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2007-08-08

[]コミュニケーションの質の違いを、男女差の強調で語るべきではない

はてなダイアリー

はてなが「女子ウケ」しないなんてひどいとおもいます>< - 煩悩是道場

注目を集めている上二つの話題は、id:lovecallさんのこのエントリに発するといって良いだろう。

やっと分かったよ!ミクシィが”気持ち悪い”理由!! - べにぢょのらぶこーる

mixi女の子社会

ここから派生して、ブログ男性社会で、さらに「はてな」はそれが顕著で、女子受けしない。で、それは本当なのか、良いのか悪いのか?


私も一つ関連エントリを書いていました。

ミクシィ=ラポート・トーク、ブログ=レポート・トーク? - スマイル・トレーニング・センター

最初は私もネタというか、わかり良いお話としてそういう言い方もありかなあと思っていたし、自分もしていました。

しかし今はちがいます。

現在は上のエントリの追記で書きましたが、こう考えています。


とりあえず現時点での考えをまとめておこう。現況、mixiはつながり重視、ブログは知識・情報の伝達を重視するメディアとして棲み分けている。//たったこれだけのことを言うのに、「女の子」だの「非モテ」だのと一部感情を煽りたてかつ不正確な比喩を使う必要はないし、これは自分のことだけど、ラポートトーク・レポートトークといったあまり馴染みのない学術用語で殊更飾り立てる必要もないだろう。

http://twitter.com/chaturanga/statuses/170054662


さまざまなウェブ上のコミュニケーション・ツールは、「知識・情報伝達の重視」と「つながり重視」を両極として、その間の微妙バランスにより位置づけられる。

これが真実ではないか。

男性は前者を女性後者を好み勝ちという一般論が全然的外れなわけでもないが、そこからこぼれ落ちるものがあまりに多いし(男性的な女性もいれば、女性的な男性もいる)、男女差の強調は必要以上に感情を煽りたて、冷静な議論を妨げる。


また最近、両極の中間的なメディアと思われるtwitter等を紹介する記事にこんな記述があった。


それでもFischer教授は,あえて心理学的な分析を下すとすれば「重要なのはコミュニケーションの内容(content)ではなく,つながっているということ(connection)自体にあるのだろう*1と述べている(7月11日付のWall Street Journal掲載「Web is Now So Filled With Idle Chat, It's Almost Like Phoning」より)。

爆発的広がりを見せるソーシャル・メディア(前編):中身の無いコミュニケーションがなぜ若者に広がっているのか?:ITpro


これからどんどん増えていくであろう、こういった両極の中間的なものの性格を記述していくのに、粗雑な男女差の強調が有効でなくなるのは明らか。例えば、twitterを男女の比喩でどう表現しますか?男性女性も、時に応じて、両方のコミュニケーションを必要とするのです。


最後にもう一言。

はてなに問題があるとすれば、それは「非モテ」だとか「女の子がどうした」だとか、やたら感情を導火線にした議論が多すぎる、ということだと私は考える。その火が、議論の深まりよりも、瞬間の狂熱に終わっているケースが少なくないのではないか?

これが空気を読めない発言であることは一応承知してますが、誰も言わないようだから、記しておきます。

自分もときどきそうしてるから、これはもちろん自戒でもあります。

以上、クリリンのことでした。


このエントリの主張

・さまざまなウェブ上のコミュニケーション・ツールは、「知識・情報伝達の重視」と「つながり重視」を両極として、その間の微妙バランスにより位置づけられる。

・そのことを言うのに、ことさら男女差を強調すべきではない。

・なぜなら、男性的な女性もいれば女性的な男性もたくさんいて記述として不正確だし、無駄に感情に働きかけるから。

・また今後、twitterのようなより中間的なメディアの性格を表すのにも役立たないから。

はてなは感情を導火線にした議論が多すぎるんじゃないの?

クリリンクリリンである。




追記1:

タイトルを「男女の比喩」→「男女差の強調」に変えました。

「このエントリの主張」を追加。


追記2:

lovecallさんが新しくエントリされている。

「はてなキモイ!」という女心を代弁するょ☆ - べにぢょのらぶこーる

ぴったりのキモイ反論・議論になると思うので、トラバさせていただきます☆

キモくてすみません><


追記3:

id:mitsyghさんからトラックバックを受けました。ありがとうございます。

はてなダイアリー

男女差を強調すべきでない、という点では一致していると思います。ここは大事な点です。

ただ、mitsyghさんがおっしゃるコストの高低が決め手である、という主張にはちょっと賛成できないので、こちらにも私の考えを記しておきます。

chaturanga 『トラックバックありがとうございました。

男女差の強調で語るべきじゃない、という点では一致ですね?これは大事な点と思います。

で、mitsyghはコストの高低が決め手である、と。ただ、mixiが低コストメディアかと言われるとちょっと疑問もあります。「mixi疲れ」とか言うじゃないですか。コストを軸にしてしまうと、mixiの方が発言やコミュニケーションコストがかかっていやだ、という多くの人の説明がつきにくいと思うのですが。

たとえコストが高くても「つながり重視」の人がmixiを選択しているのではないでしょうか?』 (2007/08/08 18:02)


その後の議論はmitsyghさんのサイトで続いています。

kanoseさんもコメントされていて面白いと思いますので、そちらをご覧いただければと思います。


追記4:

