最近また、本を読んだ。
なんか久しぶりな気がする。普段、電車の中、往復43+33=76分
ん、今はじめて計算したけどすごい短いな。すげーな。
でもそれはそれとして、いつも電車の中だとiphoneでにちゃんのまとめサイトみてて。
なんか疲れるし飽きるし。本を読みたいし。で、新品で買ってみたし。おもしろかった。
で、久々に読書メーターなんぞみてみた。去年読んだ本、が12冊。ひどいな。
就職した影響だろうか。
2010 12冊
2009 47冊
2008 38冊
2007 13冊
2006 39冊
2005 104冊
2004 100冊
2003 74冊
合計すると3冊たりないけどまぁいいか。
現在9年目で435冊。年平均48冊。月々1冊。一週間で1冊ぐらいか。それにしてももう9年もたったとは。
当初の予定では1000冊近く読んでいる予定だったのになぁ。

でまぁとりあえず2010年のまとめでも。
もういまさら過ぎてあれだけど。

1月19日 人類は衰退しました5巻 田中ロミオ
2月22日 ミステリーウォーク上 ロバートRマキャモン
2月25日 チャンセラー号の筏 ジュール・ヴェルヌ
3月16日 婚礼、葬礼、その他 津村記久子
3月28日 トーキョークロスロード 濱野京子
4月14日 死ぬことと見つけたり(上 隆慶一郎
4月21日 死ぬことと見つけたり(下 隆慶一郎
4月30日 戦闘妖精・雪風(改) 神林長平
5月30日 テキトー税理士が会社を潰す 山下明宏
6月28日 少女達の羅針盤 水生大海
7月8日 ミステリーウォーク下 ロバートRマキャモン
8月16日 超簡単 お金の運用術 山崎元

そうそう、あとあれなことといえばはてなでの日記の書き方を忘れている。

思い出しながら試行錯誤しつつ以下。

なんか就職してお金の勉強でもしてみるかとか思ったのは覚えているのだが。
トーキョークロスロードはまじでまったく内容を覚えていない!すごい!覚えてない!
ミステリーウォークは結構酷かった。ナイトボートばりにひどかった。
まぁ、おかげでマキャモンの個人的な印象はよくなったが。とりあえず酷い。
まぁこの中だと、死ぬことと見つけたり雪風、チャンセラー号がよかった。とてもよかった。少女達の来診版は過去パートは青春しててすごくよかった。

そんな記憶しかないなぁ

人類は衰退しました 5

人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)

 主人公の「わたし」の学舎時代の回想録、世界がドットで描かれたゲームの世界になってしまってさあ大変、な2編。
 一編目、序盤の暗さになにをする気だロミオと恐ろしくなるも、不思議ネタと妖精さんと魅力的??な脇役達で楽しめた。「わたし」のことが色々と分かった貴重な一編。
 二編目。世界がゲームの世界になってしまう設定で、色々懐かしいゲームネタやファンタジー小説ネタなんかが散りばめられていて、そのへんに気づくとニヤリとできる。美麗グラフィックについてなんか怨みでもあるんだろうか。ところどころ批判的なのが笑えた。倉庫番、インベーダー、テトリスFF5エルリックサーガあたりのネタは分かったのだが他はさっぱり。

まとめてみよう

 昨年一年間で読んだ本47冊。
 控えめに設定した目標の60冊に届かず。感想を書く!という目標は読書メーターに丸投げしておきながら何も書かなかったものもあったようななかったような。そんな2009年でしたがああー去年は人身事故の後に散らばってる人肉見たりしたんだよなーたしか。そんなことを今思い出した。フツーにただの「肉」だったけど、ちょいと前まで生きていた「人間」の肉だと思うとなんだかこう感慨深い。そんな思い出に浸りつつ、昨年面白かった本でも取り上げてみようか。

【松】
・「ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル」スザンナ・クラーク感想
・「ハローサマー、グッドバイ」マイクル・コーニー感想
・「ブルーワールド」ロバート・R・マキャモン感想
・「膚の下」神林長平

【竹】
・「青猫屋」城戸光子感想
・「死のロングウォーク」スティーヴン キング, リチャード・バックマン
・「エピデミック」川端裕人
・「夏季限定トロピカルパフェ事件」米澤穂信
・「つきのふね」森絵都

