解説
草薙俊平は、第1話では異動後も内海薫の相談に乗る場面があったが、今回はもう登場しない。
内海が研究所に湯川学を訪ね、栗林宏美が阻止するがかなわず……は2回目にして既に「お約束」。今回は、事件のために栗林が書いた論文の評価が遅れることになった。
湯川は子供が嫌いだといって、第1話では直接口をきかなかった。今回は最初は内海を通じて質問させるが、2回目は直接話しかける。ただし、目は合わさない。最後に見つめあってしまったら、じんましんが発生。
弓削志郎は、被疑者である栗田に対して「お前が犯人だろう」と強硬に自白を迫るが、釈放される時に「お前が無実だって信じてたよ……」と調子のいいところを見せる。
腐乱死体を検視する際、城ノ内桜子に「吐くなら外で」と言われて弓削が吐きに行き、内海が耐える、というのも2回目にしてお約束になりつつある。
捜査が難航して、内海が城ノ内に会いに行き、ちょっとしたおしゃべりを通じて内海は「栗田が犯人ではないのでは?」という確信を得る。城ノ内の存在感が際立つ場面である。もっとも、この件に関しては、今頃気づいたのかと思わなくもない。
今回は、被疑者のアリバイに関する証言(幽体離脱して見たのかどうか)が焦点で、真犯人は物語のラストでいきなり登場する。この点、ミステリーとしてはフェアではない。それは措くとしても、最初の段階で犯人のプロファイリングをきちんとしていたら(被害者が柔道選手だということと死因より、それなりの体格だと判断していたら)、そもそもこの証言の有効性も意味を持たなくなっていたはず。
栗田は、どうやら数日にわたって拘束されている様子。となると、重要参考人ではなく、逮捕されたのだろうか。しかし、当日被害者を訪ねたのでは、と疑問が持たれ、アリバイが証明できないというだけで、動機も不明確なまま逮捕されたりするものだろうか?
そういうことを気にしてはいけないドラマなのかも知れないが、気になった。
ラスト、髪をおろしてちょっぴり女らしくなった内海が事後報告に湯川に会いに行き、憎まれ口の叩き合いになるのは、バカバカしいけどやっぱり面白い。そこからエンドロールにつながる処理は、やっぱり秀逸。
湯川のインスピレーション
工場内で調査中、割れたゴム長靴を見た時に起き、ドラム缶にガラスの破片で数式を書き始めた。
湯川のスポーツ
内海が訪ねた時、湯川はスカッシュをやっていた。
リンク
- ガリレオ 第2話(ブタネコのトラウマ、2007/10/23)
- ガリレオ 第二章 離脱る(ドラマは何でも教えてくれる、2007/10/23)
- ガリレオ 第二章「離脱る(ぬける)OL殺人と空を飛ぶ少年の謎!」(TV雑記、2007/10/23)
もう一回見たので追記(2009/03/17)
- 殺されたOLの死体が4週間も経ってから発見された……という設定に変えたのはなぜ? そんなに時間が経ってしまえば、死亡推定時刻も絞りきれないだろうし、上村忠広クンが描いた赤い自動車の絵が、その当日に描かれたものであることを証明すること自体が難しい(原作では3日後に発見される)。
- 内海に「女の子、好きなんですか?」と訊かれた湯川が「それはまたたびが好きかと猫に聞くようなもの」と答え、「ムッツリスケベ!」と言われて怒る場面があった。