本屋のほんね このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-09-23

雑誌返品をやめてみたら? 雑誌返品をやめてみたら?を含むブックマーク 雑誌返品をやめてみたら?のブックマークコメント

取次の方から面白い話を聞く。

「chakichakiさん、ちょっとご相談があるんですけど」

「はい、なんでしょう?」

「雑誌の返品、やめたらどう?って案がでてるんですけど」

「え?それは雑誌を買いきりにするってことですか?」

「いやいや、そうではなくて、返品分の入帳はされるんです。ただ、送り返すのをやめるっていう話です」

「?」

「今までの取次って、雑誌の売上確定は「送品−返品⇒売上」で計算してたじゃないですか。これだと返品で戻ってくるまで売上が確定ができないんですよ。それをもう書店のPOS売上のデータで確定にしてしまっていいんじゃないかっていう案が出てるんです。そうなったら、売れ残りを送り返してもらう必要が無いんです」

「ほう!それは大胆な案ですね」

「この方法に変えると、今まで「送品−返品⇒売上」だったのが、「送品−売上⇒返品」になるので、売れなかったやつは全部返品入帳されるんですよ。仮に書店で万引きが発生してもこれまでは書店負担になっていたのに、この方法だと返品入帳されるから書店負担にならないんですよね」

「それはすごい。ということは、逆に言うと売れなかったやつは、極端な話、何をしようと返品入帳されるってことですか?書店的には転売してもいいわけですから、不正の温床になりそうな気もしますが」

「まあ、そのへんはもちろん折込済みなんでしょうけど」

「それのロスを差し引いても輸送費をはじめとした返品にかかっている設備投資コストを考えるとペイできると考えてるってわけですね」

「どうでしょう、この企画、実際やってみたら書店の方は喜びますかね?負担は減るんでしょうか?」

「返品輸送費を負担している地方の書店はその経費がさがるので○ですね。でも残った雑誌を事業ゴミで出すことを考えると、その分は相殺。作業量的には、今は無伝返品になっているから劇的に負担が減るというわけではないですが、さっきの万引きの件やあと売上データが迅速に次の配本に生かされるという意味では、書店的にはメリットのほうがが大きいような気がします。でも逆にこの企画、出版社取次的にはどうなんですか」

「もともとこの企画は出版社さん側から出た企画なんです。そこは大丈夫だと思いますよ」

色々なケースを想定してみましたが、考えれば考えるほど、この企画は合理的な気がしてきました。でも雑誌の売れ残りが古紙化されずにゴミになってしまうっていう問題はあるか。今まで実現されていないということは、他にもどこかに落とし穴があるのかもしれないなぁ。

nyamairenyamaire 2008/09/23 13:20 今の所、古紙相場が高いからか、
事業ゴミにせずとも業者に連絡取れば引き取ってもらえると思います
ここ一年位はこっちがお金貰えたりします。
ただ、古紙需要は10年単位くらいで波があって、
そろそろまた下火になりそうではありますが

一書店員一書店員 2008/09/23 13:45 増刊別冊も期限で精算してもらえるなら、返品忘れや抜き漏れの心配無いから良いのですがね。
ただ大型店のように、返品も大量な店だと、ゴミ処理もかなり大変かも。
でもやってみる価値はありますね。

書店員ではないけれど書店員ではないけれど 2008/09/23 14:09 確かに古紙はお金になりますね。
うちのマンションの紙ゴミは、独自に業者に引き取ってもらっていて、ここ数年で結構な金額が貯まったようです。

T-norfT-norf 2008/09/23 16:50 本屋じゃなくてシステム屋の発想ですが、ICタグを入れてシリアル番号を付けて、売れた商品、万引きされた商品、売れ残った商品をレポートするような仕組みを公共投資的に作れるといいと思うんですがどうでしょう。

シリアル番号管理で、盗品や横流し品はチェックでき万引きや不正も抑制できるし、いろいろと便利なシステム化も進むと思います。ただ、問題はコストでしょうかね。

ご参考:
http://www.atmarkit.co.jp/frfid/special/5minrf/02.html

元中二店長元中二店長 2008/09/30 17:47 chakichakiさん、ご無沙汰してます。
なかなか面白い発送ですね。落とし穴を考えてみました。
この仕組みの場合、返品期限内に書店さんが商品撤去をせずに、入帳後に販売してしまったらどうなるんでしょう?
書店としては、仕入れていない商品の売上げが上がってしまう事になって、経理面からみるとNGのような気がします。意図的に返品せずにバックナンバーコーナーを作ることも原則出来なくなりますよね。なんかほかにもあるような気がしますが、ぱっと思いついたのはこのくらいです。

chakichakichakichaki 2008/09/30 21:46 なるほど。確かに経理的に見ると、監査で刺されそうな気がしてきました。別会社を通して伝票操作をするという逃げ道も考えましたが、これもよく考えたら粉飾か。
委託契約の条項を拡大解釈するか、もしくはこの制度を仮に運用するときに、取次とあらたな覚書をかわすことで、そこはクリアできるんじゃないかなぁという気がしますが、現行の制度上では確かにかなり黒に近いグレーゾーンになると思います。ご指摘ありがとうございました。

通りすがり通りすがり 2008/11/30 16:10 某社の雑誌の一部を切り取って送ると返品扱い完了というのがありますがアレが現状で行える簡略化の限界なんでしょうね。
あとは漫画雑誌の雑誌の原価は売値の3倍なんだとか。
原価割れしてる例については返品不要を推進したがる所もありそうですね。

おんせんここあおんせんここあ 2009/04/25 13:57 よく一般のひとには書店に返品された本は全て出版社まで返品されると思っている方がいますが、書籍は出版社まで完全に返品されますが、雑誌は完全な姿で出版社まで返品されることはありません。
大体の場合、雑誌は取次ぎにて表紙のみを取り外して出版社に送り返して売り上げの精算を行います。
そういう意味では返品処理をしているのは主に取次ぎなので桶川などに行ったことがある人はみたこともあるかもしれません。この話題は取次ぎの立場としてみた場合ものすごくめりとの大きい話です。処理の設備が省けるのでかなりの経費節減が見込まれますが、ココの書店で古紙の処理をすることになるのでエコになるかどうかはものすごく微妙です。たぶん産廃が増えるのは間違いないでしょう。

もっとシステムでかためる事ができればモラルハザードも起きないと思いますが、現状では難しいかもしれませんね。書店よりもキオスクなどの即売部門の方が向いているように思います。東京即売・関西即売などにはいい話ですね。