【梅干】
・「ボルネオホテル」景山民夫感想
・「ナイトボート」ロバート・R・マキャモン

 「ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル」は面白い!と感じる条件がそろい過ぎていて年始に読んだにも関わらず印象が、逆に思い出補正がかかるぐらいぶっちぎりでよかった。装丁がいい。雰囲気がいい。読後の満足感がいい。料理と一緒で、同じものでも体調やタイミングによって旨い!と感じる度合いは違うわけで。そういう微妙なバランスが必然か偶然か完璧だった。もちろん内容もよいよ?古本で見つけたのでちょっと購入して本棚に並べようと思う。読まなくてもいいけど本棚に飾っておくといいよ。でも読むといいよ。注釈を眺めてるだけでも面白い。でもめんどくさそうだよねハードカバーで3冊もあると。
 「ハローサマー、グッドバイ」感想を見ていただければ当事の揺れる思いが分かるかと。理解できない?お前の血は何色だ。
 「ブルーワールド」表題作「ブルーワールド」もそうなのだが、マキャモンのロマンティシズム溢れる作品は「夜はグリーンファルコンを呼ぶ」だろう。これは、ちょいと笑えてちょいとホロリと出来るライトタッチなコメディ作品なんだけど、これこそがマキャモンの本領発揮なんじゃないだろうか。とにかくこの二編だけは何が何でも読んで欲しい。短くて読みやすい作品だけに、無理やりにでも勧めたい。読めよおう早くしろよ。
 「膚の下」こいつはすげー。超スゲー。最初から最後まで面白かった。山場があって、「あのシーンが!」とか「あそこの流れが!」とかそういうんじゃなくて最初から山。ずっと山。全体的に単調なんだけど、あのシーンのおかげで最初から面白かったような気がする…とかそんなんじゃなくて最初から飛ばしすぎで不安になってたらそのまま走りきりやがった。もうなんか言うことなさ過ぎてどうしたらいいかわからない。やましい動機から「天国にそっくりな星」しか神林作品を読んだことなかった自分には想像もできなかった作品のクオリティーに唖然。感想が上手くかけないのが残念。長いし。
 で、ちょいと【梅干】枠の作品について語っておくと、「ボルネオホテル」こいつぁやべぇ。八雲風にいうとやくい。とにかくひでぇ。これ読んだ人と語り合いたい。アメトークでボルネオホテル芸人やってくれんかな。爆笑間違いなしだと思うんだが。「ナイトボート」は「つまらない」の集大成なので娘を人質に取られない限り読まなくて良い。読むと死ぬ。金玉の中の精子が死ぬ。マジで。
 「死のロングウォーク」設定やらナンやら一切説明なしでひたすら歩いてるだけの作品。序盤はなんの感情移入も出来ないままバタバタと人が死んでいくのだが、それにも慣れてきた後半はそれを補って余りある悲しいシーンが。みんななんでこんなに達観してるんだろう。何で歩いてるんだろう。なにかスゲー物を見せ付けられたような気分になった不思議な作品。1回読んどけ。さようなら
 「エピデミック」新型インフルエンザが流行ったときにふと思い出して読んだ作品。舞台は、多分湘南とか藤沢とかそんな感じの町で重症化して死に至るインフルエンザのような病が流行する。そこで国立集団感染予防管理センター実地疫学隊隊員達が「疫学調査」を行い原因を追究していくお話。徐々に感染者が広がっていく災害小説としても読めるし、地道な聞き込みと調査員達の推理を楽しむミステリとしても読める。これまた分厚いんだけどいつか鶏インフルが流行ったときにでも思い出したら読んでみるといい。
 とりあえずこんなところだろうか。本年もよろしくお願いします。

