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2014-04-04

味わい深い「チームバチスタFINAL ケルベウスの肖像」

題名チームバチスタFINAL ケルベウスの肖像(2回目)
劇場TOHOシネマズ 川崎

雑感

登場人物の名前や病院の名前などを確認しながら視聴。さすがに二回目は細かいところまでよくわかる。

いきなり火葬場で人が焼かれるシーンから始まる。異様な雰囲気の中、お骨を拾おうとして鉗子を発見。事故か? 故意か? ……映画に相応しい幕開けだ。

渡辺金之助はジェネリック医薬品のことを「ゾロ薬」と言っていた。この言葉を知らなかったので戸惑ったが、特許権が消滅すると後発医薬品がゾロゾロ出てくることから、このような言い方をされたこともあったらしい。へー。

滝沢先生の父親と別宮葉子の母が、榊医師の処方によるケルトミンで薬害被害に遭っていた。このことは当然、榊に知らされるはずのことだと思うが、というか、普通は真っ先に担当医に連絡(クレーム)が行くと思うのだが、榊は「自分の処方で被害にあった人がいたら申し訳ない」などと、現実に被害が出ていることは全く知らないようだった。これはなぜ?

リバイアサンの導入には、というかAiセンターの設立には相当な費用がかかっていると思うが、その目的が「死因究明」というのが解せない。死因究明は、医学の発展という点でも、あるいは犯罪の究明という点でも、意味のあることではあろうが、直接救命に関わるわけでもないことにかくも莫大な予算が振り当てられるものだろうか。また、一般市民が興味を持つものだろうか。この大がかりな設備は、病気の治療には役に立たないのか。この点は、本作の根幹をなす部分だが、非常に疑問に感じた。

過去記事

抱腹絶倒、予測不可能のジェットコースター・クライムドラマ「サンブンノイチ」

題名サンブンノイチ
原作木下半太
監督・脚本品川ヒロシ
出演藤原竜也(清原修造/シュウ、キャバクラ「ハニーバニー」店長)、田中聖(小島一徳/コジ、キャバクラボーイ)、小杉竜一(金森健/ケン、難波の商人)、中島美嘉(茉莉亜/マリ、キャバ嬢)、壇蜜(SM嬢)、木村了(若槻、裏社会の便利屋)、窪塚洋介(破魔翔、キャバクラ「ハニーバニー」オーナー)、池畑慎之介(渋柿多見子)、哀川翔(本人役)、他
公式サイト映画『サンブンノイチ』公式サイト 大ヒット公開中!
制作日本(2014年4月1日公開)
時間120分
劇場TOHOシネマズ 川崎

内容

シュウ、コジ、ケンはそれぞれの事情で金に困っており、三人で組んで銀行強盗を企むが……

雑感

先に「アナと雪の女王」を観てすっかりお腹いっぱいになり、もう帰ろうかと思っていた。しかし、せっかく時間の余裕があるので、気を取り直して観たのだが、これがもう面白いのなんの。よく「ジェットコースタードラマ」という言い方をするが、まさにジェットコースターを味あわせてもらった。

話が二転、三転、四転し、誰が味方でどう話が転がるのか、常に予測を裏切る展開。激しく揺さぶられ、映画の愉しさを堪能した。

田中聖のアクションのカッコよさ、窪塚洋介の徹底したワルっぷり、ケンの的確な突っ込み、中島美嘉の妙に天然で可愛いところ、壇蜜の安定した存在感など、役者もそれぞれ魅力たっぷりの演技をしていた。

説明のしようがない。とにかく面白かった。

配役

  • 壇蜜はああいう役しかできないんだが、ああいう役をやらせたらピカ一で、他に変われる人がいない。いつまで続くかは疑問だが、当分はこうした使われ方をするのだろう。

喰わず嫌いはいけない!「アナと雪の女王」

元々アニメにはあまり興味がなく、3Dアニメは一度も観たことがなかったのだが、喰わず嫌いはいけない。これほど面白く、素晴らしい作品だったとは。もう一度観るぞ。

題名アナと雪の女王(日本語)(Frozen)
監督クリス・バック、ジェニファー・リー
出演松たか子(エルサ)、神田沙也加(アナ)、ピエール瀧(オラフ、雪だるま)、津田英佑(ハンス・サザンアイル)、原慎一郎(クリストフ、山男)、佐々木りお(エルサ、幼少期)、稲葉菜月(アナ、幼少期)、小林柚葉(エルサ、少女期)、諸星すみれ(アナ、少女期)、他
公式サイトアナと雪の女王 | ディズニー映画
制作USA(2014年3月14日公開)
時間102分
劇場TOHOシネマズ 川崎

