はてさて。

「バズフィード」と言うところは、最近、妙にはてなのブクマで絶賛されていたりするものの、私は「眉唾」ものとしてみている。
「子宮頸がん啓発」に「理系女子」とわざわざ銘打つのも解せないが、
「親に進学を反対されたので住民票を移してない」ってどういうこっちゃ?と思うのは、この広いネット界で私だけなのか?
まず、「大学に進学するときに反対されたので親とは没交渉」って、それ必要な情報?と思うし、
そもそもどこの大学でも、進学するときに一応「保証人」書類を出すのだよね。
私立はもちろん、国立でもそう、たいていの場合、まだ「未成年」だから。
おいくつなのかははっきりしてないが、そんなに反対されていたら、まずは受験自体が難しかろうに。
しかし、同級生の数人が常に警察にお世話になるような底辺地域出身の私が若かりしころでも
医療系の資格が取れる学校に進学することは推奨されていたし、
むしろ女の子が「看護師」「薬剤師」になったら「玉の輿に乗れる!」と反対するような親はいなかったけどな。
いつの時代の、どこ出身の人なのか、実に不可思議で仕方がない。
とかく、ネットは、と言うか、この「バズフィード」系は、「これでもかっ!」の「私はかわいそうの見本!」が出てくる。
私は無意味な「毒親に育てられた私!」情報で、読むのをやめようと思ったわ。あんまり「子宮頸がん啓発」に関係ないしな。
我慢して読み進めて、やはりよくわからないのが、そんなに関係の悪い親のところから、住民票を引き上げてないこと。
二十歳になったら、速攻で引き上げたらどうか、
国家試験を受けるときにどうしたんだろう、申請のときに色々提出する書類があったんじゃないか、
親とかかわりたくなかったら、住民票は移すでしょう。
「本籍地」を移すのは難しいかもしれないが、どうもこの話の細かな箇所がおかしく思えて仕方がない。
確かに子宮頸がんは思いのほか若い女性がかかりやすく、検診制度の隙間をするする落ちる可能性は無きにしも非ずだが、
若年者の子宮頸がん検診ってそんなに昔に始まったわけではないし、
どうにもこの「親と関係が悪くてぇー、住民票が移せなくてぇー、検診が出来なくてぇー」と言うのが胡散臭くてならない。
私はこの手の医療情報は熱心に集めるほうなので、
この記事に出てくる人は検診制度が始まった時期をはっきり把握していないいい加減な人間が創作したんじゃないかとさえ思う。
検診制度は自治体によって確かにだいぶん違うんだが。
なんだかなあ、こういう「親にも見捨てられ、かわいそうな私!」ってのをやりたがる、
この傾向はどこから始まったのか、朝日新聞系列は「どこで見つけてきたの、こんなレアケース!」ってのをよく持ってくるが、
「バズフィード」もそれっぽいんじゃないか、なんだか、この話は独特の「異臭」がする。
「かかわってはいけない」の。
我が家はこんな怪しい人間たちが啓発活動にかかわる前に子供たちに受けさせて本当に良かったと思う。
変ですよ、この人たち。啓蒙活動自体は、悪くないが。
「me too」問題もそうだが、かかわらせる人間はその活動が大事なら、選んだほうがいい、と心から。
とりあえず、バズフィードは無意味に「理系女子」と「毒親育ち」「苦学した!」が好物、と覚えた。
いやはや。
追記・「検査会社に勤務」とあったので、てっきり「薬学部出身」と思ったが、その記述はなかった。
しかし、30代前半で親に進学を反対されたのに、大学院進学って、費用がなあ、、、とやはり解せない。
あとでこの記事を書いた岩永直子氏を調べること。