Ruby on Railes 導入 (SQLiteに変えて再スタート)

ここ三ヶ月はRuby on Railsのすべての環境を再構築し動作確認を繰り返していました。一応整いましたので再スタートしたいと思います。
まず現在の環境は以下の通りです。

OS:Windows XP SP3
Ruby on Rails:Ruby 1.8.7-p248

RubyGems 1.3.6

Rails 2.3.5
DB:MySQL 5.0.67

SQLite 3.6.23
IDE:NetBeans 6.8
DB Management Tool:MySQL tools 5.0-r17

SQLite Manager 0.5.12 on Firefox 3.5



[1] Ruby on Rails 導入

1.Rubyのインストール
RailsRuby上のパッケージとして作られています。まずRubyをインストールしましょう。
1-1.Rubyのダウンロード
Rubyの公式サイトhttp://www.ruby-lang.org/jp/からruby-1.8.7-p248-i386-mswin32.zipをダウンロードします。
(1) http://www.ruby-lang.org/jp/を起動する

(2) 右側メニューの中にある[ダウンロード]と書かれたリンクをクリックし、開かれたページにある環境バイナリから[Runby-mswin32]と書かれたリンクをクリックする

(3) 左側メニューのdownloadからReleaseと書かれたリンクをクリックする

(4) 1.8.7のruby-1.8.7-p248-i386-mswin32.zipを適当な場所にダウンロードする

1-2.Rubyのインストール
(1) Ruby-1.8.7-p248-i386-mswin32.zipをCドライブ直下に解凍する

(2) 出来上がったruby-1.8.7-p428-i386-mswin32フォルダの名前をRubyに変更する

(3) C:\Ruby\binにPATHを通す
[コントロールパネル]→[システムとメンテナンス]→[システム]→[システムの詳細設定]
[詳細設定]タブの環境変数;C:\Ruby\binを追加します。

(4) Rubyの動作を確認する


コマンド プロンプト
C:\>ruby -v
ruby 1.8.7 (2009-12-24 patchlevel 248) [i386-mswin32]

2.RubyGemsのインストール
Rubyライブラリやアドオンプログラムなどのパッケージを管理プログラムです。以降の多くのプログラムは、このRubyGemsを使って導入されます。

2-1.RubyGemsのダウンロード
(1) http://rubyforge.org/frs/?group_id=126を起動する

(2) 最新版であるrubygems-1.3.5.zipを適当な場所にダウンロードする

2-2.RubyGemsのインストール
(1) rubygems-1.3.5.zipを適当な場所に解凍する

(2) Setupを実行する


コマンド プロンプト
C:\rubygems-1.3.5>ruby setup.rb
RubyGems 1.3.5 installed
:
:

                                                                                                                                                                                        • -

RubyGems installed the following executables:
C:/Ruby/bin/gem

(3) gemの動作確認をする


コマンド プロンプト
C:\rubygems-1.3.5>gem -v
1.3.5

3.必要になりそうなライブラリを追加する
この章に掲げてあるURLは、そのほとんどが不変的ではありません。該当するページがなかったり、該当するコードがなかったりした場合は、Googleなどで検索することを薦めます。

3-1.opensslにあるDLL(暗号化ライブラリ)のダウンロード
(1) http://downstairs.dnsalias.net/shared/open_sslを起動する

(2) 次のファイルを適当な場所にダウンロードする
openssl-0.9.8e_WIN32.zip

3-2.DLLの追加
(1) 下記のファイルを適当な場所に解凍する。
openssl-0.9.8e_WIN32.zip

(2) 解凍したbinフォルダにあるdllファイルをc:\Ruby\binへコピーする
libeay32.dll,ssleay32.dll

3-3.readline(文字列入力用ライブラリ)・zlib(データ圧縮展開ライブラリ)のダウンロード
(1) http://jarp.does.notwork.org/win32/を起動する

(2) 次の2つを適当な場所にダウンロードする
readline-4.3-2-mswin32.zip
zlib-1.1.4-1-mswin32.zip

3-4.DLLの追加
(1) 下記のファイルを適当な場所に解凍する
readline-4.3-2-mswin32.zip
zlib-1.1.4-1-mswin32.zip

(2) 解凍したそれぞれのbinフォルダにあるdllファイルをc:\Ruby\binへコピーする
readline.dll
zlib.dll

3-5.iconv(文字コード変換ライブラリ)のダウンロード
(1) http://www.dave.burt.id.au/ruby/を起動する

(2) iconv.zipを適当な場所にダウンロードする

3-6.DLLの追加
(1) iconv.zipを適当な場所に解凍する。

(2) 解凍したフォルダにあるsoファイルとdllファイルをc:\Ruby\binへコピーする
charset.dll,iconv.dll,iconv.so

4.Ruby on Railsのインストール
Webアプリケーション用フレームワーク

4−1.Railsのインストール
(1) gemでRailsをインストールする


コマンド プロンプト
C:\Ruby>gem install rails --include-dependencies
INFO: 'gem install ^y' is now default and will be removed
INFO: use --ignore-dependencies to install only the gems you list
Successfully installed rake-0.8.7
Successfully installed activesupport-2.3.5
Successfully installed activerecord-2.3.5
Successfully installed rack-1.0.1
Successfully installed actionpack-2.3.5
Successfully installed actionmailer-2.3.5
Successfully installed activeresource-2.3.5
Successfully installed rails-2.3.5
8 gems installed
Installing ri documentation for rake-0.8.7...
Installing ri documentation for activesupport-2.3.5...
Installing ri documentation for activerecord-2.3.5...
Installing ri documentation for rack-1.0.1...
Installing ri documentation for actionpack-2.3.5...
Installing ri documentation for actionmailer-2.3.5...
Installing ri documentation for activeresource-2.3.5...
Installing ri documentation for rails-2.3.5...
Installing RDoc documentation for rake-0.8.7...
Installing RDoc documentation for activesupport-2.3.5...
Installing RDoc documentation for activerecord-2.3.5...
Installing RDoc documentation for rack-1.0.1...
Installing RDoc documentation for actionpack-2.3.5...
Installing RDoc documentation for actionmailer-2.3.5...
Installing RDoc documentation for activeresource-2.3.5...
Installing RDoc documentation for rails-2.3.5...

