サーバ/インフラを支える技術 読了

はてなの中の人が書いた本。

[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ?スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ?スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)


電車の中でしか読んでいなかったので、読み始めてから1ヶ月くらいかかったかな?読むの遅すぎ、反省。


内容は非常にわかりやすく、どのように安心、安全なシステムを構築・運用していくか、という話。
本当にわかりやすいので、ちょっとでもこの辺りに興味あったら読むべき。というか多くのIT技術者に読んで欲しい内容。
自分が構築・運用しなくても、知っている/認識しているかいないかで、できるシステム・アプリのできが変わると思う。


個人的に大絶賛



残念な部分

  • サービスのチューニング・最適化の話が出てくるが、サーバ/インフラ側での解決の話だけになり、アプリ側がアルゴリズム・実装・設定レベルで最適であるべきということが、あまりにも本文でさらっと出てくるだけだったこと。富豪的プログラミングは有りとはいえ、アプリ側を最適にするだけで10倍速くなったとかは普通にあるのだから、前提としてもっとはっきり書くべきだったんじゃないかな。#もちろんサーバ/インフラ側の変更でアプリの変更が必要になることもあるけど、ここでは置いておく。
  • この本では全部Linux上にソフトで組んだけどLinuxでなく他のOSでも専用HWとかでもできるよ、ってのがあまり見えてこないこととか。
  • 仮想化の話がほとんどなかったこと。VMware InfrastructureでActive/Stand-byやDR対応できるとかのレベル。
  • ディザスタリカバリ( DR )周りの話……は、まぁしょうがないか。
  • そうそう、バックアップの話とか。個人的には同一種類メディアはバックアップにならないよ派。つまりRAIDミラーやディスクコピーそのものはバックアップにならないと考える人なんで、この辺りの話も欲しいかなと。D2D2Tあたりが最近のトレンドかな?
  • さいごは個人的・宗教的問題なんだけど、いきなりGPL (と思われる)コードが出てくるのはやめて欲しい。疑似コードになっていれば問題ないんだけど、そのままは……

と、なんだか残念な部分の方が多く書いてしまったけれど、こんな些末な内容でしかケチがつけられないほど、いい本なんだYO!!ってことなんですよ。
だって、残念として挙げたものって、注意してあれば嬉しいけど、なくても全然致命的な問題にならないじゃない?


ちなみに、はてなでブログ始めたのはこの本を途中まで読んで、いいと思ったからってもの有ったりする。