なぜ桃太郎はキビ団子ひとつで仲間を増やせるのか？

読書本の紹介です。

今回読み終わった本は、岩崎聖侍著、「なぜ桃太郎はキビ団子ひとつで仲間を増やせるのか？−儲かる会社は知っている！−」です。

「エッ！何この長いタイトル？　それに桃太郎なんて？」と、もしあなたが思ったとしたら、もう著者の術中に嵌っているのかもしれません。私はまんまと著者の戦略に乗せられ、本書を手に取ってしまいました。

この本は、物が売れない時代に、どのようにしたら物が売れるのか、その方法を解説している本です。

なぜ桃太郎はキビ団子ひとつで仲間を増やせるのか？?儲かる会社は知っている！　?

その方法として、ポジショニング戦略、ストーリー戦略、Webマーケティングという大きく３つの方法が述べられています。

まず、他に比べてユニークな存在になるためのポジショニングが大事になります。そのためには、競争軸をどのように取るかがポイントだと述べています。

次に、売ろうとする商品なり、会社なり、経営者自身のストーリーが語れることが重要だと述べています。この部分が、本書のメインの主張部分です。

では、どうやってストーリーを作成するのでしょうか。

これは、多くの物語に共通してみられる内容を法則とした「ヒーローズ・ジャーニー」をベースとして、それをビジネスへ応用した「ヒーローズ・マーケティング」に沿って作成しようと述べています。

「ヒーローズ・マーケティング」では、次の５つの内容に沿って物語を構成していきます。

１）目標を掲げて何かを始める

２）挫折・葛藤がある

３）乗り越えるきっかけができブレイク・スル―

４）徐々にうまくいき宝を得る

５）さらに高い志を持ち、次の旅へ向かう

そして、この物語を発信するためにホームページ、ツイッターやフェイスブックなどを使って、Webマーケティングを行おうと述べています。

読んでいて、これ結構使えるって思いました。

主に中小企業をクライアントに持たれている中小企業診断士やコンサルタントの方は読まれた方が良いと思います。考え方としては、今までもあったものですが、説明の仕方としては非常に参考になりました。