『白の吐息』重さと痛さにあえてはいってゆけ

今年はいきなり爆弾低気圧だぜ?のんきなこといってんじゃねぇ
と北国の人に怒られそうだが、この曲があう季節になってまいりました。


歌詞はこちら
白の吐息

さわりはこちら
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雰囲気は「リア充爆発しろ!!」というような曲で、当時はなんだこの生ぬるいラブソングはぁああと呪詛をはいていたが、改めて歌詞をみると、実はそういったダイレクトな言葉は意外と書かれていない。


恋人たちの、まだ初々しい気配が、君、灯り、影、白く、など、そこはかとない冬の情景とともに描かれている。


サビの出だしは、『傘のカーブに落ちた白い綿雪』である。自分は南国育ちで、東京もなんだか微妙な雪しか降らないのだが、2〜3年あとになってこの部分の歌詞を何度も思い出して、どういう情景なのかなあと思うようになっていた。いまでも冬になると考えて、あんまりはっきりしていない。


聞き所は冒頭とサビだと思うのだが、そこらへんすなわち破壊力が高いところで、「リア充…!」となる箇所。でも当時はそんな言葉はなかったから、街で恋人たちをみたら、イライラっ、とするばかりでその気持ちにつける言葉をもっていなかったなあ。いまの若人は幸せだね。


シンプルでやさしい曲なのに、CHEMISTRYが歌うといきなり、どどどどどどおおん、と非モテにはのしかかってくる何かがある。そうまさにそれが肉食デュオの恋愛力。いま聴いているときは痛くてもいつかきっと報われるから、逃げちゃだめだ!


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