勝手に期待、勝手に失望

最近、期待感で買われてきた銘柄が決算をきっかけに失望売りされるケースが目立ってます。


例えば、SUMCO
9/10発表の中間決算は増収、経常益増。
利益は前期比減でしたが、これは前期に繰延税金資産計上の上乗せがあったためで実質増益です。
通期見通しも上方修正、増配決定の発表までありました。
にも関わらず、この発表後の値動きは酷いものでした。
証券各社のレーティング引き下げが頻発したのも拍車を掛けたのですが、特に追い討ちを掛けたのがモルガンの
2段下げによる Overweight→Underweight 7800円→3500円 という格下げです。



SUMCO 日足 2007/11/5


同様に酷い下げとなったのがタムロン
こちらは10/31発表の3Qでは増益率が中間決算時よりやや鈍化した嫌味はありました。
とはいえ、前期比増収増益、通期予想も変わらずで進捗度からも達成できそうに見えます。
特に咎められる内容ではありません。
しかし、結果は2日連続のストップ安、昨日も寄ったものの続落です。
GSが強い買い推奨リストから削除したのも追い討ちになりました。



タムロン 日足 2007/11/5


証券や市場が勝手に期待し、囃したて、買い上げていった結果がこれです。
参加した投資家は自業自得なんですけど、何だか滑稽ですね。
儲けの欲に駆られ、損失の恐怖に脅え・・・市場参加者の卑しさが良く現れてます。(私もその卑しい一人です。)


まぁ、決算前から上げて来た場合、相当のポジティブサプライズでないとむしろ売りのきっかけになりやすいですから、
注意しないといけません。


ところで、売買部門や投信部門がある証券がレーティングを行うのって一種の株価操作だと思うんですけど、
何で許されてるんですかねぇ?
反則技じゃないかって思いません?