田中角栄伝説

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、佐高信著、「田中角栄伝説」です。


昨年、田中角栄に関する書籍のブームの時に購入した一冊です。


田中角栄伝説 (光文社知恵の森文庫)

田中角栄伝説 (光文社知恵の森文庫)


私は、田中角栄が首相になった時は、まだ高校生でした。


しかし、テレビに映る田中角栄の喋り、口調は何か人を惹きつけるような魅力がありました。


そんな田中角栄がどのように歩み、どんな人物であったかを知りたいと思っていました。


本書を読んで、その一部を知ることが出来たと思います。


金権ばかりに目が行くが、心暖かで、ハト派の護憲論者であったことも知ることができました。


また、本書を読んで感じたのは、田中角栄よりも、もっとあくどいことをやっていても、自分の手を汚さないで、それをやっているもっと悪いというか、どうしようもない人たちもいるのだなあ・・・ということです。


なかなか面白い本でした。


本書は、『未完の敗者 田中角栄』(2014年刊)を加筆修正して文庫化したもだそうです。