本屋のほんね このページをアンテナに追加 RSSフィード

2005-01-26

書店ブックオフ対策 書店用ブックオフ対策を含むブックマーク 書店用ブックオフ対策のブックマークコメント

というほど大げさなものではありませんが、目の前にブックオフに出店されたらびびってしまうのが人の子というものです。私も一度5メートルの道を挟んだお隣に出店されたときには、売上30%ダウンは覚悟しました。下手したら閉店だなぁと。実際町田スーパーブックオフレベルの店だと間違いなくそうなってたでしょうが、出店してきたのは平均的な100坪ほどの店でした。その規模であれば、何とか戦えるチャンスもあるものなのです。結果的にその店は5%ダウンとなりましたが、今もかろうじて生き残っています。分析をおこなった結果、こういう対策が有効なのではないかと。

その1 勝てないジャンルは切り捨てよ!

新刊書店が新古書店に絶対に勝てないジャンルというのがあります。それが文庫です。そもそも文庫というのは単行本の廉価版という意味合いが強く、コンテンツとしては書き下ろしを除いてほとんどが過去に出回ったものです。ということは、新刊単行本時に購入せず、文庫落ちを待つ人たち、というか文庫を購入する人たちのニーズというのは、そもそも「廉価」という要素が非常に大きいと言えます。このジャンルでは、商品の鮮度があまり問われないことから、品揃えが豊富で値段も安いブックオフには100%勝てません。文庫は切り捨ててください。売場圧縮です。

その2 文芸ロングセラーは切り捨てよ!

昨今の風潮と逆を述べているわけですが、文芸書なんか特にそうでして、新刊だけ売ればよろしいのです。1年もたてば半額でブックオフに並んでますから、勝てるわけがないのです。ブックオフ出店で一番ダメージを食らうのは、この文芸書と文庫ですね。つらいです。

その3 フェアとPOPに命をかけよ!

品揃えの量と価格で勝負できなければ、できるところは「質」だけですね。坂本社長はブックオフではMDを放棄したと言っています。書店にできるのは、このMD。これすら出来ない店はそもそも存在する意味がありません。新刊を中心としたMDに命をかけ、ここで差別化しましょう。ブックオフでは仕掛け販売などはできません。

その4 コミックの巻抜け厳禁!

ブックオフが出店して、ダメージを受けそうで受けないのがこのコミックです。意外ですが、売上は大して変わりません。というのもブックオフでは人気シリーズや最新刊は入手できないため、結局新刊書店で購入するんですね。おまけにブックオフには漫画好きが集まりますので、集客効果もあったりしてすぐそばにある自店の方にも影響して入店客数が増えたりします。おお、新刊コミックの売上があがるじゃないですか。あと、ブックオフのユーザーは、ブックオフでシリーズをまとめ買い→でも揃わない巻がある→揃わなかったやつだけ新刊書店で購入という行動パターンをとりますので、巻抜けは厳禁です。仕入能力についてはブックオフよりも上なんだ、ということをお客様にはっきりさせておくためにも、置いてあるタイトルの巻数は常に揃えておきましょう。ただし万引きには注意しましょう。

その5 雑誌の配本と学習参考書を増やそう!

これはブックオフによる集客効果で入店客数が増えた場合の話です。雑誌の売上が逆に上がってしまいます。ブックオフが取り扱っていない商材は、逆に売上があがるんですね。ビックリです。同様のジャンルに学習参考書というのがあります。これも中古の学習参考書というのが市場にあまり存在しない(書き込むから)ため、ニーズが新刊書店に集中するのです。ブックオフにも弱点はあるんですね。この売上増分でちょっとでも文庫と文芸書のマイナス分をカバーしましょう。

その6 ブックオフの苦手ジャンルはしっかり揃えましょう。

たとえば道路地図や旅行ガイド。これはブックオフでは売れません。だって古いから。予約したいレストランがなくなってるかもしれないし、新しくバイパス道路が開通しているかもしれませんからね。

ビジネス書。これもブックオフでは売れません。ビジネス書も内容がかなり時事に絡むので古いものは売れません。2003年経済大予測!なんて本が今売れるわけがないのです。

アイドル写真集。発売日に売上最大瞬間風速を記録するようなものは、ブックオフの影響は受けません。攻略本もそうかな。

細木数子六星占術、これもです。英検問題集とか就職資格試験関連の毎年年度版がでるものは、ブックオフの苦手ジャンルといえます。

こういう新しい情報がバリューになるジャンルは、たとえブックオフが隣に出来ても売上は変わらないのです。しっかりと棚は維持しましょう。あと不思議なのは料理などの婦人家庭系の実用書も大して影響をうけないんですよねー。実用書のコンテンツ自体は内容に大差ないのでちょと不思議な現象ではあります。おそらく奥様方は本のデザインのセンスやレイアウト構成、写真などが、年々進化してきているのを微妙に感じ取られて、古い本を無意識に敬遠されるのかな?とも思ったりもしていますが、本当のところはよくわかりません。その辺が分かれば、さらに有効な対策をうてるかもしれませんね。

