図書館で借りるJAZZアルバム−その97−

連休最終日だというのに、ロクに片付けもできずに本の山脈が存在する書斎にて、中小企業診断士が聴く、図書館で借りたジャズCDアルバムの紹介です。



1枚目は、アーチ―・シェップ・カルテットの「フレンチ・バラッズ」です。


テナー・サックスの強烈でメローな音色が冒頭より炸裂。思わず、渋いと唸りたくなる。


このアルバムは、アルバム作製当時、パリに在住していたサックス奏者のアーチー・シェップシャンソンの名曲に取り組んだもの。


ジャズは、どの国の曲を取り上げても、それをいかにジャズとして仕上げていくものなのかということを感じさせてくれる。粋なシャンソンが、こんなに熱く、パワフルで、そして哀愁に満ちた曲になるのである。


それにしても、アーチ―のテナー・サックスの音色は、聴く者の魂を揺さぶるような感動的なものだ。


フレンチ・バラッド

フレンチ・バラッド


メンバー:アーチ―・シェップ(ts)、ハロルド・メイバーン(p)、ジョージ・ムラツ(b)、ビリー・ドラモンド(ds)


曲目
1. これからの人生
2. 小さな花
3. 枯葉
4. 詩人の魂
5. ジジ
6. パリの四月
7. パリの空の下
8. デジャ・ヴ



2枚目は、ハービー・ハンコックマイケル・ブレッカーロイ・ハーグローヴの「ディレクションズ・イン・ミュージック〜マイルス&コルトレーン・トリビュート」です。


豪華なメンバーが集まって演奏しています。マイルス&コルトレーン生誕75周年企画によるアルバムだそうです。


録音は2001年10月トロントのマッセイ・ホールにて行われています。


すべてマイルスとコルトレーンにちなんだ曲を演奏しています。


おなじみの曲もたくさん含まれていますが、といっても、そこはここに集まった顔ぶれ、新たなアレンジで演奏しています。


マイケル・ブレッカー無伴奏のテナー・サックスソロが展開される5曲目が圧巻、これは聴くに値しますよ。



メンバー:ハービー・ハンコック(p)、マイケル・ブレッカー(ts)、ロイ・ハーグローヴ(tp、flh)、ジョン・パティトゥッチ(b)、ブライアン・ブレイド(ds)


曲目
1. ザ・ソーサラー
2. ザ・ポエット
3. ソー・ホワット / インプレッションズ
4. アレッツ
5. ナイーマ
6. トランジション
7. マイ・シップ
8. Dトレーン(デディケイテッド・トゥ・コルトレーン