窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

官兵衛の策略で毛利に勝った!?/「軍師官兵衛」第十話「毛利来襲」

出演

  • 阿知波悟美(おふく、光の侍女)←以前から出ていたが、これまで書いていなかったので

粗筋

織田と手を組んだことに怒った毛利の船団が襲ってきたでござる。でも5000の毛利勢を官兵衛の知恵で1000の小寺勢が打ち破ったよ!

雑感

先週書いた通りなのだが、1000の兵力で5000の軍勢を破った! というより、毛利に対する備えを全くしていなかったことに呆れる。加勢がきたと見せかけるため、城の女性陣総動員で一夜で旗をたくさん縫うのだが、そんな準備は織田と同盟を結ぶと決めた時からやっておけよ! 試験の日程が決まっているのに試験勉強をせず、焦って徹夜で一夜漬けをしたら、たまたま山が当たって点が取れた! と喜んでいるようなもので、とても評価する気にはなれない。

毛利があっさり引き下がったのは、今回は「脅し」が目的だったからだろう。いつでもこの軍勢を率いて播磨に来れるのだということを示せばよく、ここで死傷者を出すのは得策ではないと判断して引き上げたから助かったのであって、勝ったわけではないのだ。

勝った官兵衛が帰宅し、光の膝枕で「実は怖かったのだ……今度ばかりはダメかと思った……」と弱音を吐くシーンはちょっと良かったなと思ったけど。

ただ、赤松も別所も、織田も、援軍を出してくれなかった。これは重大な問題だ。こうした外交上の問題をどう解決していくのかがカギになるような気がするが、このあたりをそれほど重視している感じでもなかった。

別所長治は、織田と同盟を結ぶ時は、両叔父(ベンガル佐戸井けん太)が反対しても「主君はわしじゃ!」と言い切って株を上げたが、今回は「同盟を結んだ以上、援軍を出さないといけないのでは」と言うも両叔父に反対されると引っ込めてしまった。こんな風に優柔不断だから子ども扱いされるんだよ?

先週、織田にはつきたくないといって光の元を3人の侍女が去る。そのうちの一人を福島リラが演じていたので、彼女が演じるということはこの侍女(お道)がのちの伏線になるのだろうがなんだろう、と思っていたら、彼女らはいったん毛利方についたものの、形勢不利と見た毛利が引き上げる時に彼女らを置いてきぼりにしたため、行き場がなくなり、恥を忍んで姫路に戻ってきた。これのどこにどんな伏線があるのかと思ったら、善助が彼女に惚れてしまったようだ。そういう話かい。

傷ついた侍女(おゆう? おたけ?)に官兵衛自ら膏薬を塗っているところを盗み見たおふくが、抱き合っているものと勘違いし、光に進言する、のちに誤解が解けて大笑い、というのは江を思い出させる寒いギャグだ。こういう下ネタはやめてもらいたい。