ブックマークコメントくださっている方、ありがとうございます!とても参考になります。

ただ、次のような厳しいご意見もありました。

matsuoka_miki はてな, 男女, コミュニケーション 『感情を導火線にした』ってのは、単にこの方自身が感情的になってるってだけのような気も……

エントリの一番言いたい点についてではなかったのですが、一エントリにいろいろ書きすぎたかなあ、という反省はあります。確かにこれはここに書かない方が良かったかもしれません。

自分では感情的なつもりなど全くなかったのですが、感情的に見えたのならそうなのかもしれません。

ここで私は、わざわざそんなコメントをかくあなたも感情的になってるんじゃないの?と、オマエモナ無限後退を目指すべきでしょうか。

いえ、私はエントリですでにこう書きました。

自分もときどきそうしてるから、これはもちろん自戒でもあります。

以上、クリリンのことでした。

やはりクリリンクリリンなのです。


追記5(2007.8.9.):

だいぶ以前のエントリのようですが、偶然下の記事を読む機会がありました。

分かりやすさよりも正しさよりも学習に必要なものとは何か? - 分裂勘違い君劇場

学習啓蒙に第一に必要とされるのは、たんなる知識の解説ではない。

その事柄についてより注意深く考えてみたいと思わせるための、感情の刺激であり、動機付けなのだ。

それについて、「より深く知りたい」という、感情をかき立てられてはじめて、人々は、そのための「分かりやすい解説」を求めるようになる。「分かりやすさ」や「正確さ」はあくまで、感情が十分に刺激された後に来てはじめて意味があるものであって、感情の刺激のないところに、分かりやすく、正しい解説をいくら重ねても、眠くなるだけなのだ。

たしかに、これは実践的に真であると認めざるを得ません。

というわけで、わたしが当初最後に書いていた「感情を導火線にした議論が多すぎる」というのは、それ自体では批判になりません。むしろ歓迎するところとすら言える。

この点、撤回します。

もちろん火のついた議論が深まりをみせるかどうかは重要ですが。


追記6(別エントリにしてましたがこちらに移しました。):

事実事実として……

世界のはて

上の大図解を受けまして、どうやら私もその内ゲバの一員と目された節があるので一応の弁解をします。

といいますのも、先日の私のエントリ(コミュニケーションの質の違いを、男女差の強調で語るべきではない - スマイル・トレーニング・センター)にid:Masao_hateさんがブックマークをつけ、上のエントリと同趣旨のコメントを述べられていますので。

2007年08月08日 Masao_hate はてな 僕の感覚では、はてなって別に男性的空間でもないと思う。強いていえば「非主流的」。性別的非主流だったり文化的非主流だったり、とにかく非主流派には居心地が良い空間だと思う。

クリリン」とか「感情」についての話は、私のエントリを読んで、出てきたのではないでしょうか。この2つの語は、lovecallさんのエントリブックマークにはないようですし(http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/lovecall/20070808/p1)。


まず事実として、元々私のエントリはlovecallさんの記事を読んで書いたわけではありません。

然別に独立して書いたものです。

8.8の夜中にエントリして、時間は忘れましたが翌朝lovecallさんの記事を読み、たまたま内容的に関連するなと判断して「追記2」でリンクしたのです。ですから最初ululunさんがコメント欄に書き込まれたとき、lovecallさんへのリンクは付いていませんでした。

だからlovecallさんのエントリに怒りの脊髄反射をして書いたわけではありません。


それから私自身の性別や信条などどうでも良さそうなものですが、エントリの主旨からして言いますと、女性ではありませんし、フェミニストでもありません。主流派かそうじゃないかは自分では決められませんが、自意識として俺は非主流派だ!と特別感じているわけではありません。

だから一般化された女性の怒りや非主流派の何かを代弁して書いたのではなく、単に、ウェブ上のコミュニケーションツールは男女差を強調せずに記述した方が正確じゃないの、と考えエントリしたのです。


以上2点は事実です。

だから私はクリリンではありません。

ですから「クリリンクリリンである」と書いたのです。そもそも原典に当たっても、クリリンは他ならぬクリリンのことを指しているのではないかと常日頃愚考しております。

もし誤解された方がおられると嫌ですので、書いておくことにしました。


以上から、私自身に関しては、Masao_hateさんの大図解には関係ないと思われます。

一般論として、当たっているかどうかは知りません。

ただ、私の意図や事実はともかく、そういう風に読まれたとしたら、私自身の書き方に問題があったのかもしれません。それは反省材料です


追記7:

一連のまとめサイトができたようですのでリンクさせていただきます。

尿が血色で驚愕(不正出血だった)(それもどうなのか) - 呉市振興委員会


またこの「まとめ」を受けたエントリも。

貴重な夏を浪費 - 呉市振興委員会

トモムンのライフ八苦工房 - オレ理論

いろいろ考えさせられます。


それから面白いデータが出ています。

はてなユーザーの女性比率の問題 - pal-9999の日記

はてなダイアリーは一番「女子ウケ」しているブログサービスです - 煩悩是道場

これによるとそもそも「女子受け」しないということ自体が怪しい。

とすると、なおのこと「男女差を強調すべきでない」というのは正しそうな気がします。

*1:cahaturanga注:これは上のエントリで私が述べた「レポート・トーク」と「ラポート・トーク」の関係とまったく同じ話