ストーリーについて

思っていたのとは全く違った。わかりやすい、シンプルなストーリーではあるが、こんなにも心暖まる話だったとは。そう、予告編では氷と吹雪ばかり映るけど、これは暖かい話なのである。

話を魅力的にしているのはエルサ、アナというダブルヒロインの性格設定だ。アナは単純で、直情径行で、ちょっと天然で、でも姉思いなところがもうキュートで可愛くて、きゅんきゅん! ときてしまう。エルザは対照的にクールビューティとでもいうか。一見正反対に見える二人だが、しかしエルザも相当天然だし(要は、いい歳になるまでお城の外に一歩も出なければ、世間知らずにもなるだろう)、こうと思い込んだら頑固で人の意見を聞かないところはそっくりだ(若くして両親を亡くし、その後は厳しく叱ってくれる人がいなかったのだろう)。

音楽について

大事な大事な音楽について触れておく。

この一ヶ月ぐらい、劇場の予告編をはじめ、あちこち「Let It Go」が流れている。YouTubeの再生数も猛烈に伸びているようだ。実を言うと、日本版は松たか子だと知った時「なんで?」と思った。松たか子は役者としては超一流だ。歌手とても長く活動を続けていて紅白歌合戦に歌手として出場したことがあるのも知っている。しかし、率直に言って、歌がそれほどうまいとは思っていないからだ。Idina Menzelの歌がとてもいいだけに、専門の歌手を起用する手はなかったのかと。ミュージカルだから、歌だけではダメで、歌と演技と双方ができる人という点で松たか子になったのだろうけど。

劇場で観て、松たか子を過小評価していたことを大いに反省した。「Let It Go」だけでなく、何曲も歌っているわけだが、どれも実にうまいのである。神田沙也加とハモるシーンなども堂に入ったもので、これは見事な起用だと感心し、かつ、感動した。ミュージカルは歌が下手だと話にならないが、歌がうまければぐっと感情移入もできようというものだ。*1

さらに、神田沙也加が信じられないくらいうまい。ネットで「Kristen Bellよりうまい」という声を聞いたが、Kristen Bellの歌はまだ聞いていないのでコメントはできないが、そういう評価がでてくるのもおかしくないくらい、うまい。声に表情がついているし、セリフとうまく噛み合っているところもすごい。

神田沙也加の歌をまともに聞くのはこれが初めて。何年か前には、親の七光りで歌手としてデビューしたもののパッとせず、ろくなヒットもない。ミュージカルなどで細々と仕事をしている……というような記事を鵜呑みにしていただけだ。こんな才能が育っていたとは。彼女はまさにミュージカル向けの人だと言うべきだろう。

今度は英語版を観て比べてみたい。そして、いいと思った方をもう一度。最低三回は観たいな。

日本語タイトル

「アナと雪の女王」と「Frozen」では全然違うような……許容範囲なような……。ちなみにベースとなったアンデルセンの「雪の女王」の英語タイトルは「The Snow Queen」。

日本語キャッチ

「運命に引き裂かれた姉妹を主人公に、凍った世界を救う“真実の愛”を描いた感動のストーリー」……またしても「感動」の押しつけだ。「感動」という言葉の意味を知らないんじゃないか?

*1:ところで、エンドロールで再び「Let It Go」が流れるが、こちらは(正真正銘の歌手である)May J.が歌っている。それで……こうして聞き比べてしまうと、やはり松たか子は専門の歌手ではないな、と感じてしまう。後半の「これでいいの 自分を信じて」のところなど、「自分んーーを信んーーじて」と「ん」で歌う部分がある。こういう(難易度の高い)フレーズは、はっきりとした差がついてしまうようだ。サビで盛り上がるところの声量も違うし。ここまできたなら、ラストも松に歌わせればいいのに、と思う。まるで松たか子への嫌がらせみたいだ。