黒百合

黒百合

黒百合

 読書メーターでなんだか面白そうだったので税金レンタルまたの名を図書館で借りる、「黒百合 / 多島斗志之
 食わず嫌いのわたくしですが、最近聞いたことない作家でも面白そうだったら積極的に読んでいます。なぜなら、自分で「おもしろそうだなぁ」と思う小説はなぜか濃くて重くて読みづらいものが多いから。そうでなかったらラノベだから。
 正直いままで名前も聞いたことない作家だけれど、これはやられた。ジャンル不明だけどやられた。粗筋はこうだ。
 舞台は1952年の夏、六甲山。語り手「寺元進」は14歳の夏に、父の友人である「浅木謙太郎」に招かれ六甲の別荘で夏休みを過ごすことになった。そこに同い年である「浅木一彦」がおり、生涯の友人となる彼と、ある日湖で出会った同じく六甲に別荘を持つ倉沢家の娘「倉沢香」と出会い一夏を過ごす。徐々に香に惹かれていく一彦と進。昭和の古臭いボーイ・ミーツ・ガール。果たして香は一彦と進のどっちに気があるの???この香がまた悪い女と言うか気を持たせる奴というか、読み手としては少し情けなく押しの弱い進を応援するんだけれど、口が達者で堂々としている一彦がこれまた強力なライバルで。でも香の態度はどっちつかずというかなんとういか、これ電撃文庫で可愛いイラストつけて作者が竹宮ゆゆこだったらアニメ化するんじゃね??というぐらいドギマギする物語。
 だと思ったら大間違い。語り手「寺元進」は基本的に当時の日記元に回想するスタンスで、その合間に別の物語が展開される。その物語とは、彼らの両親の若かりし頃の物語であり、読めば当然気づくがそれは複雑な形で現在の少年、少女たちに関わっきている、ようである。ようである、とういうのは、彼ら彼女らには直接は関係なく、また知る由もない。読み手である私達だけが最後に、「おお、そういうことなのか」と気付くのだ。つまりこれってミステリなんだね。
 でもね、これやっぱり少年少女の出会いの物語だよ。だって物語に飲まれたもの。フラれるのは悲しいし、こっちに有利だと思ったときの優越感なんか最高だし、なんだか思いつめて告白しちゃう人の胸の苦しさもわかっちゃったし。ミステリの出来についてはネタがネタだけに二極化するだろうけどそんなのどうだっていいんだよ。彼らの出会いに心揺さぶられるか揺さぶられないかだ。

黄石公の犬

闇狩り師 黄石公の犬 (トクマ・ノベルズ)

闇狩り師 黄石公の犬 (トクマ・ノベルズ)

 夢枕獏の闇狩り師シリーズが新装版で復刊しているなんて知らんかった。しかも新刊が出ているなんて知らんかった。読書メーターありがとう。ちゅうわけで新刊「黄石公の犬」購入。新装版「闇狩り師」のあとがき対談で「なんか犬が出てきて、乱造と犬が戦う話っていうので書き始めたんだけど、なんか長くなっちゃって。しかも途中で違う話書いてたら9年かかっちゃった」とかなんとか。お前えええ!!別にでりゃいいけどさーー!
 開始1P読んで一安心。いつもの夢枕獏であった。内容はまぁ、長編といってはいるが「蒼獣鬼 」「崑崙の王」程の熱さはないがその辺は現在執筆中の長編に期待したい。俺は闇狩り師シリーズが読めればそれでいいのだ。これを気に秋断退魔行の新作も出ればいいのになぁ…。他所の感想で、乱蔵が携帯を使っているのに驚いた、という感想がよく見られたが、ランドクルーザーと同じでふるーいトランシーバーみたいな無骨なやつを想像してみるとしっくり来た。調査報告で写メとったりしている乱蔵もおもしろけど。
 ちなみに、新装版「闇狩り師」のあとがき対談では他に「老人ホームで、一人の老女を守るために爺共が戦う話」っていう設定で馬鹿な話をしているのが最高に笑えた。「寝たきりの元僧侶の爺さんが、体は動かないんだけど、ベッドの上で寝ながらマントラを唱える」とかアホ過ぎるけど読みたくて仕方がないw相変わらずの悪ノリは健在で、現在完結に向けて執筆中?である長編「宿神」もこの調子なら楽しみである。
 ここで散々言っている『新装版「闇狩り師」のあとがき対談』とは文字通り新装版「闇狩り師」に載っているもので寺田克也との対談であるが、今回僕が買ったのはその新作長編「黄石公の犬」であって、つまりは立ち読みである。よって内容は記憶によるものなのでところどころ間違っているかも。

クワズイモ

 絶好調クワズイモがまたやってくれました。
 クワズイモ タコ ナンキン - 舞茸チョコレイト
 でなんか出た出た言っていたやつがメキメキ成長し、さらにまたなんか出てきた。これはもう巨大に育てるしかない

 

ちなみに、以前生えて来た奴は既に画面外です。伸びすぎ。


全体像

 将来的には、雨の日にベランダでクワズイモを傘代わりにその下で読書が出来るぐらい巨大に成長するといいなぁー