Hatena::ブログ(Diary)

窓の向こうに このページをアンテナに追加

2014-04-02

字幕考

外国映画を観る時はいつも字幕で観ている。理由は単純で、いくら言葉がわからないとしても、その役者の生の声をちゃんと聞きたいと思うからだ。初めて洋画を観た中学生の時からそうだったから、自分の中では、字幕と吹替えとどちらにしようか、と迷ったことはないのだと思う。

ただし、字幕にも問題はある。

  1. 文字を読むのに神経を取られ、役者の表情や仕草、風景など画面そのものを楽しむゆとりが持ちにくい
  2. 文字が表示できるスペースは限られるため、長いゼリフは短く要約された上で訳されることになる。そのため(原語では説明されているのに字幕では説明されておらず)設定や背景事情などがわからなくなってしまうことがある
  3. セリフは短く、スクリーンにスペースは十分あるのに、全く訳出されないことが意外に多い。訳さなくてもストーリー展開に影響を与えないという判断かも知れないが、役者が何か喋っているのに字幕が何も表示されないのはおかしい
  4. 訳者によって全体のイメージががらりと変わってしまう。劇場で観て、DVDがリリースされたらもう一回観たいと思っていた作品が、劇場版とDVD版で訳者が異なり、あれ? こんな作品だったっけ? と大きな違和感を持つことがある
  5. 誤訳がある。仕方のないことではあるが

これだけの問題点を抱えているから、吹替えも相応の需要があるわけだ(もっとも、5番目の誤訳の問題だけは吹替えでも避けられないが)。

これらの問題をすべて解決するには、オリジナルの言語を理解できればいいことになる。僕の場合、英語だけ聞いていてもチンプンカンプン、と言いたいが、さすがに挨拶や、短いセリフなどはわかることもある。そのため、上記で言えば1と3の問題は、英語版なら多少は軽減される。逆に英語以外の言語の場合は、字幕のみが頼りとなるため、疲れ、結局よくわからなかった、となることも多い(もっとも「よくわからない」のは、その国の事情を知らないという理由もある)。

吹替えを観る気は起きないけど、一度だけ、吹替えを観たいと思ったことがある。それは「47 RONIN」を観た時だ。主役のキアヌ・リーブス以外はほとんど日本人(田中泯、柴咲コウ、真田広之、赤西仁、羽田昌義、浅野忠信、菊地凛子など)。全員が英語を喋っていて、それはそれで皆さん流暢なので感心したが、吹替えでは本人が日本語を当てている。それは聞いてみたいと思った。

それからもうひとつ。今世界中でヒット中の「アナと雪の女王」だ。アニメ作品にはあまり興味がなく、そもそも観るかどうかわからない。観るとしても当然英語版でしょ、予告編でも流れた「Let it go」も松たか子版よりIdina Menzel版の方が上だし、と思っていたのだが、アナの歌はKristen Anne Bellより神田沙也加の方がずっと上、という声を聞いて迷い始めた。そもそもアニメーションだから、英語版だってアニメの動きに声を当てているわけで、そういう意味では「英語版」「日本語版」というだけであり、「吹替え」というのは当たらないのかも知れない。

過去記事