長期上昇波動を捉える 1

この記事は投資ルールのカテゴリーとしてますが、ルールと言うよりも一つの理想とそれに関する知識です。


投資スタイルを投資期間で分類すると、デイトレード、スイング、中期、長期・・・と、様々です。
短期投資より長期投資の方がパフォーマンスが良いとよく聞きますが、きちんとした統計を見たことがないので
実際のところは分かりません。


期間が短く売買回数が多いほど、売買に伴う経済的コスト(手数料、スリッページ)が増えるというデメリットは
確かにあります。
もう一つ、売買の労力という面のコストもありますね。
短中期波動を捉えるスキルか、人並みはずれた幸運の持ち主でなければ、短期売買は単なるコスト損です。
短中期の値幅取りは諦めるとしましょう。


では、長期投資ならば勝てるのでしょうか?(※1)
私達は良く知っています、バブルからの失われた10年を。
10年どころか17年後の現在も、日経平均はバブルのピークには遠く及びません。(※2)
あの頃に買ってしまった人が、報われるのはいつになるのでしょうか・・・あと10年後?20年後? 分かりません。


私達は人生という限られた時間の中で勝たなければなりません。
老後資金も良いですが、生きている間に、というのも気が長すぎるかもしれません。
いずれにせよ、「我慢して待てばいつか上がる」にも限界があります。
当たり前といえば当たり前ですが、長期投資もまた、その期間における「上昇波動を捉える」戦略でなければなりません。


(続く)


(※1) 投資において「勝つ」とは、単に利益を出すということではありません。
債券、預貯金など元本保証で金利を得られる全商品群の利回りを上回ることです。


(※2) 日経平均は銘柄入替えがあるので、あまり過去の日経平均値と比べても本当は一貫性がありません。
また、バブル崩壊後に史上最高値を更新した銘柄も幾つかあります。