インストールの内容からRailsは複数のパッケージから構成されているのがわかります。

パッケージ内容
Rails プロジェクトのひな型の作成、モデルやコントローラの生成、ディスパッチャ機能などが含まれている
ActiveRecord データベースへのアクセスを行うためのクラスを集めたパッケージ
ActionPack リクエストを受け取り、適切な処理を扱うActionControllerと画面への表示を扱うActionViewからなるパッケージ
Activesupport Ruby on Railsを含めたRubyアプリケーションの開発をより行いやすくするためのライブラリ群
Actionmailer メールの送信やメールの本文の解析を行うパッケージ
Activeresource RESTを使ってWebサーバ間でサービスを行うためのパッケージ
Rack Webアプリ用のフレームワークとWebサーバの間を取り持つライブラリ群

5.SQLiteのインストール
データベースを管理するプログラムです。Railsでは、SQLite3・PostgreSQLMySQLOracleDB2など、さまざまな種類のデータベースを扱うことができますが、今回はRails2.0でデフォルトとなったSQLiteを使います。SQliteはサーバとしての動作はせずアプリケーションとして動作するため、小規模のデータベースにはうってつけで、組込用アプリケーションに多く用いられています。

5−1.SQliteのダウンロード
(1) http://www.sqlite.org/download.htmlを起動する


(2) For Windows の中からsqlite-3_6_23.zipとsqlitedll-3_6_23.zipをダウンロードする

5−2.SQLiteのインストール
(1) sqlite-3_6_23.zipを適当な場所に解凍する

(2) 解凍したフォルダにあるsqlite3.exeをc:\Ruby\binへコピーする

(3) sqlitedll-3_6_23.zipを適当な場所に解凍する

(4) 解凍したフォルダにあるsqlite3.defとsqlite3.dllをc:\Ruby\binへコピーする

(5) 動作確認


コマンド プロンプト
C:\Ruby>sqlite3
SQLite version 3.6.23
Enter ".help" for instructions
Enter SQL statements terminated with :. ";"

sqlite> .quit
c:\Ruby>

SQLiteはsqlite3でアプリケーションは起動し.quitで終了します。
ただしRuby on Railsでは内部で実行するため、この作業は実際は不要です。

6.データベースアダプタのインストール
Rubyからデータベースをアクセスするためのアダプタです。

6−1.データベースアダプタのインストール
(1) gemでインストールする


コマンド プロンプト
C:\Ruby>gem install sqlite3-ruby –y
INFO: ‘gem install –y’ is now default and will be removed
INFO: use –ignore-dependencies to install only the gems you list
Successfully installed sqlite3-ruby-1.2.5-x86-mswin32
1 gem installed
Installing ri documentation for sqlite3-ruby-1.2.5-x86-mswin32...
No definition for _wrap_new_CallbackDate
No definition for _wrap_CallbackData_proc_set
No definition for _wrap_CallbackData_proc_get


No definition for _wrap_sqlite3_result_text16be
No definition for _wrap_sqlite3_result_value
No definition for _wrap_sqlite3_aggregate_context

7.NetBeansのインストール
オープンソース統合開発環境IDE Integrated Development Environment)です。
すでにJDKがインストールされている場合は

7−1.JDKのダウンロード
(1) http://java.sun.com/javase/ja/6/download.htmlを起動する

(2) Java SE Development Kit (JDK)のダウンロードボタンをクリックする

(3) jdk-6u14-windows-i586.exeをクリックし、適当な場所にダウンロードする

7−2.JDKのインストール
(1) jdk-6u14-windows-i586.exeを実行する

7−3.NetBeansのダウンロード
(1) http://ja.netbeans.org/を起動して、Download FREE NetBeans IDE 6.8ボタンをクリックする

(2) 必要なインストーラを選択する。今回はRubyを選択する(すべてでも構わない)

(3) 適当な場所にnetbeans-6.8-ml-ruby-windows.exeをダウンロードする

7−4.NetBeansのインストール
(1) インストーラを起動する

(2) スタート画面で、[次へ]ボタンをクリックする

(3) 内容をしっかり確認し同意したなら、[次へ]ボタンをクリックする

(4) インストール先に変更がなければ、[次へ]ボタンをクリックする

(5) [インストール]ボタンをクリックする

(6) インストール中の画面が表示される

(7) セットアップ完了画面が出るので、[完了]ボタンをクリックする

(8) NetBeansを起動する

(9) プラットフォームの変更
実際にプロジェクトを実行しようとしたとき、「Webサーバに接続できませんでした。http://localhost:3000/を表示できません。」というエラーメッセージが出てWebrickが起動しないことがあります。
これは、インストールのときRubyから情報をうまく吸い上げられなかったため、プラットフォームが正しく設定されていないことによります。
「ツール」→「Ruby プラットフォーム」を選択し、「プラットフォームの追加」でRubyを追加します(C:\Ruby\bin\ruby.exeを選ぶ)。ついでにJRubyをプラットフォームから削除しておくとよいでしょう。



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