ではこのへんで。

路下路下 2005/01/27 12:42 「ゾンビ屋れいこ」をブックオフで探しているのですが、一向に見つかりません・・・。新刊で買うしかないか(でも新刊でもなかなかない)。

fluiflui 2005/01/27 20:20 地図に関して、ブクオフへ来店するお客は「早急に番地を調べたい」方が多いので、道路情報はあまり影響していないようです。それと、雑に扱われやすいものなので、買い取れる状態で来る(=BOの店頭に並ぶこと)が稀ですね。

chakichakichakichaki 2005/01/28 12:54 fluiさん貴重な情報ありがとうございます。地図に関しては、商品鮮度の問題よりも仕入の問題に起因する供給不足という問題(学参と同じ)が大きいということですね。勉強になりました。

みんみん 2005/01/31 11:21 婦人系実用書に関してですが、同じジャンルの本は普通一人1〜2冊しか持たないからじゃないでしょうか? 料理の本など1冊で全部すめばその方が便利です。この1冊をずっと使いたいと思えば、やっぱり最新版を買います。おっしゃるように毎年毎年内容的にはあまり変わっていないのですが、長く使うからこそ新刊で買いたいと思うのですよ。(笑)

MDMD 2005/02/02 21:42 マーチャンダイジングの事だと思っているのですが、
セール程度でしたら、時々ブックオフでもやってます。
勿論、戦略的に仕入れを変えられる訳では無いので、
一定のジャンルの商品の価格を弄る程度ですが。
これが、全国ないしは、地域統一かと思っていたら、
その店独自だったりするんですよね。
こういうのって、独断でやってるんでしょうかね?

chakichakichakichaki 2005/02/03 23:22 みんさんコメントありがとうございます。その心理はちょとわかる気もします。長く使うものほどいいものを、ですね。なるほど。
MDは仰るとおりマーチャンダイジングのことです。個店では取り組みもやっているようですが、やはり規模が限定されます。日経BPの「ブックオフの真実」という本の120ページ目で坂本社長が語っているのですが、最初は芥川賞直木賞作家コーナーにしよう、とかこの一角は松本零士、手塚治虫コーナーを作ろうとか、昨年亡くなった作家の追悼コーナーを作ろうとか考えたけれども、思った本が仕入れできなかったので、FC化の早い段階でマーチャンダイジングは放棄した、そうです。その代わりの価格戦略がFCの要であると語っていました。
店によっては独自にMDを追求しているところもあると思いますが、ブックオフではなかなか難しいようです。

JavaBlackJavaBlack 2005/07/15 07:27 技術専門書が抜けてますよ。技術書/専門書は買う人が極めて少なく売る人となるとさらに少ない。最新の優れた技術書がブックオフに並ぶことはまずないので、ほぼ100%新刊書店で買ってます。もっとも、単価は高いものの数の上では圧倒的に少ないので、利益としては意外なほどに少ないのかもしれません。
この程度の工夫は大したこと無いとはいうものの、それだけの努力さえもしていない新刊書店は多いのでしょうね。

hirhir 2005/07/18 01:12 時たま、割と新しめ(現役の言語やOSとか)の技術書が
新品同様のきれいな状態でぽんとブックオフに
置いてあることがあって、非常に不思議に思ったり
するんですが。

いろいろ売り払われた理由は考えるんですけど、
いまいち説得力のある理由が浮かばず……

JavaBlackJavaBlack 2005/07/19 00:18 たとえば内容に見るものがなかったとか、間違いが多くて役に立たなかったとか、仕事で使うと思ったから買ったのにそのプロジェクトがポシャって使い道が無くなったとか、会社が潰れたのでもういらないやとか、いろいろ考えられます。

くりくり 2005/10/02 12:51 新刊書店がどんどん文庫の品揃えを減らすのは悲しいけれど、
生き残りのためには仕方ないのかな。

よくいくブックオフの文庫コーナーは
105円コーナーに上巻をおいて
下巻は普通のコーナーにある。あれはかなりずるいとおもった。

mikkumikku 2006/08/10 02:22 MDは個々の店独断でやってますw
序でにいうと各店舗が独自に戦略練ったりもしてますね。
そうしないと本が売れなくなってきている現代
では生きていけないので。
私の働いてる店はあまり大きい方ではないのでそういった事が大事だったりします。
でも、お客様に気持ちよく買い物して頂くため本やディスクは綺麗に加工して出来るだけ新品の状態に近づけ、更に他の中古販売店より安く…。
確かに巻抜けはお客様は新書店さんにいって買うという方がおおいですね。
実際私もです(笑)。
ウチの店長もなにかと苦労してるんで私は大学卒業まではブックオフという最大手古本屋で働くつもりです。

なんだか私的なことになりましたが、新書店さんもお互い頑張って働いて相乗効果を狙っていきましょうww

tt 2006/10/25 14:50 婦人家庭系の実用書に関して、少し。
私の母もそうなのですが、とくに年配の女性は古本は不衛生なので嫌がる傾向があります。
古本嫌いは確かに女性に多い気がする(友人などを見ていて)ので、最近のデザインのかわいらしい本が増えたことも含めて婦人向けはやっぱり新品が強いのでしょうね。