散歩。最初の湖岸に比べて、この辺はとても湖面の反射がキレイ。みんな思い思いに写真撮影などを楽しんでいる。


塩のホテル横に立つ各国の国旗。ボリビアのは、正式の国旗と、ウィファラ(原住民アイマラ族の旗)。


車は塩だらけ。ゆっくり走らないと塩水が内部まで入って故障しちゃうらしい。

湖底の塩は、1メートル弱の六角形を形成する。面白いなぁ。

塩の結晶。湖底から探して拾える。

車の上に乗って移動する人たち。

自分も車の上に乗って。



さきほどの塩のホテルから少し離れた。

製塩のための塩採り場、かつ、観光客の写真撮影スポット。


長靴も塩を噴いている。

湖岸寄りの場所に、ガスが沸いているスポットがある。近くに火山があるとのこと。この一帯だけ、湖底が赤茶けていて、少し水深がある。



塩を噴いている立て杭。

飛んできたフラミンゴの群れ。

夕暮れに差し掛かり、空が赤くなり始める。

ウユニ塩湖の夕焼け。感動…。





ウユニ村に戻る。オルーロに限らずカーニバルの季節であり、ウユニ村でもお祭り。翌朝、道端に酔っ払いが寝ているのを一度ならず見かけたが、ガイド氏によれば、カーニバルの季節は大量の酒を朝まで飲むとのこと。